ミズノさんの片想い
前書き
特に改めて言うまでもないことだとは思いますが、この『note』には本当に様々なクリエイターさんが存在します。
どんな表現をしてもよいとはされているものの、『note』というのは、個人的な感覚では主にエッセイに特化したメディア・プラットフォーム。
そんな中で私が書いているのは『長くて暗くて重い』の三拍子が揃った通称『ミズノ節』。官能小説かと言われればそうでもなく、では官能小説ではないのですねと言われてもそうでもない、【R18】だったり【R15】だったりをつけて隔離しなくては世間様に迷惑がかかるし青少年の健全な発育に悪影響を及ぼすこと間違いなし、といったどうにも宙ぶらりんなお話をよく書いています。
しばしばお絵かきもしますし、おっぱいがぽよーんとしたぷりぷりな女性を描いてヘラヘラしていることもあります。大体ヘラヘラしています。
そしてこの『書く』あるいは『描く』によって、ありがたいことに、いろんなクリエイター様との交流が始まりました。
バッチリ官能小説を書いておられる方、美貌の女性を描かれる方、ファンタジー小説を書いておられる方、お歌を歌う方、日々の思いを丁寧に書いておられる方、お味噌汁エッセイを綴られている方、お米を育てておられる方、ご自身の人生について記録されている方、会社PCで私の文章を読もうとしている方、素敵なお写真を載せられている方……。
私には無いものを持っている方のまあ多いこと、多いこと。
人間、自分に無いものを持っている人を見ると意識をします。
ミズノさんもいくら人でなしと言えど人間ではありますから、『うわっ、この人面白いなあ』と思って意識をするわけです。
もうみんな好きなんです。
しかしながら、『ミズノさん』はスットコドッコイのスカポンタンのピペット土方(※ 理系技術職に対する蔑称)によって運営されている不健全アカウント、安田モデル氏の言葉を借りれば『ドスケベ不審者』のアカウントですから、どうしてもお声がけをしたり、フォローボタンを押すことに二の足を踏みがち。だってびっくりするでしょ、暗がりからピペット土方のドスケベ不審者が出てきたら。
そんな調子ですから、クリエイターの皆様に対してなにかしらのアクションを起こすにあたり、ミズノさんは毎回あんまり持っていない勇気を振り絞っているわけなのです。
でも、作品を拝読するたびに『うわー、よく思いつくな』とか『ああ〜、その設定イイですねえ!!』とか、思いは募るばかり。募りはすれども『一緒になんかしません?』とか『そのキャラクター描かせてもらえませんか』とか『その設定の組織とかそのキャラクター大好きなんですよお!!』が言えない。
悲しきかな、ミズノさんはお仕事ではあんまり怖いものはないのですが、素の状態だととんでもないビビリですから、どうしてもメッセージを送れない。
毎回休み時間のたびにスマホの画面を睨みつけ、コメント欄に長文を打ち込み、送信ボタンを押す勇気が出なくて削除してしまう。我ながら何しとんねんとは思うのですが、こればっかりはねえ。
こうなれば、片想いしているということだけでも、せめて記事にしておこうと思いこういった形になりました。
恋多き女なので強く片想いをしているクリエイターさんは二人。
もちろん秘めたる恋ですから、クリエイターさんのお名前には触れません。
ただ万が一ご本人がお読みになり『こういうふうには書かないでほしい』とご意見がございましたら、大変お手数ですが、お問い合わせ欄からご連絡いただけますと幸いです。
ご連絡をいただいた場合、直ちにこちらの記事を削除いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
※ 紹介上順番がつきますが、順番に意味はございません。
ファンタジー小説編
シンプルに面白い長編小説を書いておられます。
ご本人も記事タイトルに銘打っておられるとおり、まさにこれぞ『ファンタジー小説』。
ただし、剣や魔法を駆使して魔王を討ち果たし世界に光を取り戻し……といったいわゆるドラクエやFF的要素の西洋ファンタジーではなく、古くから伝えられる曰く付きのとある伝承を、それぞれの目的や過去を胸に抱えた登場人物たちが文字通り『追いかける』お話です。
なんと挿絵もたっぷり。
主線や人物の目つき、眼差しと(特に黒髪の人物の)髪の描き方に特徴があるようにみえます。好きです。さらにその場の空気感を描写するのがとても上手で、毎話ごとの更新がとても楽しみなのです。好きです。
note上にファンタジー小説がたくさん上がっているというのは皆様ご存知の通りですが、個人的に一番良いなあと思うのです。
おそらくなのですが、クリエイター様のご年齢は少なくとも私よりは上で、文章の取り扱いにとても慣れている感じがします。普段もお仕事で文章に関わりがあるのだとか。すごい。もしかしたらそこに加えて、ある特定のジャンルが好きだったり、活動をされていたりしたこともあって、下地と素養があって……というタイプの方かもしれません。素人のやり口じゃねえ!!ですから、読んでいて破綻や苦痛がなく、各話の区切りもちょうどよい。好きです。
どちらかと言えば『しっかり読みたい人向け』で、あくまで個人的感覚ではありますが、ライトノベルとは異なります。言葉の選び方、使い方、語彙力、お話の運び方や登場人物たちの背骨、どこをとっても良い意味で『10代の子どもが書きました!』という感じではありません。
特に第一章の後半に掛かる絶望感の描写なんて素晴らしかった。
生易しい描写ではなく、一度チラリと見えた希望の灯火を、ふっ、と吹き消して再び闇の底へ真っ逆さま……的な絶望でした。
