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辰年だから考えたいケツリュウのこと。血栓を予防しよう

皆さんこんにちは。
今日も少し健康について考えていきたいと思います。
今年は辰年ということで、血流「ケツリュウ」について考えてみたいと思います!
「血栓」という言葉を聞いたことがあると思いますが、
実際に私たちの生活にどのように関わっているのかと聞かれると
いまいちイメージしづらいですよね。
今回はそんな「血栓」について詳しくまとめていきたいと思います!
 

血栓とは


 血管の中で血液が固まって塊になった状態を
血栓 (けっせん)」といいます。また、血の塊などが血管の中を流れ、
その塊が血管を塞(ふさ)いでしまうことを「塞栓 (そくせん)」 といいます。いずれも血管が詰まってしまうので、その先から血液が流れなくなり、
その部分の組織が障害を受けてしまいます。

血栓ができる場所によってさまざまな病気を引き起こします。
血流が速い動脈に血栓ができることを動脈血栓症、血流が遅い静脈に血栓ができることを静脈血栓症と言います。

血栓のできる血管により様々な病気を発症しますが、なかでも脳梗塞(のうこうそく)、心筋梗塞(しんきんこうそく)、肺梗塞(はいこうそく)などは大変重篤(じゅうとく)な病気で、重い後遺症が残ったり、突然死にいたることもあります。


血栓の種類と原因を知ろう!


 動脈血栓症、静脈血栓症で、引き起こされる病気や原因はさまざまです。
 
動脈血栓症は、血液がどろどろして固まりやすい人や、
血液や血管壁に異常がある人などがかかりやすいと言われています。
◉代表的な病気・・・心筋梗塞脳梗塞(心房細動が原因の脳梗塞を除く)閉塞性動脈硬化症に起因する血栓症
◉主な原因・・・動脈硬化性疾患(高血圧、脂質異常、糖尿病など)、不整脈弁膜症血管炎など
 
 
静脈血栓症は、長時間手足を動かさずにいることなどが原因で、
血液の流れが滞り血栓ができてしまう血栓症です。
◉代表的な病気・・・深部静脈血栓症肺塞栓脳静脈洞血栓症腸間膜静脈血栓症エコノミークラス症候群など
◉主な原因・・・長時間座位による下肢の圧迫ギブス固定妊娠心疾患肥満など


血栓ができやすい人の特徴

以下、上記の項目を踏まえ、
簡潔に血栓のできやすい人の特徴をまとめました。ご覧ください!

【1】 運動不足
【2】内臓脂肪型の肥満
【3】高血圧
【4】喫煙者
【5】食生活の乱れ
【6】長時間座りっぱなしの人
【7】低用量ピルの副作用
【8】妊婦・産後
 

エコノミー症候群も血栓が原因?!


 エコノミー症候群とは、足から心臓へと血液を戻す血管(静脈)に血の塊(血栓)ができて詰まってしまう病気です。

別名「旅行者血栓症」とも呼ばれ、
身動きしづらい場所に長時間座り続けていた人が、
立ち上がって歩行を始めた際に、突然、呼吸困難に襲われたりします。
座席などに座って長時間、足を動かさないでいると、
足の静脈血がうっ滞するので血のかたまり(血栓)ができることがあります。

その血栓が、立ち上がって歩行することをきっかけとして
血管内を上方へ移動、心臓を経て肺に達し、
肺動脈をふさぐ肺塞栓を起こしてしまいます。その結果、
胸が痛んだり呼吸困難に陥ってしまい、最悪の場合は死亡することさえあるのです。

下肢の筋肉は静脈血を心臓の方に押し上げるポンプとしても働いています。休んでいたポンプは歩行によって働きを再開し血栓移動の引き金となるわけです。
下腹部や太もも、膝の中心を走る深部静脈に血の塊ができた場合、
重症となってしまいます。
血の塊が足の静脈から心臓や肺に向かって流され、肺の血管に詰まった場合、肺塞栓症を引き起こします。
 
 

脱水症状による血栓症


 動脈血栓症の代表的な症状のひとつに、脱水症状により引き起こされる血栓症があります。
脱水症状になると、体内の水分が減少することで血液がドロドロになり、血栓ができやすくなります。
脱水状態ではさらに血液を濃縮させることとなり、
脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしやすくなってしまいます。
冷や汗やめまいなど、熱中症に似た症状から、熱中症と勘違いされることもあるため、十分な注意と正しい判断が大切です。

◎水分補給のポイント
●のどが渇いた時にたくさん飲むのではなく、こまめに飲みましょう。
●寝起き、就寝前、入浴前などに
 200ml / 回(コップ1杯)程度を飲みましょう。
●汗をかいたりスポーツをする際は塩分や糖分が入ったスポーツ飲料を飲む
 ようにしましょう。
 
 

血栓症の各症状

 血栓症の初期症状(まえぶれ)
・ふくらはぎの痛み・むくみ・手足のしびれ
・鋭い胸の痛み、突然の息切れ
・胸部の押しつぶされるような痛み
・激しい頭痛、めまい、失神、視覚・言語障害(目のかすみ、舌のもつれ)
 
 血栓症の危険が高まる状態
・ 体を動かせない状態
・ 顕著な血圧上昇がみられた場合など 
 

血栓の予防

 血栓症を予防するためには、水分を十分に補給することが大切です。
熱中症などの脱水状態では、血液はドロドロになり、血栓ができやすくなります。
さらに、下肢を積極的に動かして血液を滞らせないように注意しましょう。長時間のデスクワークや乗り物移動では、時々足首を曲げ伸ばししたり
両脚のマッサージが有効です。

○動脈血栓症の予防
 ・数分歩く程度の軽い運動でも良いので、運動を習慣にする。
・ バランスの良い食事をとり、生活習慣の改善を心がける。
・ 水分補給をしっかりとる。
 
○静脈血栓症の予防
・ 長時間同じ姿勢でいないように心がけ、飛行機のように長時間身体を動かせない状況の場合は、足首や足の指だけでも動かして血液の流れを良くする。
・ 水分補給をしっかりとる。
・弾性ストッキングを着用する。


ふくらはぎは第2の心臓


 ふくらはぎは体の一番下、心臓から遠い位置にあります。
体中に血液を巡らせるには、このふくらはぎから心臓へ、つまり下から上へと血液を送らなくてはなりません。
通常、ふくらはぎの筋肉がポンプとなって、血液を押し上げています。
こうしたことから、ふくらはぎは「第2の心臓」といわれることもあります。座りっぱなしで動かなくなると、このポンプの働きが弱り、むくんだり冷えたりする原因となります。

『かかとの上げ下げ運動』は手軽に省スペースで出来るのでお勧めです!
⻭磨きやテレビ視聴時にて30回×朝晩、ながら運動で取り組んでみましょう。

今回は血栓についてまとめてみました。
こまめな水分補給や簡単な運動を取り入れて日頃から血流を良くして、
血栓を予防していきましょう!
 
では、今回はこの辺で。
皆さんの毎日が健康でありますように!


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