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【放送後記】#00 死者に贈る歌「挽歌」で100ワニを弔う【ゲスト:大島武宙先生(日本上代文学)】

茶番ではじまる第0回

2023/04/04の公開から早くも1カ月が経とうとしています。
大島武宙先生に「挽歌」についてお話いただいた第0回ですが、皆様もうご覧いただきましたでしょうか?
一体どんな内容の番組なのか、ましてや登場してきたのが誰なのかすらも説明しないまま珍妙なやりとりをお届けしてしまったわけですが、実はこれは研究会内でも賛否両論ありました。ご覧いただいた皆様にお楽しみいただけていることを祈るばかりです…

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第0回ってなんだ

SNSや動画概要欄に書いてある「第0回」、なぜ第1回ではないのでしょう?
実はこの回、2023年4月からの本格始動に備えて作ったパイロット版にあたります。そのため、手持ちの機材をかき集めてやりくりし、番組構成も仮に組んだものです。
けれども、大島先生のお力でおもしろい内容に仕上がりました!突然のお願いにもかかわらずご快諾くださり、ご出演いただいたこと、この場を借りて心より感謝申し上げます。

上代文学>万葉集>挽歌

万葉集における部立の1つである「挽歌」についての説明からスタートした本編。「上代文学とは、万葉集とはなんぞや?」をすっ飛ばしていることに、後になって気がつきました。
簡単な説明として『日本国語大辞典』の解説を引きます。詳細が気になる方はぜひ調べてみてください。

【上代文学】
古代文学の前半期、文学の発生から奈良時代までの文学。長い口誦の時代を経て伝えられてきた神話・伝説・歌謡などが、八世紀初頭から中頃にかけて「古事記」「日本書紀」「風土記」などに定着した。
【万葉集】
現存最古の和歌集。二〇巻。現存の形に近いものに最後にまとめたのは大伴家持、成立は奈良時代の末頃とされる。

『日本国語大辞典』

大島先生は上代文学の研究者でありながら、近現代の短歌を詠み、評論する歌人でもいらっしゃいます。時代を越えて受け継がれる短歌という文芸の始まりから最新まで見渡す、さぞおもしろかろう…。これはまた次の機会にでも。

短歌と俳句

ちなみに、本編では「俳句」という言葉もちらりと登場しました。短歌と俳句。どちらも人気の文芸ジャンルであり、どちらも韻文の定型詩ですが、細かい決まりや表現できる世界はスイカとメロンくらい似て非なるものです。
打ち合わせで盛り上がった話題も、実はそんな内容だったりします。
武蔵野大学には作句・俳句評論の両方に通じた俳人の先生もいらっしゃるので、いずれは俳句回もやってみたい…というのは中の人の勝手な企みです。

おわりに

イドバタコウギ第0回、お楽しみいただけたでしょうか?
これからもさまざまな先生をお招きし、月1本のペースで更新していく予定です。チャンネル登録のうえ楽しみにお待ちください!

文責:森貞 茜


番組クレジット(収録当時)/SNS情報

【100ワニ】死者に贈る歌「挽歌」で100ワニを弔う【ゲスト:大島武宙先生(日本上代文学)】#00
ゲスト:大島 武宙 先生(日本文学文化学科 専任講師)
企画/パーソナリティ:大石 歩果・森貞 茜(日本文学文化学科3年)
撮影:伊藤 遥香(日本文学文化学科3年)
編集:江端 進一郎(日本文学文化学科3年)
協力:横山 裕貴(映像制作/PA)
   加地 花百(大学院文学研究科日本文学専攻 2年)
監修:土屋 忍(日本文学文化学科 教授)
参考文献:
 きくちゆうき「100日後に死ぬワニ」(小学館、2020年)
 佐竹昭広、木下正俊、小島憲之「補訂版 萬葉集 本文篇」(塙書房、1963年初版、1998年補訂版)
 坂本信幸、毛利正守「万葉事始」(和泉書院、1995年)
 寺井龍哉「酣春挽歌」『現代短歌』2017年6月号(現代短歌社)
収録日:2023年2月16日(肩書・学年は収録当時のもの)
提供:武蔵野大学

武蔵野大学発インターネットラジオ番組「イドバタコウギ」
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Ⓒ武蔵野大学インターネットラジオ研究会

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