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二拝二拍手一拝

こんばんは。皆さんは一年間に何回ぐらい神社に行きますか?

様々な宗教がありますので、0回の方もいれば、毎月、毎日と頻繁に参拝される方もいると思います。正月の初詣だけ神社に行く人もいるかもしれません。
私も以前は初詣の時だけでしたが、最近は何となく散歩がてら1カ月最低でも2回ぐらいお参りに行きます。

神社に行ったらどのようにお参りしますか?

参道の中央を避け、

鳥居の前で一例し

手や口を清めて

本殿の前まで進みます

そしてお賽銭を入れて

鈴、鰐口が有る所では、それを軽く鳴らす

「二拝(礼)二拍手一拝(礼)」

しますね。マニアックな方はお賽銭を入れる前に以下の通り三唱するかもしれません。

はらたまい、きよたまえ、かむながら守り給い、さきわえ給え」

(お祓い下さい、お清め下さい、神様のお力により、お守り下さい、幸せにして下さい)

しかしながら、意外とこの作法の歴史は浅い様です。

先日、東京都神社庁が発行している「2022年11月に神社で見つけた心に響く言葉」で夏目漱石の言葉
「「やろうと思わなければ横に寝た箸をはしにする事も出来ん」を紹介しましたが、この言葉の紹介する神の裏に

拍手はくしゅ・かしわで

について解説がありました。ちなみに東京都神社庁は東京都内にある1,398の神社を取りまとめている団体です。

一般には上述の通り神様に拝むとき「二拝二拍手一拝」と両手を合わせて音を立てて手を二回打ちます。

ただ実際には、

二回、四回、八回

と作法によって鳴らす回数が異なったり、音を立てなかったりするそうです。

三回以下の拍手は、短拍手短手みじかてと呼び

四回以上手を打つものは長拍手、長手などと呼びます。

御神酒をいただくこともあると思いますが、この時もいただく前礼手らいしゅと言って一回だけ手を鳴らすそうです。

伊勢神宮のように八回鳴らすところもあるそうです。これは八開手やびらてと言い古くから最も重い拍手の作法として伝わったものだそうです。

私も以前、港区六本木にある出雲大社の分社でご祈祷していただいたことがあるのですが、ここでも確かを三回か四回と鳴らし、いやもっとだったかな(少なくとも二回ではなかった)鳴らして珍しいな」と思いました。

その他にも神葬祭しんそうさいなど葬儀の場では拍手を打つ際に音を立てない忍手しのびてと言うそうです。

そもそも拍手で音を立てる理由は、

喜びや歓喜の気持ちを表すため

であるため、故人を悼み偲ぶため音を立てないそうです。

数えたことは在りませんが私は恐らく四十回ぐらい葬儀に参列したことがありますが、神葬祭での参列はありません。
人が亡くなるのを願うの悲しいですが、いつか神葬祭にも参列してみたいなと思いました。

魏志倭人伝ぎしわじんでん』には邪馬台国やまたいこくの風習として倭人は貴人に対して手を打って敬意を表したと記されていたそうです。

このような日本の古い伝統でありますが、「二拝二拍手一拝」に統一されてしまいました。

昭和20年(1945年)の敗戦後、GHQ占領軍による神道指令や翌昭和21年(1946年)の内務省決定により、戦前から戦時中にかけて定められた神道の礼式や神社祭式行事作法告示などは廃止され、かわって昭和23年(1948年)、民間宗教団体として再出発した神社本庁が示した神社祭式行事作法では、宮司の作法に「二拝(再拝)二拍手一拝」と規定されたものだそうです。
Wikipedia「二礼二拍手一礼」より

今流行っている「御朱印」も元々は神仏習合時代に仏教を中心とした慣習みたいなのでご関心ある方は調べるのも面白いかもしれません
日本の2682年目の中で、我々はかなり表層のものを常識・当たり前と思っているのかもしれませんね!

もう令和の時代に入りましたので、戦前の各神社で個性豊かな拍手や参拝方法を復活させて欲しいな!と思います。

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日のサムネイルは私が撮影した神社の鳥居をアップしました。

いつもありがとうございます!

それでは、また次回の記事で会いましょう!

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