『100年さえも』

君も僕もあの人も
間違いなく、やがて死ぬ

その差はたった100年も
ありはしないのが現実で

それでも一喜一憂を
してしまうのが人間ですが

少しだけ早いか遅いかで
大したことでもないのです

あれから10年、ほんのこの前
それを数回繰り返すだけ

悩みも苦しみも喜びも幸せも
大したことではないのです

バトンを誰かに渡すため
今を必死で走っているのです

所詮は僕ら人間なんて
200年も生きられない

いやいや200年なんて贅沢で
基本は100年もないでしょう

だったら僕らの悲しみは
100年さえも続かない

だったらいつかの予防注射
我慢するくらいのものでしょう

だったら僕らの喜びも
100年さえも続かない

だったらあの日の打ち上げ花火
楽しむくらいのものでしょう

幸せだとか不幸せだとか
振り分けられたサイコロも
深い意味なんてないのです

ただそれぞれに生きていく
ちょっとの環境が違うだけ

たぶん神様の暇つぶし
仕方ないから頑張ろう

どうせいつかは、みんな死ぬ
自分で死ぬこともないでしょう

どうせいつかは、みんな死ぬ
必死でしがみつくものでもないでしょう

どうせいつかは、みんな死ぬ
100年さえもない誤差で

どうせいつかは、みんな死ぬ
どうせいつかは、みんな死ぬけれど・・・

だけど死んでも残るもの
きっとそれもあるでしょう

だって死んでも残るもの
あったおかげで生きられた

だから死んでも残るもの
残すために生きるのも

きっとそんなに悪くない

千年先の幸せを
願ってみるのも悪くない


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