ドナルド・バーセルミの短編「なにからなにまで年鑑で」「報告」メモ

こういうオモチャ箱をひっくり返したみたいなのは楽しいね。


「報告」
アメリカ軍がベトナムで使用するのを人道的見地からひかえている武器

●自動的に地面を這いまわり、敵を嗅ぎわけ、ズボンを伝って這い上がり首にまきつくチタニウム線

●敵の上空からばら撒く、自己同一性に危機をあたえる改良したフグの毒。

●敵の米の中に入れることができる200万のウジ虫。

●敵の皮下に突き刺さって皮膚の色を２色のまだらにする矢。

●敵の言語体系に侵入する錆。

●彼らが使う数学を自由にあやつる化膿性無理数(何それ？？笑　意味わからないんだけど、無理数って√ルートとか、円周率3.14=πのこと。無理数が化膿するとは？

√3=1.7320508・・・・・(ひとなみにおごれや)

ルート3が化膿したらとても奢れるような金額じゃなくなるとか？笑



●彼らが食用にしている魚を攻撃するように訓練されたある科の魚。

●睾丸を破壊する電信。

●竹でできた掘っ立て小屋の竹の繊維に浸透して、その小屋を縮ませ、最終的に中にいる人間を窒息させる化学薬品(この薬品は夜の10時以降じゃないと効き目がない)

●口に出すこともはばかられる緑色の物質。

●サッカースタジアム４つ分の地域にいるすべての生物が様々な骨折に見舞われる秘密の言葉。


「なにからなにまで年鑑で」
キテレツな欠陥商品の氾濫する都市生活をカタログを利用して賢明に暮らそうとする若い男女

●眼の光をなくす、死んだ目にするコンタクトレンズ。

●肺が炎症を起こすヘアスプレー。

●塗ったら消えない口紅。

●洗濯機と乾燥機に対応している(嘘)テニスボール。

●象の足の形に似たシャーベット。

●B-58の轟音みたいなチクタク音の枕元の時計。

●缶の中に細かい金属のカスを撒き散らす電動缶切り。

●目と脳を悪くするテレビ。

●思い通りの模様にならないミシン。

●キツネ色に焼き上げるが感電するトースター。

●寝ている人をベッドからずり落とすナイロンのシーツ。

●ひどく悠長に乾燥する粗悪なインク。

●ソフトドリンク、ポテトチップス、ピザ、キャンディー、ハンバーガー、ワッフルだけで生きている(嘘)、女の子。

●発作みたいに温度が上がって焼肉をつくる冷蔵庫。

●コールタール染料で着色されたオレンジ。

●注入口から熱湯が噴き出すスチームアイロン。

●シンクやトイレや浴槽を腐食する酸性の水道水。

●ガラスとガラスの間に水滴がたまる二重ガラス。

●内部で蛾やカツオブシムシがが弦を叩くピアノ(ポルターガイストだーー)。

●後ろに立って運転してる人に粉状の雪を噴射する３馬力の回転式雪かき機。

●お腹に食い込んで内臓を破裂させるシートベルト。

●履いてると足の形が変わる靴。

●服をチーズにしてしまう柔軟剤。

●黄ばむTシャツ。

●燃えてプラスチック片になる不燃性の防寒着。

●ペダルに無意味なギミックが付いてる自転車。

●コーヒーの風味を損なうコーヒーミル。

●騒音メーターの針を振り切る卓上の扇風機。

●首に炎症をつくる電気シェーバー。

●初心者には危険きわまりないカメラ。