美容クリニックは看護師の転職先として人気であるがゆえ、競争率が高く募集人数もごく僅かなクリニックがほとんど。

人気求人で応募数が多いものの、美容クリニックの転職面接で聞かれることや見られているポイントは、共通しています。想定質問への回答準備が合否の９割を占めるといっても過言ではありません。

今回は、美容クリニックの看護師面接で鉄板で聞かれる質問を紹介します。

１.美容クリニックを志望したきっかけは？

美容医療業界は応募先の美容クリニックのみならず、大手or個人経営、美容外科or美容皮膚科、発毛治療専門、痩身専門クリニックなど、競合クリニックが多数存在しているもの。

応募先のクリニックは業界内で、どのような施術が強み・独自性を持っているのか？自分の求める環境と次の職場で求められるスキルは合致しているか？
そのような視点から、具体的な志望理由の回答を固めていきましょう。

応募先の美容クリニックのホームページや院長のSNSなどから、応募先クリニックの業界内における優位性を把握しておきましょう。

２.手技・経験の確認

美容クリニック未経験の応募者には、病棟などで経験してきた手技の確認をします。具体的には採血や点滴など。
美容外科、美容皮膚科、発毛治療とどんな美容クリニックでも採血、点滴は業務上必要になるので得意であることに越したことはありません。

美容クリニック経験者には前職で習得した美容施術や使用可能機器の確認が入ることが多いので、施術名とその習熟度をスムーズに答えられるように準備しておきましょう。

３.興味のある施術メニューは？

採用担当者は数ある美容クリニックの中でも、「なぜうちに応募したのか？」というのを探るためにあらゆる角度から質問を投げかけます。

興味のある施術メニューを聞くのは、応募先のコンセプトをしっかりと情報収集した上で志望しているのかを確認するためです。

例えば、院長が二重整形が強みの美容クリニックでありながら「脂肪吸引に魅力を感じました」という回答では、募集している美容クリニックとのコンセプトがずれるので、適性がないとの理由で不合格になることも。

また、応募理由にもつながる興味のある施術メニューは、コンセプト通りの回答になりすぎるとマニュアル通りな印象を与えます。HPに記載のコンセプトに対してプラスアルファの回答が添えるとベストです。

４.退職理由は？

病棟勤務からの転科なら、なぜ保険のクリニックではなく、自由診療の美容クリニックで働きたいと思ったのかを確認することが多いです。

美容クリニック経験者なら、同業他社への転職で仕事内容は概ね変わらないため前職の退職理由を確認します。

非常に前向きに「ステップアップのため」との回答をされる応募者を度々見かけますが、ネガティブな要因が全くなしに退職するケースは稀です。
まるで現実味のない飾った退職理由ではなく、退職する要因となった出来事やきっかけを正直に答えて全く問題ありません。

前職で叶わなかったことを転職後に実現させてあげられるかという点も、面接官は気にかけているので、答え方の表現は工夫してしっかりと回答準備しておきましょう。

最も大事なのは、笑顔を絶やさないこと

面接では質問が続くので、誰でも緊張してしまうもの。

緊張していても美容クリニックはサービス業なので、自然な柔らかい表情ができるかどうかは、患者様やクリニックスタッフに対しても常に必要とされる立派なスキルです。

緊張しやすい面接中であっても自然な笑顔が出せるかどうかを、面接官は厳しく見ています。顔がこわばることなく、肩の力を抜いて面接をクリアするためにも、上記で述べた４つの質問に対する回答は必ずまとめておきましょう。

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