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バカな大学生は先延ばしする

 先延ばしと成績の関係を心理学的に検証してみました。その結果「先延ばしする大学生ほど成績も低い」ことがわかりました。

目次

・なんのための研究?
・先延ばしって?
・先延ばしの測り方
・わかったこと
・まとめ

なんのための研究?
 
今回の研究では、大学生における「先延ばし」と「学業成績(GPA)」の関係を明らかにすることを目的としました。より具体的には、大学生は「先延ばし」すればするほど、成績が下がると考え、これを検証しました。

 先延ばしって?
 僕が今回実施した研究では、何よりもまず、「先延ばし」とは何かを決めました。調べてみると、「先延ばし」にはたくさんの種類があることがわかります。課題を単に後回しすること(能動的先延ばし)や、「やらなきゃなぁ〜」と思いながらダラダラして締め切りに追われるなど。
 今回の研究では「やらなきゃなぁ〜」と思いながら後回しにしちゃう方を「先延ばし」にしました。より具体的な定義は「不快感を伴いながら, やるべきことを不必要に遅らせること(Solomon & Rothblum, 1984)」です。

先延ばしの測り方
 
今回は先延ばしの定義をしたSolomon & Rothblum(1984)が開発したPASS(Procrastination Assessment Scale-Students)を翻訳した「日本語版 PASS尺度」(小浜, 2010)を使って、大学生の先延ばしを計測しました。

わかったこと
 
仮説通り、先延ばし傾向が高いほど、GPA(学業成績)が下がる傾向が見られました(逆も)。特に女性はこの傾向が顕著でした。

まとめ
 
本研究の目的は大学生における先延ばしと成績の関連を明らかにすることでした。学業的先延ばし傾向とGPAは負の相関を示し、仮説は支持されました。



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