最近読んだ本の紹介「共産党宣言」

 何かにつけ、満足のいく結果が出る前に飽きてやめてしまうというのが僕の悪い癖なのですが、ここ3週間ほど、noteについても同じ状況に陥っていました。

 最近読んだ本の紹介です。タイトルは「共産党宣言」、カールマルクスの壮大な経済学批判体系の大枠をまとめた綱領です。今回私が読んだのは作品社より出版されているものですが、訳者兼著者の的場昭弘氏はマルクスを専門に研究されている経済学者であり、「宣言」の理解をより深めるための解説書と言った方が正しいです。
 元々の「宣言」は1848年に発行されたもので、教育が満足に受けられていなかった当時の労働者階級に向けて執筆されているため、内容自体の理解は難しくないのですが、経済状況や、共産主義思想より先に流布していた社会主義への理解など、19世紀ヨーロッパの歴史的脈絡を見なければ分からない内容も多いです。より深い理解をする上で、この本は非常に有意義な一冊です。

 


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