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オールジェンダートイレについて語ってみた。(2/3)

第二弾を始める前に

この「語ってみた。」の会は、とある匿名投稿をきっかけに企画された。その投稿とは「マイノリティの優遇」、トイレでの「犯罪率」、「多様性」などの言葉を用いて、ICUにできたオールジェンダートイレへの違和感を吐露したもので、2021年5月現在いいねが90を超え、多くの賛同が寄せられた。こうした意見は授業などではよしとされないICUの風土からか、オールジェンダートイレへの違和感は、匿名のプラットフォームでの意見という形で可視化された。(実際の投稿は第一弾に画像として貼り付けてある。)


選択肢が増えたということ

ぽむ:めっちゃ思うのはさ、ICUが全部オールジェンダートイレになったって思う人がいるけど、フロアの真ん中はオールジェンダートイレだけど、もし違和感があるって人がいたら端っこ(の二つのトイレに)行けばいいっていう。
端っこに二つ男女トイレがそのままあるから。「わたしが使い心地よかったトイレがなくなった!わー!」って言ってる方々は、そちらに行けばいいと思ってる。

Sneet Snart:ゆーて自分としてはなくすべきだと思ってまーす!わかるんですけど、ちょっと不安に思う人がいるっていうのは。
でも、いうてそういう「segregation(分離)されてないと不安」っていうのはあんまり尊重する意味がないって自分は思ってます。

ぽむ:めっちゃわかる。めっちゃわかる。

Sneet Snart:「だからそれは慣れてよ」、みたいな。そこは望ましくないから、ていう。

ぽむ:ちょっとあれだよね。マジョリティに優しい施策っていうか。そこに関しては。

Sneet Snart:うんうん、まあね。政治的には難しかったんだろうな〜っていうことはわかるけど、ま〜ね。うん。

イブ:そうだよね〜。

Sneet Snart:ゆうてなんか学内にいくつトイレあると思ってるの、そのうちのFloor1−3の3つだけでしょ、たしかにメインででかいトイレではあるんだけどさ〜、ゆうてそんなに変わってへんがな〜
これでなんだろ、既存のトイレもジェンダーの分け方を撤廃して、それで表示を便器の種類に分けましたとかいうことになったらちょっと騒ぐこともわかるけど。


学生の意識がついていってない?

ぽむ:なんか、大学側が主導しちゃったから、生徒が「え、え、え〜?!(困惑)」みたいな感じになってる気もする。

すし:たしかに、思ったのが、情報発信する時にも当てはめるけど、多分オールジェンダートイレができたってことを知るのってそもそも、ジェンダーに関心がある人たちっていうかが最初に多くて。
無関心層でも、「(みんな)オールジェンダートイレを使える」って知らないといけないことだし、知らせないといけないことでもあるから、そこの(大学からの)情報の伝え方的なのが、もう少しあったらよかったなって思う

ぽむ:そうなんだよね、本来は大学がやるべきなんだよ。こういうの(オールジェンダートイレに関する情報発信や議論の機会の創出)は。

Sneet Snart:正直そんなに同意しないかもしれない。そもそもオールジェンダートイレが有徴な存在であるって事態がもう望ましくないと思っているので

ぽむ:有徴?

Sneet Snart:有徴化されている、ってわかりますか?

すし:あーなるほど

ぽむ:どゆこと?

Sneet Snart:なんかつまり、ある種物珍しい言い方っていうので、
「あ、今度こっち(オールジェンダートイレ)にしたんで、こっちの方がプログレッシブでしょ、それでいいよね」みたいな顔でもう突っ走っていただきたいと思ってる。

ぽむ:うん、それが理想だよね。

Sneet Snart:まあね。

イブ:わかる。なんかSneet Snartが言ってることがわかりつつも、でもそのやり方をすると、やっぱさっきすしさんが言ってたような関心のない人たちを引き込む方法が難しいなって思って。うまく言語化できないんだけど、関心のない層をいかに知ってもらうきっかけを作るかがすごい難しいなって思って。

ぽむ:そうなんだよね〜。


第二弾まとめ・第三弾に向けて

今回は主に、オールジェンダートイレに反対する意見についての違和感や反論を語ってきた。
大学側に対して、オールジェンダートイレを作ったのなら学生の疑問や違和感・不安を解く機会を十分に確保するべきだという意見から、オールジェンダートイレを説明が必要な特別なものとして扱うべきではないという意見まで、大学側への要望も人それぞれ違うことは興味深い点だった。

さて、次回が最終回、今回の企画のきっかけとなった投稿についてディスカッションしていく。こうご期待!🔥


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