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「他クラスへの立ち入り禁止」を考える

本校では、習熟度別の授業以外は他クラスへの立ち入りを禁止しています。

今のコロナ禍における感染症対策としてなら、まだわかりますが、新型コロナウイルスが広まる前から、ずっとそのようになっています。

その理由としては、おそらく治安の関係かなと感じています。理由ははっきりしていません。

というのも、どの先生に聞いても、その理由がはっきりしている先生がいないので、本来の理由が分からないのです。

他クラスへの立ち入りを禁止することで、どのような利点があるのでしょうか?

立ち入り禁止にする利点

バツのポーズ

大きく出てくるのは
・盗難防止
・ヤンチャな子と苦手な子の心理的安全空間
・今だと感染者経路の確認
が挙げられるかと思います。

まず盗難に関しては、貴重品管理の徹底によりカバーができる部分です。

検定などの受験料を持ってきている場合にも、朝のうちに職員室に提出するなどの処置をとれば特に心配する必要もありません。

ヤンチャな子の対応については、クラス替えなどこれによって、心理的に助かっている子もいることを考えれば、重要な観点なのかもしれません。

しかし、クラスが離れていようとも行事や体育など授業で一緒になることも十分考えられます。

あくまでも当事者同士の人間関係の問題なので、根本的解決には至りません。

本当に解決をするためには、本人との面談を繰り返し行い、問題を紐解いていく必要があります。

校則の意味、考えたことがありますか?

今回は最近鬱陶しいなあと思っている、このクラス間の立ち入り禁止について考えましたが、学校にはそのほかにもたくさんの??がつく校則があります。

制服、髪型、号令、授業、、、。数えればキリがないでしょう。

ちなみに、私の所属しているティーチャーズアソシアの中では、”そもそも研究室”という形で、週に1回学校の校則などのそもそもを話しています。

そもそもの目的がブラックボックス化してしまったのは、このように全てをシステム化をした中で、管理を楽にしようとしてきた代償でもあるのかもしれません。

しかし、教員も保護者も生徒も薄々気づきはじめています。

物事のルールも大切ですが、ルールだけが大事なのではなく、なぜそのルールがあるのかの本質を知ることの大切さを。

そう思うと少しは、生徒への指導も心近くできるのではないでしょうか?

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