松山のじいちゃん

出来ん理由を並べるより、どうやったら出来るんか考えてみる…

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  • 書庫

    国立国会図書館のデジタルアーカイブ 上巻 https://dl.ndl.go.jp/pid/1174125/1/5 下巻 https://dl.ndl.go.jp/pid/1174137/1/2 より、ダウンロードできます。

最近の記事

家道訓 巻之一 總論上

一  人の世にある、高き卑しき、皆、身を修めて、家を整えるを以て勤めとす。 家の本は身に有り。 故に、家を治める主人は、先づ、我が身を正しくして、家を整えるべし。 身脩まらざれば、家、整い難し。 家整わざれば、身を安くし難し。 君子は常に身を愼みて、後の患を慮る。 ここを以て、身安くして、家保つべし。 家の主人、正しければ、家人を教え導くべし。 主人、正しからざれば、家人の則なく、善を勧め悪を戒め難くして、家法、行われず。 故に主人の身の行いは、家人の見習える手本となれり。

    • 君子訓 巻之下

      一  君子は國土の利を取り盡さずして民に與え、運上課役をかけて民を苦しめず。 然れども民の利を恣にする事を禁ず。 且つ仕えて君の祿を得る者は、商いをなし利を求むべからず。 故に古語にも、大を受ける者は小を取らずと言えり。 天道の物を生ずる、二つながら全き事なし、牙ある獣には、角なし、角ある獣には、上歯なし、翼あるものには、手なし、花よきものは、實あしし、實良き物は、花あしし。 士として君の祿を得る者、民と利を争い、民の財を奪うは、天道に背けり。 二  世間に多くの人を殺すこ

      • 君子訓 巻之中

        一  伊訓に、為君克明為臣克忠といえり。 此の意は、君の徳は明らかなるを主とす。 明らかなれば、人を能く知りて、善き人を用い、悪しき人を退けて用いず。 故に國能く治る。 臣下の徳は忠を主とす。 忠とは、君の為に心を盡して誠あるなり。 忠なれば、官職を勤め、善人を挙げ進め、君の過ちを諌めて善にうつらしめ、我が身の利害を顧みず。 唯、偏に君の為に心を盡すゆえに、忠臣は國の至宝とすべし。 不忠なれば、君の悪しき事を知れども諌めず、君の為よき事あれども言わず、唯、君の寵を願い、官祿を

        • 君子訓 巻之上

          一  天地は萬物の父母なり。 其の徳広大にして限りなく、萬物を生育してやむ事なし。 人は殊に天地の正気を受けて生まれ、仁義の性をそなえたれば、萬物の霊にして、貴き賤しき、みな天地の御子なり。 なかについて、國土を治め給う君子は、天より専らこの人を厚くかしづきて、人民のつかさとし、下を治めしめ給う。 其の故は、天地は人を生じ出し、養い惠むを以て心とし給えども、天もの言わざれば、自ら命令を下して人を治める事あたわず、君子を取立て、官祿をあたえ、其の地の人民を預け給うなり。 然れば

        家道訓 巻之一 總論上

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          樂訓 巻之下

           讀書 一  凡そ讀書の楽しみは、色を好まずして悦び深く、山林に入らずして心閑かに、富貴ならずして心ゆたけし。 此の故に、人間の楽しみ是れに代わる物無し。 天地陰陽を以て道の法とし、古今天下を以て、心を遊ばしめる境界として、其のおもむき至りて大に廣き事、極まりなし。 一日書を読むの楽しみ至れるかな。 聖賢の文を見て、其のこころを待て楽しむは、楽しき事の至りなり。 其の次に、古の事を知らせる史には、我が國は神武天皇より今年まで二千三百七十年、もろこしは、黄帝より今まで四千四百

          樂訓 巻之中 節序

          一  一年の内、天地の道常にめぐり、四時に行われて、萬古よりこのかた止まず。 其の間霞たつより雪の積もれるまで、其の景色、折々に異なり。 又、朝夕の景色日々に異なれる、変態極まりなき眺めなり。 天にありて象をなされるは、日月の輝き、風雨の潤い、霜雪の清らかなる、雲烟のたなびけるは、天の文なり。 地にありて形をなせるは、山河のそばたち流れ、江海の深く廣き、鳥獣の鳴き動き、草木の生茂れるは、地の文なり。 かくの如く、天地の内、四時の行われ、百物のなれる有様、目の前にみちみちて、人

          樂訓 巻之中 節序

          心を快くする魔法(わざ)

          心を快くするわざなり。

          心を快くする魔法(わざ)

