見出し画像

【食料安全保障プロジェクト】日本の技術をアフリカへ農業機械化による食料安全保障を推進

プロジェクト名:アフリカ地域先進農業技術の導入を通じた農業機械化振興にかかる情報収集・確認調査
実施地域:タンザニア、ケニア、ナイジェリア、コートジボワール、ガーナ実施者:(株)かいはつマネジメント・コンサルティング


本邦企業のアフリカ進出を支援

 アフリカでは、機械化を含む農業生産性の向上や農産品の品質向上が大きな課題となっている。2019年8月に開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において「先進農業技術の導入促進」が優先アクションの一つとして掲げられ、これら課題の解決に貢献することを目的とした日・アフリカ農業イノベーションセンター(AFICAT)をアフリカに設立することが提案された。
 本調査では、AFICATの設立を通じてアフリカの農業開発および食糧安全保障を推進すべく、本邦企業の進出ニーズが高いタンザニア、ケニア、ナイジェリア、コートジボワール、ガーナの5か国で、コメに関連する本邦企業の農業機械など農業資機材の普及を目指して活動を実施している。

アフリカ現地と日本企業のつなぎ役

 本調査では、多岐にわたるパイロット活動を実施し、本邦企業のアフリカへの進出とアフリカの農業機械化、ひいては農業開発に貢献するための持続的な体制を提案することを目的としている。
 多くの本邦企業にとってアフリカは遠いことなどから、事業進出・展開へのハードルは低くない。そのため、関心を持つ企業に現地の農業や機械化の現状をわかりやすく伝え、かつ現地において事業展開を支援していく意義は
大きい。
 現地側のニーズを適切にくみ取り、本邦製品の現地での適合性を検証し、それを上手く本邦企業に伝えながらパートナーとして進出を後押ししていく役割がAFICATには期待されている。

ナイジェリア:国立農業機械化センターで農機の説明を受ける調査団の様子
ガーナ:本田技研工業(株)のデモ実施の様子
コートジボワール:農村開発支援公社職員とのランチの様子
コートジボワール:現地で稼働するコンバインハーベスターの様子
タンザニア:(株)ケツト科学研究所のオンラインセミナー実施の様子

本記事掲載誌のご案内

本記事は国際開発ジャーナル2023年6月号に掲載されています。
(電子版はこちらから

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?