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お香のDIYとOEM-竹の棒のお線香-

ここ数年で徐々にお香の人気が高まっていると感じるこの頃です。

お香が好きになってくると、自分でお香を作りたいと思いませんか?
ゆくゆくは自分でお香ブランドを立ち上げたいと思う方向けの記事にしました。
お香の作りやお香のOEMに興味がある人は是非読んで下さい。

今回作り方を紹介するのは竹の棒のお香ですが、お香には種類が沢山あります。
多くの方は「お香」=「線香」と考えられる方が多い気がします。
では、お香とは何?という方のために日本に古くからあるお香についていくつか紹介します。

◆日本のお香の種類
 ・線香(棒状、コーン、渦巻きなど形状は様々)
 ・匂い袋
 ・練香(黒い丸薬状の形状※1)
 ・塗香(粉末状の身体に香りをつけ清めるもの)
 ・印香(1円玉よりも小さく薄い形状※1)
 ・焼香
 ・香木(沈香などの刻みを焚いたり香道で使う)
 ・燃香(粉末状を焚く)
 ※1 間接的に温めて香りを出すお香

もし自分でお香を作るようになって、本格的なお香のOEM(お香屋さんに線香をオリジナルで製造してもらうなど)をしたいと思ったら、どういったお香を作りたいか伝える際に知っておくと話が早いです。

今回のお香のDIYは本格的なお香ではなく、お手軽ななんちゃってのお香になります。
作るのはアジアンテイストの強い竹の棒のお香で、バンブーインセンススティックと言われたり、日本では竹線香と呼ばれているものになります。
竹線香は古くから長崎周辺で使用されており、以前は長崎で作られていましたが、今は製造するメーカーがなくなってしまい、台湾などから輸入したものが使われています。
なので、現在、日本では本格的な竹線香は作られていません。

今回のDIYで作るのものは、香りのついていない竹の棒の線香(ブランクバンブーインセンス)に香料のオイルを染み込ませるだけで作れちゃいます。

用意するものは作りたい香りの精油や合成香料のオイルと、ブランクインセンスです。
「blank incense sticks」などで検索すると空のブランクバンブーインセンスが安くで購入できます。
バンブーブランクインセンスは竹の棒に椨粉と言われる線香を作る際の糊材のみを固めたものになります。

ブランクバンブーインセンスで作るお香はメリットデメリットについても説明します。

◆メリット
 ・見た目がオシャレで若者に人気がある
 ・素人でも簡単に作れる
 ・若者向けの人気ブランドも同じ手法で作っている所が多い
 ・オイル香料の調合だけでいいので、素人でも作りやすい
 ・焚かなくても香りが分かるので、販売しやすい

◆デメリット
 ・オイル香料のみで作るため、焚き終わりの香りがイマイチになりやすく、ディフューザーにする方が香り良い場合が多い
 ・竹の燃える香りが邪魔をする
 ・チープなお香に使われる事が多く、上記のデメリットからも、高級なお線香を作るのには不向き
 ・香りを染み込ませてるだけなので、香りが飛ぶのが早いため、販売する場合は密閉性の高い袋に入れる

メリットを見れば、手っ取り早く売れるお香ブランドを作るならブランクバンブーインセンスで作る線香はオススメです。さらに、合成香料を使えば安価に仕上がります。
本物志向の高級ブランドを立ち上げたい場合はオススメしません。
その場合は、原料にこだわった、焚いた後の香りを意識したお香作りができるOEMメーカーを探すほうが良いでしょう。

では、ブランクバンブーインセンスでのお香の作り方について説明して行きます。

■アロマオイルのみでの線香の作り方

1.オリジナルのアロマオイルを用意する
始めに好きな香りの精油などのオイル香料を用意して、香りを組み合わせて調香して下さい。
ブランクインセンス1本あたりに必要な、オイルの量に決まりはありませんが約0.6ml程度あると作れます。香料によって香りの強さが違うため、何度も作りながらオイルの量を調整しましょう。
調香については、香水のようにトップ、ミドル、ラストの香りを意識する必要はないです。それは、焚く時に一気に香りが揮発するためです。

2.ブランクインセンスに香りを染み込ませる
霧吹きやスポイトなどをつかってブランクインセンスに染み込ませます。
一本だけであればアルミホイル等を使うと作業がしやすいです。
ただ、アロマオイルそのままだと、全体に染み込ませる量が少なくキレイに染み込ませにくいためDPG(Dipropylene Glycol)を使います。
このDPGは粘性の高い精油などを希釈するのにも使われているものになり、ネットで検索すればすぐに購入できるでしょう。
天然の香料のみで作りたい場合はDPGは合成物質なので注意下さい。
DPGの必要量は一般的なブランクバンブーインセンスであれば、0.6mlのアロマオイルで1ml程度のDPGで希釈すれば良いでしょう。
ブランクインセンスが浸かる量を用意できれば問題ありません。量産する場合はDPGとアロマオイルの濃度だけ間違えないように注意して下さい。
また、DPGは可燃性の物質で、食品用でははいので、用法を理解して使用しましょう。

3.乾燥
アロマオイルやDPGに浸かったブランクインセンスをしっかり乾かして下さい。
日の当たらない乾燥した換気ができる場所で1日置けば完成するでしょう。

4.保管
密閉性の高い袋にいれて保管してください。
アロマオイルを染み込ませているだけなので揮発性が高く保管方法にはご注意下さい。

これがブランクバンブーインセンスを使ったアロマオイルでのお香のDIYの方法になります。

いつか、本格的なお香の作り方についても記事を書く予定ですので、気になる方はインスタやnoteのフォローを宜しくお願い致します。

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