見出し画像

Teams電話と構内放送

こんにちは。
ICTLINKの福原です。
久しぶりの投稿です。
今回はTeams電話と構内放送システムの共存についての個人的な考察を備忘録も兼ねて投稿します。

構内放送とは?

構内放送とは工場や倉庫、学校、デパートなどと言った大きな施設における情報伝達方法の一つで、多数の従業員や施設利用者に対して一斉に、かつ一方的に情報を伝達させる目的のシステムです。
「一斉に」と「一方的に」というのがこの構内放送の特徴と言えます。

構内放送の仕組み

構内放送とはどのような仕組みなのでしょうか。
一般的な構内放送は、電話の内線を利用して音声通信をし、通話相手がいなくても通話(放送)を始めることができる仕組みのシステムといえます。
音声通信という点では電話と同じですが、特定の受話相手がいなくても(=応答操作をしなくても)成り立つというのがシステム的な特徴です。
ただし先述した通り、多くの場合は電話の内線(というシステム)に依存しているため、電話から内線が無くなってしまうと生きていけないシステムともいえます。

Teams電話との相性の悪さ

Teams電話サービスは、大雑把に表現するとMicrosoft Teamsの世界と電話の世界とにトンネルを設けることで、Teamsでも凱旋通話を可能にする仕組みです。
そこにはTeams機能によるアプリ内通話か、Teams外の電話相手と外線の2通りしか通話の種類が存在せず、旧来の電話に存在した”内線”という概念はありません。(Teamsアプリ内通話はある種の内線といえますが、仕組みとして異なるためここでは「内線じゃないんだな」と思ってもらえればと・・)

内線がないということは、内線に依存する構内放送とは一緒に使うことはできません。では、現在構内放送は使っているけどTeams電話の導入も検討しているという企業は導入を諦めなくてはいけないのでしょうか?

Teams電話と構内放送、共存させるには?

前項の答えはNOです。
Teams電話と共存できる構内放送システムというものも存在します。

それはLANの世界だけで完結できる構内放送システムです。
母数としては圧倒的に電話の内線依存の構内放送システムの方が多いとは思いますが、LAN、つまりIPネットワークのみで構成されており、”内線”に依存しない構内放送というものが存在します。
このようなLAN型構内放送システムであれば”内線”のないTeams電話との併用は可能です。なんなら構内放送システムのみの導入も可能です。

おわりに

一つ補足しないといけないのが将来的には、ほぼ確実にTeamsアプリから直接構内放送が可能なソリューションというのも出てきます。
(海外ではすでにこんな発表をしている企業もあります。
https://www.algosolutions.com/solutions/compatibility/msteams/

ですがそれがいつになるのか、と言われると分かりません。早くても2年は先じゃないかと思います。

ですのでもしも現在進行形で、構内放送とTeams電話との併用を実現したい企業のご担当者がいらっしゃるようであれば、LAN型構内システムとTeams電話サービスでの環境構築をご検討されてみてはいかがでしょうか。

ということで今回は「Teams電話と構内放送についての考察」でした。

ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?