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随) 何も気にせずに愛したい、愛されたい。

 以前、こんなことを述べました。以下、このモヤモヤを紐解きながら見失った ”私” を探しに行きます。

 “恋愛観に関しては、世間一般でよくみられる”恋愛”と、私が求めているものが合わないことに対する悩みです。端的に言うと、パートナーは欲しいが、性行為はしたくないのです。性行為ありきの恋愛が一般的な世の中において、共感もしくは了承してくれる相手など、そう多くはいません。また、生まれてこの方彼氏がいたこともないため、そもそも自分は恋愛感情を抱くことがあるのか?と、こちらもまた”私”が分からなくなってきます。”

無理だ。

 世間一般の恋愛観に違和感を感じるようになったのは高1のときです。クラスの男子と良い感じの関係?になったとき、「無理だ」と思いました。相手が良くなかったと言えばそれまでですが、まだ付き合ってもいないのに、日常的に頭や手を触られるのが無理だった。「俺ら良い雰囲気だからいいよね?」みたいな暗黙の了解が無理だった。よくねぇよ、触んな。
 また、その人はクラスでも平気で下ネタを言う人間で、一応彼に好意を向けられている人間として、「まぁ、男子の悪ふざけだよね。」と聞き流すことができなかった。その下ネタの内容が、彼の性欲が、自分にも向けられている、或いは今後向けられる可能性があると考えたら、身の毛がよだちました。

 恐らく、通常は?交際の段階を踏んでいくことで、相手の性欲と向き合う時が来るのでしょうが、私は早すぎる段階で目の当たりにしてしまったようです。自分に向けられる好意や性欲が気持ち悪いと感じ、自分は性欲が伴う恋愛を受け付けないことに気づきました。相手が違えば、段階が踏めていれば、結果は違ったでしょうか。タラレバです。
 例の男子にはスキンシップや下ネタが苦手だと伝えましたが、それで冷められて自然消滅しました。最低かよ。(笑) 今思えば、最初から彼のことが好きだったのかもよく分かりません。好意に対してずっと受け身でした。私も最低だ。自分の性質も踏まえて、相手からの好意を受け止め、同様に与えることができるのか、できないのであれば早めにけりをつけるべきだと学びました。お互いのために。

拗らせ系

 大学でも、有難いことに男子から好意を向けられたことがありますが、上手くはいきませんでした。「この好意を受け止めたとして、その先に性欲があったら、私は同様の愛情を与えられない。」と不安になり、相手が立てる恋愛フラグを片っ端からへし折りました。あくまで友達だと。そうしたら身を引いてくれました。少し申し訳ないことをしましたが、君はこんな拗らせている人間より、他の相手を探すべきだ。

 彼は恋愛に性欲が伴う人か、実際のところは分かりません。さすがに「あなたに性欲はありますか?その好意に性欲は伴いますか?」なんて聞けません。聞けたらどれだけ楽か。自分の不安要素を開示するのも手でしたが、それを話す勇気がありませんでした。性欲を気にしすぎて逆に自分がキモい人間になることが怖く、そして相手を不快にさせることも不安だったからです。

アウェイ

 女友達の数人は、既に結婚を考えてお付き合いしている彼氏がいて、同棲をしている子もいます。子どもは何人欲しいかという話題になることがありますが、彼氏いない歴=年齢で性欲・性行為ムリな私はアウェイです。「こんだけ生理で辛い思いしてんだから、子ども産まないと報われなくない!?」「それな、分かるわ~!」という友人らの会話は衝撃でした。私にとっては生理も、妊娠・出産という概念も苦痛だからです。

 身体の性も性自認も女性ですが、私は思春期の頃、生理や第二次性徴によって”生殖機能を持つ女性”になっていく自分が受け入れられませんでした。なぜそこまで嫌悪しているのか自分でも分かりませんが、自分が妊娠したとして、お腹が膨れていくことや、自分の中に人間がいるグロテスクさが気持ち悪いと思っています。ですが彼女らは、妊娠・出産を幸せで苦に対する救いだと捉えている。
 大切な友人で、それぞれ今お付き合いされている方と幸せになって欲しいと思っていますが、彼女らの話を聞いていると、時々自分だけ取り残されている気分になります。

”好きな人”とは

 好きな人がいます。高1で同じクラスになってから大3の今までずっと仲良くさせてもらっていて、趣味趣向が合って、言動が尊敬できる、変な人です。(笑) 前述した高1の下ネタ野郎()のことを、クラスメイトとして知っている故かは分かりませんが、男友達としての距離感に配慮してくれました。言動の端々に見られる思慮深さや信頼性を敬愛しています。

 そう言うと、よく「なんで付き合わないの?」と心底不思議がられます。そうじゃない。”好き=恋愛感情”と解釈しないで欲しい。好きって200種類あんねんって言いたい。(いや、200種類だけじゃなくて人数分の”好き”があると思います。)彼という人間が大好きなんです。”敬愛”しているのです。そういう”好き”もある。

独占したい

 上記の彼と、親友関係を今まで続けられているだけでも十分有難いことですが、私は寂しがり屋で我儘なヲンナなので?(笑)、割と本気で一生会いたいときに会える親友だったらいいのにと思っています。ですが、彼はもうすぐ彼女ができそうなので、そうもいきません。あーこうやって取り残されていくんだなと、しみじみ…。

 いつか彼のように敬愛できる人と、プラトニックなパートナーになれたらいいなとは思います。独り占めできるし。また、私にとっては親友の最上級なので、性別は問いません。
 プラトニックであれば、恋人・夫婦でもいいです。その場合は男性が対象になりますが。

前言撤回

 ”プラトニックな パートナー” に周囲が納得しないなら、恋人ごっこでもしてやる!と思い、過去につぶやきましたが(下記引用参照)、前言撤回です。

 こうして当記事を書いていると、恋愛か友愛かは自分にとってそこまで重要ではない気がしてきました。関係に性欲や性行為が必要か否かの方が死活問題。プラトニックな恋人や夫婦の形もあるので、つぶやきの「名目」や親友に限った言い方は訂正です。
 恋愛感情の”好き”がどんな感じかは分からないですが、ベタなシチュを推しで妄想しがちなので、恐らく自分は恋愛感情を持つと思います。ただ、それよりも精神的な繋がり、安心感、居場所を人間関係に求めているのでしょう。つまり寂しがり屋ですね。

 「性」って共有しづらい。でもそこが私の死活問題。煩わしい。何も気にせずに愛したい、愛されたい。


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