まどろみの危険なる甘さ

すぐに思考が止まる私がいる

すぐに意欲が消える私がいる

そんな時に眠たさが訪れるのだ。


睡魔と徒労との重たさに耐えかねて 

布団の中に逃げ込んでいくと

苦悩から解放される 眠りの世界におちゆく甘美なる瞬間。

 

意識をなくしていく まどろみのひと時の至福さ。

そして

ふと目を冷ます時の現実に戻る がっかりとした感覚。

 

ああ、もっと眠りの世界を生きていたい。

切に思うのだ。


現実に汗を流し、嫌なことにも立ち向かわなければ 

この人生も、この社会も何一つ変わっていかないことは

百も承知しているはずなのに

眠りの世界にある夢を追い求めていく。

目を開けてみる夢の世界は 私にはあまりにも荷が重い。


その道の遥かなる険しさに尻尾を巻いて

この人生を放棄したくなる私が泣いている。

  

そんな人生を認めて

この人生をただ生き抜けばいい。

そんな考えを吹聴する人もあるけれど

私はそんな人生など 真っ平御免なのだ。


自己否定をしながら 

特別な存在でありたいと 魂の奥底から願っている

大いなる矛盾。

 

酔人の戯言でしかない 滑稽なるデカダンスを

踊りながら

ふらつきながら 目指すところがわからずに

ただ今日の1日を生きるだけなのだ。


 

 

いつもサポートしてくれて本当に感謝です。 文字があるから、私たちは生きていける。繋がっていける。 そんなことをかみしめて生きています。 イイねや ナイスや スキ そんな暖かな気持ちに ありがとう。本当にありがとう。