私はとあるシーンで『まじかよ〜〜〜助かったと思ったのに』と頭を抱えましたし、可哀想で泣きもしました。文章だけで、画面の向こうの人間の感情に波を起こさせるというのはとんでもないことだと思います。好きです。
文章の密度も高く、ご都合主義でもなく、『転生したら〇〇だった』わけでもなく、ちょっとエッチな美少女たちにモテてモテて仕方がない、主人公最強伝説的なお話でもありません。
私自身が『ファンタジー』を書くとすると、どうしたって剣と魔法を出したくなるところなのですが、こちらのクリエイター様の切り口は一味違う。違うからこそ目立つ。
なので、拝読すると『おっ?』となるのです。
この『おっ?』が最高。
『そうそう、私、これが読みたかったの』的ハマり方。
お話は『章』で区切られておりますが、私はいつも『一巻を読み終えた』という感覚でいます。それくらいのボリュームと読後感。
挿絵がかなり効いていて、小説と漫画のいいとこ取りのファンタジー小説ですから、『うひょ〜〜〜〜🤗💕』となるのです。
そしてなによりも、こちらのクリエイター様の何が一番すごいかって、更新が途切れないこと。
私もnoteに常在しているわけではないので確証はないのですが、おそらくほぼ間違いなく毎日更新されているようです。しかも1日2回といった頻度ですから、スムーズに読み進められて、『あれ、この人誰だっけ』にはまずならない。
何においても『続けたもの勝ち』を信条としている私ですから、とにかく尊敬の気持ちが強い片想いなのです。
超おすすめ。
本が好きな人には特におすすめ。
好きです。
官能小説編
ハードボイルドな官能小説を書いておられるクリエイターさんです。
文章に出てくる器具やワード的に『〇〇系のご職業かな』と思いつつ拝読しておりましたら当たりでして、個人的に諸々と『分かる……』となっております。頑張ろう。
とにかく『アンダーグラウンドなR18に強い』が印象としてあります。
あくまでも個人の嗜好ですから、どうか悪い意味に捉えないでいただきたいのですが、長編のお話にも短編のお話にも、ミズノさん的に非常に苦手なワードやシーンがたくさん出てきます。
自業自得だろこの女は、的なお話から、なんでその子がそんな目にあうんじゃい!😭的なお話まで幅広く、妊娠に関わる表現も多い。
私も無茶苦茶なものを書きはするのですが、基本的に『妊娠・出産』についてはタブー視しており、自分では書かないというか、正確に言うと書きたくないのです。必要な表現であれば妊娠の危険や凄惨な強姦についても取り入れますが、原則『オエッ加害者死ね!』となりながら書いていることがほとんど。苦手なのです。
書くのも苦手、読むのも苦手。
でもなぜこちらのクリエイターさんに片想いをしているのか。
理由は簡単。
おもしろいからです。
おもしろいんですよ〜。すごいの。
まず設定が細かくて良いのです。組織や人物のディティールが仔細ですから、想像するだけでも楽しい。明らかにヤバい組織と関わりのある、こちらも一筋縄ではいかないアンダーグラウンドな主人公が暗躍するシリーズがかなり面白い。
いい意味にしろ悪い意味にしろ巨額と人間が関わってくるお話で、地獄の沙汰もなんとやらを地でいくストーリー構成、こちらも『しっかり読みたい人』向けだと思います。性的表現はあるけれど、そちらはあくまで要素であって、お話全体そのものを楽しむことができます。大変読み応えがあって最高。好きです。
舞台設定がかなりしっかりしていて、専門用語もバシバシ出てきます。
ちょっとでもバランスを間違えると『カチカチで難しいな……』となりかねないところを、絶妙なバランス感覚で描写しておられるから、会話文でのコメディコメディした感じや登場人物の『分かりやすさ』が、なお面白い。
登場人物の陰影の付け方がめちゃくちゃ上手なのだと思います。もしも私が同じテーマで書いたとしたら、ただただひたすら海の底まで暗くなりかねないところを、こちらのクリエイターさんはエンターテイメントに仕立てられる。
羨ましい。好きです。
拝読していて常々思うのですが、かなり『想像しやすい』のです。
それは表現力が卓越しているということはもちろん、人の書き方が上手いからなのだろうなあ、と思います。
込み入った表現をしすぎず、たとえば『金に汚いゲス野郎』という設定の登場人物であれば、わかりやすく笑い方が『ぐはははは』だったり、『わしは絶対に金を払わんぞ!』的な、いわば典型的なセリフを言ってくれたりするのです。
そうすると、読み手の頭の中にはパッとコミック的に浮かんでくる、あるいは、悪役イメージが強い俳優さんが出てきたりもする。
表現の手腕が強いよなあ、いいなあ。好きです。
ストーリー全体に読み応えがあって小説的に楽しく、また、出てくる人物たちの姿がわかりやすいからある種コミック的に楽しい、まさに『一粒で二度美味しい』お話を書くクリエイターさん。好きです。
本当は
お名前を出して、作品紹介をこちらでさせていただきたいんです……。
感想文とか超書きたいんです……。
コラボというか、世界線の交差的なこともしたいんです……。
でもね、ミズノさん、このザマなんです。
なにより創作の世界は誰にとっても自分の世界ですから、そうそう簡単に土足で突っ込んだり、偉そうに感想なんか書いたり、ほんと、申し訳ない気持ちでいっぱいになっちゃっていかんのよ。コメントするのも勇気汁振り絞って、返信いただいた通知にビクビクしたりもするくらい。
でも想いは募るのよ。
だっておもしろいんだもん。
次に生まれてくる時は、火の玉ストレートでコメント欄に『好きです』って書き込めるようになりたいものです。
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