          樂訓 巻之上 總論

          一  あめつちの惠をうけて、生きとし生ける諸々極まりなき内に、人ばかり貴き物なし。 如何となれば、人は萬物の霊なればなり。 されば、人と斯く生まれきぬる事、至て得難き幸いなり。 然るに我輩おろかにして、人の道を知らざれば、天地より生まれ得たる人の心を失い、人の行くべき道をば行かで、行くまじき道に迷い、朝夕心を苦しめ、其の上、我が身に私して、人に情けなく、おもんばかり無くて、人の憂いを知らず。 いたりて近き父母に事へてだに、其の心にかなわず。 凡その人倫に交わりて道を失い、人と

          樂訓 巻之上 總論

          心をなぐさめる魔法

          益軒十訓上 楽訓巻之上 284ページ 4行目 心をなぐさむわざなり。 と… フリーレンの言う所の伝説級の魔法に見え無くもないか… 三十五  旅行して、他郷にあそび、名勝の地、山水の麗しき佳境にのぞめば、良心を感じ起こし鄙吝を洗い濯ぐ助けとなれり。 是れも亦、我が徳をすすめ、知を廣めるよすがなるべし。 又、いいしれぬ異境に行きて、見なれぬ山川のありさまを見て、目をあそばしめ、其の里人に会いて、其の所の風土を問い、あるは奥まりたる山ふところに、岩根ふみて尋ねいり、もと

          心をなぐさめる魔法

          葬送のフリーレンの魔導書を考えると…

          古典は、それにあたるよう、貝原益軒の魔法を集めた、「益軒十訓」も一つの魔導書のよう 国立国会図書館のデジタルアーカイブ 上巻 https://dl.ndl.go.jp/pid/1174125/1/5 下巻 https://dl.ndl.go.jp/pid/1174137/1/2 より、ダウンロードできます。

          葬送のフリーレンの魔導書を考えると…

          五常訓 巻之六 信

          一  信は、説文に曰く、誠也从人从言會意。 徐曰、於文人言爲信、言而不信非爲人也。 信の字、人偏に言の字を書くは、六書においては、會意に属す。 偏旁の意を以て作りし字なり。 いう意は、人の言に誠あらざるは、人にあらず。 故に人の言は、必ず信あるべしと云う意なり。 五常においては、心に誠あるを云う。 口に偽りをいわざるも、其の内にあり。 仁義禮智の、偽りなき眞實なるを、信と云う。 信なければ、仁義禮智にあらず。 仁義禮智四徳の外に、又、信あるにあらず。 親によく仕えるは孝なれど

          五常訓 巻之六 信

          五常訓 巻之五 智

          一  智は、增韻に心有る所知る也といえり。 知は心の明なり。 和訓には、さとると読む。 是非を照らす心の光なり。 心明らかにして、人倫事物の道理に通じ、是非善悪をわきまえ知りて、迷わざる徳なり。 仁義禮も、智によりて、其の理明らかにして行わる。 智なければ、道理くらくして、善心あれども、行うすべを知らず。 あやまりて、ひが事のみ多し。 周子は、通ずるを知と云うといえり。 萬理に通ずるなり。 朱子は、智は分別是非の理と云えり。 分別とは、わかちわかつなり。 心中に善悪をわかち辨

          五常訓 巻之五 智

          五常訓 巻之四 禮

          一  禮は、心につつしみありて、人を敬うを本とし、萬事を行うに、則にしたがいて、正しく理あるを文とす。 則とは、作法なり。 孝経に、禮敬而已矣。 云う意は、禮は敬を専らとす。 而已とは、此の外には無しと云う詞なり。 朱子曰く、禮の本は在干敬人。 人を敬うは、心のつつしみより起こる。 人を敬うも、其の人をあわれむ心より出づる故、朱子も、禮は、仁のあらわれたる也といえり。 禮記曰く、禮は理也。 周子曰く、理を曰ふ禮と、理は筋目なり。 筋目とは、萬事を行うに、各々正しき則ありて、其

          五常訓 巻之四 禮

          憲法十七条

          日本書紀 : 原文 下巻 (日本古典全集 ; 第3期 [第17]) 『日本書紀』第二十二巻 憲法十七条 一曰  和やかにおさまる貴さを考える 和  なごやかに 爲  おさまる 貴  とおとさを 以  考える 忤  くいちがわ 無  ない 宗  根本の考えの 爲  ために 人  ひとは 皆  みな 黨  なかま(党) 有  ある 亦  また 達  志を遂げる 者  ものは 少  すくない 是  これで 以  もって 順  ある見解や立場を踏まえ守る 不  こと出来

          葬送のフリーレン 日本の古典をすごく理解して表現しとるように見える。 https://abema.app/Ajj3

          葬送のフリーレン 日本の古典をすごく理解して表現しとるように見える。 https://abema.app/Ajj3

          葉隠 https://dl.ndl.go.jp/pid/758897/1/1

          葉隠 https://dl.ndl.go.jp/pid/758897/1/1