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ソフトバンクで社長賞、CxO後にコンサルタントへキャリアチェンジ!「イノベーションの起爆スイッチ」になるため選んだ場所とは

※2023年12月21日追記
グノシーにて本記事内容をご紹介いただきました。

SE(システムエンジニア)として現ソフトバンクで史上初の社長賞を獲得後、マーケターやCXO(最高経営責任者)としても実績を積み上げてきた西澤。そのビジネスキャリアはインターネットやモバイルテクノロジーの進化の歩みと重なります。西澤が何度でも学び直し、変革に身を投じ続ける原動力とは。


現ソフトバンクでSEとして奔走し、史上初の社長賞(1998~2006年)

1社目はDDIポケットというPHSの会社に入社しました。最終面接で「なぜこの会社を選んだのか」と聞かれた際に「イノベーションを起こせるから」と答えたことを覚えています。実はイノベーションという言葉の意味をわかっていませんでしたが、それをきっかけに内定が決まったように記憶しています。

当時はノートPCを社外でも使えるようにするソリューション営業を4年ほど担当していました。PHS業界全体が縮小してしまったため、イノベーションの野望は達成できませんでしたが、今では当たり前になっているリモートワークの土台づくりに貢献できた点は大変有意義でした。

これまでの経験を買われてボーダフォン(現ソフトバンク)に転職。携帯電話を社内システムと接続して業務活用するよう提案する「プリセールスSE」として活動を始めました。西日本地区の営業パーソンをひとりで支援するというタフな環境でしたが、同期世代の営業に声をかけてもらって四六時中、西日本エリアの営業同行をしていました。

ちょうどボーダフォンがソフトバンクに買収されたころ、かねてから提案していた案件を受注でき、大規模プロジェクトが始まりました。自動車メーカーの役員向けにスマートフォンを導入する案件だったのですが、想定外の不具合が多発したこともあり、プロジェクトの定例会は総勢20人の関係者にSEである自分ひとりが取り囲まれるという過酷な状況でしたが、営業と共に無事に導入をやりきることができたのです。そして、営業チームからの強い推薦のおかげで、ソフトバンクモバイル史上初となる社長賞を受賞でき、年次の社員大会の壇上で孫正義社長から表彰状が授与されました。

それなのに表彰式当日、私は式を欠席して地方企業へ営業同行をしていました。当時は社会や会社へ貢献したいという気持ちよりも、一緒に仕事をしている営業や同期のためなら何でもやれるという無限のエネルギーがありましたね。後になってから、孫さんとのツーショット写真を撮っておけばよかったと強烈に後悔しました。

「自分の限界」じゃなくて「会社の限界」を超えたい(2006~2014年)

▲ PayPalとの合弁事業で関わったメンバーと。右から2人目が西澤

スマートフォンがあまり浸透していなかった2008年、iPhoneの登場で日本市場が一変したのを覚えています。当時、iPhoneを独占販売していたソフトバンクはドコモやauを一気に引き離そうと、あらゆるビジネスアプリをiPhone上に移植する動きを加速させました。

また、いずれ通信事業だけでは淘汰されてしまうという危機感から、新たな収益化の手法確立も急務となっていました。人材が東京の本社に吸い寄せられていく中、関西勤務だった私はどうしても乗り遅れたくない一心で「転勤期間は2年だから」と妻を説得して、半ば強引に東京に移住しました。

当時、「2年間で自分の限界を感じたら諦めて地元に帰ろう」と思っていましたが、やればやるほど限界を超えていく状況。いつの間にか、自分にとっての限界のみならず、ソフトバンクの限界を突破することに夢中になっていました。結果としてプロジェクトリーダーとして、アプリ開発者向けディベロッパープログラムと、法人向けマーケットプレイスという2つのプラットフォームを構築できました。

▼ ディベロッパープログラム、マーケットプレイスなどの取り組み記事 

ビジネスアプリ市場での圧倒的優位性に加え、新たな収益化手法を獲得するという目標を達成できたのです。その後は決済サービスをはじめ、新規事業の立ち上げにさらに邁進していきました。

BPO事業に転身、業界の垣根を越えた社会課題解決で新境地(2014~2022年)

▲ 外注から内製へ、ウォーターフォールからアジャイルへと舵を切るために立ち上げた開発チームとベトナムで。右から3人目が西澤

ソフトバンクでプラットフォームビジネスの展開に一定のめどがついたころ、芽生えてきたのは「自らのアイデアで顧客の課題を解決したい」という想いでした。そんな中、あるBPO事業会社から「既存事業のIT化と事業モデルの変革をやってくれないか」と声がかかりました。その会社のCIO(最高情報責任者)とIT子会社のCEO(最高経営責任者)を兼務する形で、新たなキャリアをスタートさせることになったのです。

