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娘さん対談記vol.2~プライドは必要か~

まえがき

私には小6の娘さんがいてアルペンスキーという、規定の旗が示すルートを通り抜けながらスタートからゴールまでの時間を競う競技をしています。
小5で全国大会9位。今年は全国優勝を目指していて、夢はオリンピック優勝です。
選手としてかなり大人になってきたので面談を設定して今の気持ちや悩みを共有してもらうようにしています。
これは対談時の備忘録です。

起きていた課題

娘さんはご縁あって年上かつ格上のレーサー合宿に参加させてもらい、死にものぐるいでついていくことで大学生にもタイムで勝ったりするくらい進化しています。合宿帰りには地元の小学校スキー部の練習に参加します。
■課題1
小学校スキー部で久しぶりに参加しタイム計測で1位になりました。6年生ですしそのチャンスもあります。たまたま練習に来てくれていた中学生にも勝ててしまいました。周りの皆さんも褒めてくれます。「速いね」と。ただ格上との練習とのタイムを聞いていた私としては「パフォーマンス悪いな」と感じましたし本人も違和感を感じていましたが最後まで修正できていませんでした。
■課題2
久しぶりにチームの合宿に参加したとき、上記で崩れてしまったことがなかなか直せなくて、体調不良もありそれにかこつけて練習を中止してしまいました。

どう分析するか

状況から原因を決めつけることは出来ますが当たってないかもしれないし、対談を通してどの仮説を導いて行動に結びつけるかが何よりも重要です。
そのため分析方法は「お父さんの仮説を提案して感想を聞く」という方法を取りました。

俯瞰して見る

人間は環境にあっけなく染まり、あっけなく調子に乗る生き物です。そうならないために第三者の目線の意見と自分の感覚を比較しておく必要があります。手段としてはビデオなどもありますが、今はコーチの方針で「現状をゴールイメージにしないため」に自分のビデオは見ない戦略があります。
娘さんにとって俯瞰して見られる情報は「タイム」と「第三者の目線」です。翻って「自分の感覚」もあります。親バカではないですが娘さんは父よりも「見えないものが見える」ようになってきてスキーに関する言語化の力も上がっています。

プライド

選手は少なからずプライドがあります。褒められたり結果を残すと自信として育ってきて自らを支えてくれます。プライドは大事な自分の支えです。ぜひ育ててもらいたい。
プライドが邪魔をするときもあります。プライドが邪魔をするとき、自分ではなく他責になってしまうことです。バーンが悪い、セットが悪い、道具が悪い、、、
ちゃんと大事にしつつ、上手く付き合う必要があります。

今どうするべきか

プライドは折ってはいけないが、邪魔をさせないコントロールは学んでほしい。なので以下のように伝えてみました。
「人の意見を聞いて『そう見えているんだな』と相手の意見を一回認めよう。その後、自分の感覚と違うことがあればどちらも同じだけ勝ちがあると思って考えて、意見を言ってみよう」
言いなりになるのも違うし、プライドが邪魔をする状態を放置するのも違う。この方法でいいかどうか、まだわかりません。
聞きたくない意見もあるし怖くなることもある。それでも「自分を信じて支えてくれる第三者」の意見は価値のあるものだと思いましょう、と。
ベストな方法にたどり着くまでにはもう少し時間が必要と考えています。

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