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最近観た映画や読んだ本

漫画原作者の猪原賽ですこんにちは。
このところnoteが再び放置気味になってるのに、ちょこちょこフォロワーさんが増えてて申し訳ないです。

世間は4連休ですが、たまたま急ぎの締め切りもなく、出かけるような用事もないゆったりした休みを過ごしているので、ようやく久々にnoteに文字を書き付けてみるかと思った次第です。
というわけで今回もお茶を濁すように最近のインプットを自分用にメモる日記のようなものなので、漫画原作とは? 漫画原作者になるには? 等の有益な情報はありません。

あと新作映画の話はないです。映画は全部旧作をNetflixやプライムビデオ、DLレンタルで観ました。

「リトル・ダンサー」

TBSラジオをつけっぱなしにして仕事をしていると、このところやたらミュージカル「ビリー・エリオット/リトル・ダンサー」のCMが耳に入るんですよね。
映画「リトル・ダンサー」は、ぼくは公開直後にレンタルで観て、そこそこ面白かったなあという記憶だけで、ミュージカルを観に行く余裕はないということで、Netflixでもう一回観てみようと。

いや、困った。あれから20年近く経って、まさか親父さんのほうに感情移入するとはね……。
「俺達に未来はない! けれど、あいつには――」
親父さんの決死のスト破りシーンで号泣してしまった。(ネタバレ)

(評価・👍)

「ものすごくうるさくてありえないほど近い」

「リトル・ダンサー」と監督が同じと今更知って、観ようと思った映画。
公開時の予告を観た限り、サンドラ・ブロック演じるシングルマザーと息子のただの交流ドラマかと思ってスルーしてたけど、(実際そうなんだけど)9・11をどう皆消化するかという話だったのね。
原作小説も読んでみたくなった。

(評価・👍)

「デッドプール」

いつの間にか認知度を上げていたマーベルスーパーヒーローのひとり。
公開時は「第四の壁を超える」ことが話題になっていたけれど、古くは手塚治虫のマンガ、90年代はドラマ「古畑任三郎」、ゲーム「MOTHER2」……と、昔からある当たり前の演出と思っていたので(以降マウント発言により割愛)

もっとコメディしているのかと思ったが、わりと普通にヒーロー映画でしたね。

(評価・👎)

「スクール・オブ・ロック」

生涯3本の映画を挙げるなら必ず入る1本。
心が疲れた時に観る映画のひとつ。……つまりぼくは疲れていた。
「スクール・オブ・ロック」を初めて観る嫁さんと観ていたんだが、ラストのライブシーンでお互い「イエーイ!」ガッツポーズで立ち上がりハイタッチした。心が安らいだ。

(評価・👍)

「MIB3」

なんで観たんだろ。
ラストシーンの「歴史が繋がる」シーンだけ良かった。

(評価・👎)

「ベイビー・ドライバー」

視聴2回目。単にサウンドトラックとして流して観た。
スタイリッシュな映像と全編ほとんど流れる音楽との融合。
「良い子」が悪い人に絡め取られる姿はストレスフルだが、「良い子」は最後に幸せになる。時代が求める主人公像かもしれないな。
2回目ともなると、少し刺激が足りない。でも好き。

(評価・👍)

「トップガン」

今更続編が公開されると聞いて。
トム・クルーズはこの頃よりも今のほうが断然カッコいい。
ファンには申し訳ないが、吹き替えで観て失敗した。
森川さんがマーヴェリック(トム・クルーズ)のライバル役を演じているのは、何の嫌味かと苦笑いするしかない。

(評価・👎(主に吹き替え声優に対して))

「アクアマン」

低迷していたDCエクステンデッド・ユニバースの息を吹き返した大ヒット作!……とのことだが、面白かったのは幼いアーサーが水族館で覚醒するシーンまでだった。あそこがクライマックス。

(評価・👎)

「LUCIFER/ルシファー」

「アクアマン」でがっかりしたという話を友人にしたところ、映画よりドラマシリーズのほうがDCは面白いよと勧められたのが「LUCIFER/ルシファー」。

今企画しているマンガに通じるものがあって興味深く、3話まで観てそこそこ面白かったのだけど、シーズン6が製作中と知り心が折れる。よっぽど暇じゃないと続きを観る決心がつかない。