BPO事業会社では自動車事故の緊急連絡などを受け付けるコールセンターを展開していたのですが、センターのシステムを変えれば、100社近いクライアントの業務を一気に進化させることができる可能性を秘めていました。そこでコンテストを企画し、具体的なアプリやシステムに関するアイデアや意見をコールセンターのオペレーター2,000人から募りました。

その結果をもとに、まずは自動車事故を起こしたユーザーが、GPSを活用してロードサービスを手配できるアプリを開発。多くの自動車メーカーや保険会社に導入してもらうことに成功しました。アプリの仕様はコネクテッドカー(ICT端末としての機能を持つ自動車)にも搭載され、衝突時には自動的にコールセンターへの接続や救急車の手配ができるサービスへと進化。BPO事業者だからこそできる業界ごとの問題解決に約8年間取り組み、自動車だけでなく不動産、医療などの業界に向けても同様の仕組みを横展開していきました。

事故による死亡率を下げるなど、社会的意義の大きい事業開発に多く携わってきました。その半面、クライアントが日本の伝統的な大企業であればあるほど事業や製品が何十年も変わっておらず、なんとかできないものかと、もどかしく感じることが増えました。私自身、失われた30年と言われる経済の停滞期間とほぼ重なる期間をビジネスパーソンとして過ごしてきたため、新たな価値創出によって経済を活性化させたい、という想いをずっと抱えていたのです。

そんな時にイグニション・ポイントを知り、まず“変革の着火点”を意味する会社名に強い関心を持ちました。自分自身をこれまで「イノベーションの起爆スイッチ」と呼称していたこともあり、自分が持っていた使命感のようなものを果たすためにふさわしいフィールドになるのではないか、と直感しました。

「日本の産業を変革したい」を原動力に精鋭集団と共に邁進 (2022年~)

▲ 中途入社二年目 マネージャーの一日

日本の企業は大多数がメンバーシップ型で、社員のロイヤリティが高く、熟練した専門家も非常に多いという長所があります。その半面、縦割り組織による視野の狭さ、同質化しすぎた価値観、変化に対する恐怖心など、イノベーションが生まれづらい短所も少なくないのではないでしょうか。また、経営者のリーダーシップが強い会社であればあるほど、事業運営の手法はかなりフリースタイルであり、事業拡大や継続における再現性の低さが問題になることもあります。そんな課題を自分がきっかけとなって解決できないか、変化の後押しをできないか、という想いでイグニション・ポイントに飛び込みました。

イグニション・ポイントは外資系コンサルティングファーム出身者を中心に、金融、製薬、通信、SIなどさまざまな事業会社の専門家が多数集まる精鋭集団です。一方で自分はコンサルティング業界の出身者でもないので同じ戦い方はできません。

しかし、プロジェクトに入り込んでクライアントの気持ちや考えを先回りで察知し、「こうしませんか」と一緒に取り組む、いわゆる「伴走型」のコンサルティングでは、営業、SE、PdM(プロダクトマネージャー)、マーケティング、CIO、CEOの経験が総合格闘技のように最大限に活用できているように感じます。事業会社であるクライアントと外部の精鋭集団の一つとしてイグニション・ポイントを融合させることで、新たな化学反応が起こせることも実感しており、自分が成し遂げたかった日本の産業の変革にも少しずつ手応えを感じています。

なぜイノベーションを起こしたいか、どのようなイノベーションを起こしたいか、などの考えは個人によってさまざまだと思いますが、そうした原動力を持つ方にとって、当社は最適なチャレンジ環境だと思います。イグニション・ポイントの「ゆたかさを生み出すあらゆる革新のプラットフォームになる」というビジョンのもと、強い原動力のある、多様な人材をお待ちしています。

〈Profile〉 
コンサルティング事業本部 デジタルユニット
マネージャー 西澤
同志社大学商学部卒業。ソフトバンク、国内BPO事業会社を経て現職。ソフトバンクにおいて企業向けプロダクトやプラットフォーム開発に従事し、その後国内BPO事業会社のCIOと同グループのIT事業会社のCEOを歴任。前職までに自動車/保険/不動産などにおけるBPRや新規事業開発で支援実績多数。
事業会社視点での伴走型のプロジェクト推進に強みを持つ。
イグニション・ポイントでは、デジタル活用による既存事業のビジネスモデル変革や新規事業創出の企画立案・実行・組織構築支援を行っている。

※ 記載内容は2023年12月時点のものです


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