医学ノート

医学知識を分かりやすい「映える」デザインで表現します!

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最近の記事

ADHDを勉強して変わった思い込み

小学校の担任の先生:「A君は今回も一番前の真ん中ね~!」 A君:「え~!またかよ~!」 私が小学校4年生のとき、席替えのたびにこのような論争が起こっていた。 A君は元気いっぱいの男の子である。元気いっぱい過ぎて少々羽目を外すことも多々あったが。授業中に飽きてしまったらウロウロして他の子供にちょっかいを出してしまうような子供であった。 このような子供というのはどこにでも一定数いるのではないだろうか。A君は元気いっぱい過ぎるということ以外は心優しい普通の男の子であり、他の

    • 臓器移植の流れと法的脳死判定項目

      今回の記事では臓器移植の流れと法的脳死判定項目について解説していきます。 脳死が臓器移植のために作られた新しい「死」の概念であるということは「死」という概念(心臓死・脳死)の記事で説明しました。 脳死を「死」と定義する上で最も懸念されるのが脳死状態と診断された人が生き返ってしまうことです。脳死を「死」として認めない人はこの危険性を最も問題視しています。 なぜなら、生き返る可能性がある人間を臓器移植のために死なせるということは倫理的に許されないですし取返しのつかない大惨事に

      • 臓器提供意思表示方式と臓器移植法

        脳死とは臓器移植を行うために作られた新たな「死」の概念であり、臓器移植のドナー(提供者)となる方が脳死と判定されることは「死」という概念(心臓死・脳死)の記事で言及しました。 今回の記事では臓器提供の意思表示や臓器移植法について説明していきたいと思います。 臓器提供の意思表示の方式は大きく分けるとオプトイン型(承諾意思表示方式)とオプトアウト型(反対意思表示方式)に分けられます。 オプトイン型(承諾意思表示方式)とは本人が生前に明示的に臓器提供の意思表示をしている場合に

        • 「死」という概念(心臓死・脳死)

          伝統的に「死」とは「心拍動・呼吸運動・脳機能の永久的停止が明確になったときである」と考えられてきていて、医師は臨床的には死の三徴候を確認することで「死」を宣告してきました。 [死の三徴候] ①自発呼吸停止 ②心停止(心拍動停止) ③瞳孔散大・対光反射消失(脳機能停止) 医師が家族に向かって「ご臨終です」と言うときは死の三徴候を確認してから言っています。 死の三徴候が表れているということはその人の「死」を意味するのですが、これは医師たちの間で長年に渡って培われた経験則だそ

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