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鳩羽つぐの話

鳩羽つぐが二年振りに動画をアップしました。



それも二夜連続(これを書きながら確認したらアップされていたことに気付きました)。



鳩羽つぐの動画が最初にアップされたのは4年前。

ちょうどVtuberの黎明期です。



まだどのようにVtuberというコンテンツが伸びていくのか誰も分からない状況で、彼女は他のVtuberとは明らかに異質な一本の道を示してくれました。






彼女の動画は現実の動画に鳩羽つぐというバーチャルアバターが合成されているような絵作り。バーチャルとリアルの境界をいとも容易く越えました。

さらに彼女はほとんど語らず、聞こえるほとんどは現実の環境音。ほぼランダムに切り替わる画面から、視聴者は考察という妄想を際限なく広げるのでした。





ランダムな情報を視聴者側で繋げて物語にさせる手法は、幻のゲーム:serial experiments lainを彷彿とさせます。

lainでは少女:玲音のメンタルクリニックでのカルテや記録を手がかりに、彼女のことを知っていくという奇天烈なゲームです。(そのデータは彼女のPCを覗き見るという変態度合い)



玲音はインターネットの発展と人間の集合的無意識にフィーチャーした作品で、鳩羽つぐからはそのエッセンスを激しく感じられます。



実は数年前に鳩羽つぐはクラウドファンディングを行っており、その得点には「鳩羽つぐの書いた絵日記」「謎のVHS」という芸術点の高さが当時も評価されていました。



そのクラウドファンディング以降、ほとんど鳴りを潜めていた鳩羽つぐ。





それが昨日、再び作品をアップしてくれました。



環境音だけがする動画を延々と繰り返し再生して、思いを馳せるオタク。

自分だけの鳩羽つぐの解釈を醸造させてみてはいかがでしょうか?







ぼくの思考の断片集です。

よかったら買ってください。




おわりでーす。

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