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【マーケ基礎】目立つことを躊躇するな!

西日本最大と言われるショッピングセンターでのこと。

行列のできているお店があったので、見てみると、
ジューススタンドでした。

「特濃ミックス」や「黒糖黒ごまバナナ」など、
少し変わった、健康志向のジュースが人気のようです。

いくつか飲んでみると、
行列ができるのも頷ける美味しさです。

しかし、このお店は美味しいだけではなく、
人を惹きつける“見ため”になっているのです。

つまり、店頭に工夫があり、
前を通った人が自然と興味を持ってしまうのです。

ジューススタンドを利用されたことのある方なら
ご存知だと思いますが、カウンターにミキサーが並び、
まわりには生のフルーツがディスプレイされています。
これは、よく見る光景です。

これだけでも、飲みたくなるものですが、このお店は、
さらに大きなPOPをたくさんぶら下げているのです。

ジューススタンドという、お洒落っぽいお店ながら、
到底お洒落とは言えないような、大きな文字で、
ジュースの特徴が書かれています。

これが、お客さまに大きなアピールをしているのです。

これを見れば、
どんなジュースなのかがひと目でわかるので、
すぐに“美味しそう!”となるのです。

非常に効果的なPOPです。

さて、その隣のお店には、まったく人がいません。

見ためはお洒落。
何のお店かを知らせるものは、小さな立て看板のみ。
これもデザイン的にはお洒落です。

近づいて見ると、「SWEETS BAR」と書かれています。
眼の前まで行って初めて、何のお店かがわかりました。

牛乳ベースの氷を使ったスノーアイスのようです。

どうやら、話題になっている商品のようなのですが。

人がいないのは、当然です。
何のお店なのかが、前を通っただけでは、
まったくわからないのですから。

誰も興味を示しません。

新しいショッピングセンターなので、
若い人もたくさんいます。

話題のスイーツなら、みんなが飛びつくはずですが、
集客できていません。

お洒落さ(見ため)を追求し過ぎて、
その存在をアピールできていないのです。

高級住宅地に出店したのなら、それでも良いのですが、
ここはショッピングセンターです。

ライバルに囲まれた激戦区。

お洒落の前に、
まず目立つことを考えなければいけません。

存在を知らせなければ、誰も振り向いてはくれません。

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