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第50回衆議院議員総選挙議席予想⑤ 東京ブロック編

 先日、岸田総理が6月解散は行わない旨の発言をしました。この発言を受けて、早期の解散の゙憶測はほぼ消えたと言えます。このシリーズはもともと、6月解散の゙場合を想定して記述していましたので、このままの想定で書いても現実に即した内容にならなくなってしまいます。今回からは10月解散を前提として想定しますのでご了承ください。今回はとうとう首都,東京ブロックの予想です。自公の関係が不透明で後回しにしていたブロックですが、協力関係を構築する見込みとなったことを受け、予報記事を書くことにしました。また、立民共産の関係も微妙ですが、ここは選挙直前まで分からないところなので一旦、協力を行うという仮置きをしておきます。

 なお、他の地域の予想についてもこちらのリンクから併せてお願いします。


東京ブロックの地域事情

 東京の特徴としてまず挙げられるのは票の行き来が非常に流動的なことです。これは都議会で顕著にあらわれており、2005年の自民党勝利以降、議会第一党は(自民)→民主→自民→都民ファ→自民と毎回入れ替わっています。こうした中で自民党は他の地域ほどの強さを発揮できず、野党にもチャンスがある地域です。その野党に目を向けると、既に比例票では維新が立民を上回っており、直近の地方選の躍進もあり維新が選挙区で議席を取りうると思われます。さらに地域政党都民ファーストの会の存在や共産党への忌避感の低さなど独特な事情を持っています。

東京維新の会代表と幹事長

選挙区の情勢

東京1区

 自民党の山田美樹議員、維新の音喜多駿議員が競り合い、立民の海江田万里議員も僅差で猛追する接戦と予想します。もともと、前回の選挙でも維新が6万票以上だし、比例当選した選挙区でそこにネームバリューのある音喜多議員の支部長就任により維新と自民の戦いに注目されます。そうした中で高齢の海江田議員がやや埋もれる可能性があります。

東京2区

 自民党の辻清人議員が一歩リードする展開と予想します。

東京3区

 自民党の石原宏高議員が僅かにリードし立民の阿部由美子候補が激しく追う展開と予想します。松原議員の離党により自民有利に傾きそうです。

東京4区

 自民党の平将明議員がリードする展開と予想します。

東京5区

 立民の手塚仁雄議員と自民の若宮健嗣議員が互角で競り合う接戦と予想します。党の勢いの影響を強く受ける東京ですが前回の票を積み上げればギリギリ手塚議員が逃げ切る計算になります。

東京6区

 立民の落合貴之議員と自民の越智貴雄議員が激しく競り合い維新の河村候補も激しく追う展開と予想します。こちらも前回の票通りでれば立民がギリギリ勝つという情勢です。官房長官の子の河村候補は選挙区での当選は現状難しいという予想です。

東京7区

 自民党の丸川珠代議員、維新の小野泰輔議員、立民の松尾明弘候補が横一線で競り合うと予測します。渋谷は立民、港は維新がとり自民がそれぞれ2位につける予想ですが、正直自信のない選挙区です

東京8区

 立民の吉田はるみ議員が一歩りーどし自民の門寛子候補が激しく追う展開と予想します。前回の票差は大きいですが、その要因が石原前議員の個人的な不人気にある可能性もあり難しい選挙区です。

東京9区

 立民の山岸一生議員が僅かにリードし、自民の今村洋子候補が僅差で追う展開と予想します。前回自民の不祥事の影響をもろに受けた選挙区です。

東京10区

 自民党の鈴木隼人議員が僅かにリードし、立民の鈴木ようすけ議員が激しく追う接戦と予想します。前回新人だったようすけ議員の支持拡大も考えられる選挙区ですが立民の勢いの衰えを考え優劣を明記しました。

東京11区

 自民党の下村博文議員がリードする展開と予想します。

東京12区

 自民党の高木啓候補が僅かながら先行し維新の阿部司議員が僅差で猛追する接戦と予想します。国民民主党の候補者擁立が維新にマイナスに働いている可能性があります。

東京13区

 自民党の土田慎議員が一歩リードする展開と予想します。

東京14区

 自民の松島みどり議員が一歩リードする展開と予想します。

東京15区

 自民党の柿沢未途議員が一歩リードし維新の金澤結衣候補が激しく追う展開と予想します。

東京16区

 自民の大西英男議員が一歩リードする展開と予想します。

東京17区

 自民党の平沢勝栄議員がリードする展開と予想します。

東京18区

 立民の菅直人議員と自民の福田かおる候補が激しく競り合う展開と予想します。非常に迷いましたが区割り変更がやや菅直人議員に有利に働くことから菅直人議員を名前先順としました。

東京19区

 自民党の松本洋平議員と立民の末松義規議員が競り合う接戦と予想します。こちらも迷いましたが、立民の勢いの衰えと松本議員の若さからこの予想にしました。

東京20区

 自民党の木原誠二議員がリードする展開と予想します。

東京21区

 自民の小田原潔議員が一歩リードし立民の大河原雅子議員が激しく追いかける展開と予想します。

東京22区

 自民党の伊藤達也議員が一歩リードする展開と予想します。

東京23区

 自民党の小倉将信議員が僅かに先行し立民の伊藤俊介議員が烈しく追う接戦と予想します。選挙区から多摩が抜け落ちたことが若干自民に有利に働きそうです。

東京24区

 自民党の萩生田光一議員が安定してリードを維持する展開と予想します。

東京25区

 自民党の井上信治議員がリードする展開と予想します。

東京26区

 無所属の松原仁議員が僅かにリードし、自民の今岡植候補が僅差で追う接戦と予想します。松原議員が立民を離党し無所属となったことでむしろ集票しやすくなった可能性があります。

東京27区

 立民の長妻昭議員が一歩リードする展開と予想します。

東京28区

 自民党の安藤高夫議員がややリードする展開と予想します。選挙区としては野党の勝ちうる選挙区ですが候補者が乱立しています。

東京29区

 僅かに先行する公明党の岡本三成議員を維新の海老沢由紀議員が激しく追い上げる接戦と予想します。国民民主党の候補者擁立が維新に不利に働く可能性があります。

東京30区

 自民党の長島昭久議員が一歩リードする展開と予想します。

比例東京

 自民7、維新4、立民2、公明2、共産2、国民1、れいわ1と予想します。統一地方選の勢いや候補者擁立状況から維新を強めに予想しました。また、参政党にも議席獲得の可能性があります。

総評


 選挙区、比例合計で自民29、立民8、公明3、共産2、維新4、国民1、れいわ1、野党系無所属1という予想になりました。数字としては立民と維新に差がつきましたが僅差の選挙区が多く、維新が立民を上回る可能性もあります。


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