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LGBTQsフレンドリーな医療機関:個人レベルをみんなでやる

全ての病院がだれにとっても優しい空間になればと思っています。

その第一歩として、LGBTQsフレンドリーな医療機関 について考えて、どうすればいいかを考えるだけではなく、実際に見えるカタチにできるだろうかと取り組んでいます。

身近な人の困難さを知ったことが活動を始める最後の後押しでしたが、医療の現場では、男女で分けて考える場面がよく出てくるからです。

身体的なつくりとしては、外性器や生殖器の違いがあります。性分化疾患という身体的な性の多様性を生じる病気もあります。

検査の結果によっては、性別によって基準値が異なります。

医学系の研究において、男女によってなりやすい病気や状態が違うことも多く示されています。

医学を学ぶときから、その違いを教わりながら、医療専門職になっていきます。セクシュアリティやジェンダーについて学ぶ機会は、ここ最近でやっと学習内容として取り扱われることもあるというのが現状なのです。

性的指向や性自認に関して、医学的に疾患として扱われた時代もあります。現在は病気ではないことが明らかになっています。

しかしながら、そのように学んできた医療者の学び直しができていないという現実も否めなません。私自身への自戒も込めていうと、医学領域で次々と明らかにされる研究や日々の臨床現場での多忙さもあります。


とはいえ、その現状を憂いでいても何も変わらないので、少しずつできることを実行したいという考えのもと、このプロジェクトを始めました。

私自身がひとりでするには難しいと感じているなにか。

知識を得ることと実際の行動に移すことの間にあるハードルか、溝か、立ちはだかるような壁か、それぞれの現場によって違うと思うのですが、それらを低くしたり、埋めたり、取り払うようなことをしたいと思っています。


プロジェクトを始めて1年

「ひとりじゃ難しい」を「これならできるかも」と思えるように『実装支援ツール』なるものをつくりました。(もう少しでモニターを募集予定です。) 何かしたいと思う 'ひとり''ひとり'が、各現場でやってみれるように、知識とともに 具体的な対話の方法などを盛り込んで、個人レベルでのできそうなことをまとめています。


よく言われていることであり、ここを訪ねてくれる方なので、既に実践している方もおられるとも思うのですが... ツールの配布は、少しお待ちいただくので、まずは1つ個人レベルで取り組みをしてみませんか。

それは【言葉づかいとして、性別・性役割を含まない単語を用いる】

「彼氏」・「彼女」ではなく、『付き合っている方』『パートナー』としたり。

こどもも含めて確認するまでは、敬称を「くん」・「ちゃん」ではなく、『さん』としたり。

緊急連絡先の相手を尋ねるときに「(戸籍上の)家族」に限定せず『頼りにしている方』と表現したり、ほんのちょっとの言葉づかいです。

意識的に使うだけで、アンテナがたっている人たちには届き、安心につながると聞いています。意識しながらも、つい口をついて出てくる控えたい言葉がありますが、それに気づくことも大切なことです。

もし言い間違えても、言い直せばいいです。(もし気にかかることがあった人は、建設的な対話を試みてもらえるとうれしいです。)

言葉づかいを意識して使う。「たったそれだけ。」と思うかもしれません。

思っているだけとは違い、言葉として、耳に届くという実感の伴う体験となることが現場に落ちることでもあり、【安心を感じる】ことになるということを活動を通して学んできました。


小さな個人レベルの取り組みが、波紋が広がるようにあなたにしか伝えられない人たちに伝わっていくと考えます。

全国の思いある ひとりひとりから、優しい輪がひろがっていくように取り組みをしています。もしも興味あるけどひとりで取り組むことを難しいなぁと思う方は、ぜひ一緒にやりましょう。

いつでも仲間を募集しています。


今日も来てくれて、ありがとう。

最後まで読んでくれて、ありがとうございます。

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