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卒アル処分の最適解

写真を撮られるのが苦手だ。
カメラを向けられると、「誰が私の写真なんて見たがるんだよ」と考えてしまう。自分の存在を裏付けるデータを増やすのは、かなり憂鬱だ。


しかし、季節は春。
その時はどんどん迫ってきている。



卒業アルバムの個人撮影だ。



五月の中旬に撮影するらしい。嫌だ。
心底嫌だ。
同級生には、今の私の姿なんて記憶から消し去ってほしいのだ。
十年後くらいに再会したとしても、「この子どんな顔してたっけ、全然思い出せないや☆」
という感じになって頂きたいのだ。


卒アルやだよぉ……と怯えていたら、2年前に見つけたある動画を思い出した。

卒アルを燃やした炎で焼き芋を食べたらしい。
思想の強さに驚いたが、素敵な卒アル処分のやり方だと思った。お焚き上げみたいで、どこか儀式的に感じる。自分のもやもやした気持ちも成仏できそうだ。

卒業したら、学校アンチの幼馴染を誘ってやってみようと思う。ついでに焼き芋食べたいしね🍠

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