こんにちは。

皆さん、家に住んだことはありますか？

僕は最近まで６畳２間家賃33000円の格安オンボロアパートで生きていました。安かろう悪かろう、住めば都と言ったもので、それなりに満足していたし、だいたい２年くらい住んでいましたが、昨年の秋に、タイトル通りに僕は新築の一軒家に住まうことになりました。

ははっ、なんだここ？ああ・・家か・・・家だな・・・
上の画像はダイニングキッチンで、さらに個室もあるんですって、何で？
ああ・・・家だから・・・そりゃ家だから個室くらいあるわな・・・

ここに僕が住んでいいんですって。ていうか今住んでます。
何故僕がこの家に住めることになったかということを書き記したいと思います。

そもそもこの家は誰が建てたのか？
大学からの友人の、渡辺氏（仮名）が建てました。
彼とは大学構内のバイトで知り合いました。彼の第一印象としては、（こいつめっちゃ陽キャやん）という雰囲気で、バイト仲間でも皆に話しかけたりして、陰キャな僕とは対照的な人間でした。

バイト中に好きな映画の話になり、僕が（ありきたりな映画じゃなくて・・・・なんか・・・センスある映画挙げてえ・・・・！）と思ってひねり出した映画、「ブレードランナー」が、渡辺氏も好きな映画だったようで意気投合しました。

週末は遊びにいったり、行ったことのない服屋に連れて行ってもらったり、カード払いを学生の時からやっていた、かっこいい男でありました。

卒業後数年、一時期東京で働いていた僕ですが、石川県に戻ってくると偶然にも渡辺氏がご近所に住んでいることが判明して、交友関係が再開した訳です。

ここまではよくある友人の話なのですが、あることをキッカケに、僕と渡辺氏の交友関係はめちゃくちゃ深いものになっていく訳です。
それは・・・・サウナでした。

今では盛り上がっているサウナですが、まださほどブームが来ていなかった頃に渡辺氏をサウナに誘ったところ、大ハマリ。
北陸のありとあらゆるサウナに連れていきました。働きながらも週１くらい行ってた。あまりにも彼とサウナに行きすぎるんで、友人関係がバグってきていました。

これは僕が１人でサウナ帰りにスーパーに寄って、彼が欲しい半額惣菜を買ってきて家まで届けようとしてるLINEです。

そんな感じで彼とサウナへ行く車での道中、いつも通り車で話してると
「今度家建てることにしたわ、親を呼んでの２世帯住宅」
う～ん流石渡辺氏だ。大手会社にバリバリで働いていて、嫁と子供もいるのに２０代で家を建てるとは・・・しかも２世帯住宅・・・さぞでかい家になるんだろうな・・・・

「親が死んだら部屋余るからウチ住まない？」

そんな・・・・終電終わったからウチくる？みたいな感覚で言われても・・・え、いいの？それマジで真に受けるけどええんか？まだ家建てる前なのにそんな居住予約立てていいんか・・・・？俺は冗談が通じない男だぞ・・・・！！！！

こうして僕は友人の親の死に若干期待しながら生きるというクソ男に成り下がりつつも、出来上がった渡辺氏の家を見ながら「お～すげ～な～」と思う日々を過ごしていた訳です。が、家が出来上がって３ヶ月くらいした頃に友人から

「親出ていくことになったから、出ていったら住んでいいよ」

ほげーーーーーーーーーーーっ！！！！！
※詳細は伏せますがいろいろあったそうです。

20年後のペーパープランが3ヶ月で実行に移すことになったんだが？てか本当に住んでいいのかよ！

渡辺氏曰く
「家は誰かが使わないと劣化していくから誰かに使ってもらった方がいい」「この家建てるのに結構こだわったから売って建て直すのもめちゃくちゃめんどい」
とのこと。俺が住まうことのメリットも若干ありそうなことが救い。

ひと家族の家に他人が住むって僕はフルハウスのジョーイおじさんしか知らんぞ？

一度家を見学したのですが、家の中もとんでもないですわ。なんてこった

まず風呂、２世帯住宅だから、風呂場が２つあるんですよ。トイレも。
そのうちの１つを自由に使っていいって訳。は？

これがキッチン。シンクってステンレスじゃないの？この素材何？？？？？

これは個室のクローゼット。ゲボ吐きそう。一生分の服入るやんけ。本当に使っていいのか？

このことを両親に言ったら笑いながら「ずっと住めると思わないほうがいいよ」って言われました。そりゃそうだ。

でも俺・・・・・ここ住んだら・・・・他に住める気がしねえわ・・・・まじで是が非でも住み続けてやるわ・・・渡辺氏の靴を舐めながら生きよう・・・・

こうして僕は今友人の家でこの記事を書いてます。
今まではサウナに行くときには友人の家を経由する必要があったのですが、玄関前で合流できて0秒で出発できたり、なんかお互い色々なものをあげたり貰ったりしているので非常に嬉しいです。これから暮らしがどう変わっていくのかは分からないですが、平和に、友人家族ともこれまでのように仲良く過ごせたらなと思います。

完