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事業会社が行う受託事業の罠

この時期、受託事業に切り替える会社が多いらしい。もちろん私たちもそうなんだけど、事業会社が行う受託系の仕事には落とし穴があると思う。

受託というのは、基本的にどこかの会社が困っている業務の一部をお金と引き換えに助けてあげることだ。ウェブ制作やデザイン、映像作成、写真撮影などはわかりやすい。その他もウェブマーケティングだったり、SNS運用、人事などもある。

これら、お金をつくりやすくて月額契約になることが多いので安定且つ継続的な収入に繋がりやすいと思う。

しかし、これには罠があるよね、と最近仲良くしている起業家友達と話した。それは、新規事業という名の新たな価値を作り出して収入を得ていくモデルと誰かが新たな価値を生み出すことの手助けとして収入を得ていくモデルでは全く使う思考や能力が違うということだ。

受託は安定や継続をつくりやすい事業形態がゆえに、一度始めてしまうと抜け出すことが難しくなる。お金もある程度もらえるわけだし、来月や再来月の収入を今から心配する必要もない。自分は誰か他の人がマネジメントする組織の一員としてその中で与えられた役割を全うし、結果だけ出し続ければいいわけだ。

これは新たな価値をゼロから生み出すこととは全く違う。自分たちで初期投資をして、作り上げたサービスによって新規のお客さんと常にやり取りするのはかなり難しい。最初はお金が入ってくるどころか出ていくばかりだし、お金になる保証がないままサービスに対して初期投資を行う必要があるわけだ。

もちろん、当たればその分のリターンはこちらの方が大きいものの、最初にかかるランニングコストは結構大きかったりする。

そしてなにより使う頭が全然違うので受託に慣れてしまうとサービスをつくってお客さんに買ってもらえる状態に持っていく過程を煩わしく思えてしまうこともあるだろう。(お金に換金するまでのラグタイムが大きい故)

今の時期、受託に切り替えて売上を立てていくことの重要性はある程度理解しているのでやるべきことはやっていくんだけど、だからといってフルスイングしたら帰ってこれなくなる可能性は十分にある。こんな時期でも常々事業を育てる思考は回し続けなければならないし、新たな価値をつくる意識を忘れてはならないと思う。

諦めずにできることをやっていきたいと思う。今、ウェブ上で旅行を感情移入して楽しめる方法を模索して水面下で動いているので、まだもう少しかかってしまいそうだけどお披露目できるタイミングがきたら紹介しようと思います。

引き続き頑張るぞ。。。!

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