(評価・👍(ただし1stシーズン3話まで))

「へレディタリー 継承」/「ミッドサマー」

大絶賛されているアリ・アスター2本立て。
なんか「怖い」というよりは2本とも全編通して「気持ち悪い」映画で、評価される理由はわかるがぼくが求めているものと違った。

ぼくはもっとバカなホラーが好きです。

(評価・👎)

「T2 トレインスポッティング」

前作「トレインスポッティング」がバシッとハマッた当時のパリピは、今はまったく落ち着いて興味ないか、レントン達同様落ちぶれて正面から観られないんじゃないか。公開時劇場でも観て、その時同じ世代の周囲の話題にしなさぶりに驚いたが、2回目を観てそう思った。

ロスジェネと呼ばれる我々の世代と違うのは、レントン達はどんなに落ちぶれても既婚者だということ。(結婚がいいとか悪いとかの話ではなくて)日本のロスジェネのほうが未来がねえんじゃねえかと思ったり。

ところで最近ロストジェネレーション世代を「しくじり世代」とか言い換えられてるらしいけど、しくじったのは我々より上のバブル世代で、言ってみりゃ「しくじられ(て割りを食った)世代」だと思うんだがどうか。
バブル崩壊させておいてバブルを謳歌していた俺のちょっと上の世代の思い出話や逃げ切りっぷりに、俺はけっこうイラつくことがあるんだよ。

(評価・👍)

「妖異七奇談」

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現在ぼくがコミックビームで連載中の「宇宙戦争」。そのパスティーシュとして日本で挙げられる作品のひとつに、梶尾真治先生の「清太郎出初式」があります。
「宇宙戦争」の連載はもう佳境に入っていて、もう何話かで終わるのだけど、まだ連載しているうちに読んでおきたかった。

遥か昔から人をおびやかし、騙し、そして魅入らせてきた数多の化け物たち。水に棲む妖物、着物に取り憑いた魔物、河童、ゾンビ、果ては火星人まで、突如あらわれた異種異様なあやかしたちに人間が出遭った時…!?夢枕獏、朝松健、山田正紀、宮部みゆき、東郷隆、菊池秀行、梶尾真治の時代小説化け物づくし、出色の七編!

この「妖異七奇談」は、時代劇小説の中でも怪異に特化した短編アンソロジー。
「清太郎出初式」。想像と違ったけれど面白かった。梶尾真治先生のプロフィールを詳しく知っていると、梶尾真治先生と清太郎に重なるものがあってなお興味深い。

(評価・👍)

「三体Ⅱ 黒暗森林」

スロースターターで序盤たるかったが、イマジナリー彼女の辺りからがぜん面白くなった。
イマジナリー彼女については、賛否両論……というかどちらかというと否をよく見かけるが、創作者あるあるなんですよ、あのくだり。超面白い。
続きはよ

(評価・👍)

最後に

タイトルに「映画と本」とあるのに、ほとんど映画の話だったのは、トップ画像に用意できる写真が「妖異七奇談」だけだったから。
Netflixやプライムビデオはカンタンに観たい映画にアクセスできるが、物理的に円盤がないと「ホントに観たんかい」と、証拠が残らないな(笑)。

上に挙げた映画で円盤を持っているのは、唯一「スクール・オブ・ロック」だけです。ほんとに好き。何度でも観たい。けれどぼくの心のおクスリなので、観る機会は少ないほどぼくは心が平穏だということだ。

そのほか最近観た映画のラインナップを書き連ねて感じるのは、ぼくは思いのほかイギリスの話や音楽が好きらしい。
マンガを読んで描くばかりで、イカ天に盛り上がりバンド活動をし酒に女に……とパリピってる奴らへのヘイトばかりを溜め込んだ青春時代を過ごして来たが、それはヘイトでも何でもなく、単なる“憧れ”だと、羨ましい気持ちだったと気づいたのはわりとここ最近。

ウクレレくらい、弾けるようになりたいなあ。


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