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先輩との勉強会より同世代と勉強会の方が、できないことへの言い訳ができないから、結構怖いと気づいた話

私は元からひとり法務なので社内には法務の先輩も後輩もいないのですが、ここ数年はやはり既存の法務コミュニティに入ることで先輩たちとのコミュニケーションの方が多めでした。一方、ここ最近はわかほう等で同年代の法務の知り合いも増えてきて、嬉しい限りです。

その中で、元々なんとなく「先輩から聞く話」の方が道を照らしてくそうなイメージがあったのですが、最近同年代の人と話すようになったことですごく焦りを感じることが多くて「同期から得られる情報」もすごく大事だなと思ってきたので、今日はそれについて言語化してみようと思います。


簡単な自己紹介

最初に簡単に自己紹介させてください。LAPRASで法務部門の責任者をしています、いいだです。LAPRASでは法務全般にプラスして、働く環境づくり、新入社員オンボーディング、最近はBマーケや新規事業のお手伝い等 興味のある仕事を欲張ってやらせてもらっています。

サメが好きでお調子者な、一人法務担当です。毎月noteを書いていて、それがこのたび本になりました!(わーい)

同期の勉強会と先輩との勉強会、どっちが楽?


最近、わかほう(U-35法務交流会)経由で知り合った同世代のメンバーと勉強会を始めました。たまたま、知り合った後にご飯に行って、その場で「この本勉強したいんですよね〜」って話したら『やりたい!』『私も!』となって、発表担当を交代しながら書籍を通読する輪読会をやらせてもらっています。

今までは法務の知り合いが少ないこともあり、先輩達の勉強会に1人混ぜてもらったり、弁護士の知り合いを呼んできたりと、自分よりも詳しい人たちと勉強会をすることが多かったので、(弁護士の人もいない状態で)同世代の企業法務メンバーだけでやるのは地味に初めての勉強会で、自分で設定したくせに予習のスケジュールがタイトすぎて、ヒィヒィ言っております。

まだ何回かやっただけなんですが、その中で結構今までの自分の甘さを痛感した場面があって。今までは予習した上で少し分からないことがあっても多分無意識に「自分は後輩だから仕方ない」「まだ勉強始めたばっかりだしこれくらいできなくても」と思っていたかもしれないなと。若手であることを免罪符みたいに使っていた自分に気づきまして。

というのも、同世代と勉強会すると、言い訳が効かないんですよね。だって同世代なんだもん。法務の歴の差としての経験の差は仕方ないけど、知識の差は明らかに「同世代に劣っている(=勉強が足りていない)」という事実を突きつけられる訳です。

もちろん、一緒に勉強会しているメンバーは優しい人たちばかりだし、自分が普通に付いていける部分もあるけど、ニコニコしながら内心で「やばい私だったらここまで考えられてない」「今説明しろって言われてもこんな分かりやすく説明できない」となる場面もたまにあります。

裏を返せば、全部劣っていた新人期を抜けて、自分が劣っている部分が分かる成長期に入っていたということなのかもしれないけど…きっと先輩達との勉強会ばっかりやっていたらずっと言い訳をしてたかもしれないので、それよりは前進しているんだけども…勉強会後に通信を切った後に自信を失くしてガックリ肩を落とす日もある訳です。

思い返せば、セミナーとかも人の話を聞く分にはすごく勉強になるんですけど、セミナーでて「やばい全然自分がわかってない!」って焦ることってあまりないですよね。それは講師の方が自分より詳しいのは当然で、自分が知らないことを教えてくれるから聞いている訳で、そりゃそうだ。

同様に、同期との勉強会も知らない部分を補い合うためにみんなでやっているので、必要以上に落ち込む必要はないんですけど。むしろ、自分が完全に理解している分野なら、その本読む必要ないし…。でもやっぱり、どこかで負けず嫌いな自分がひょっこり顔を出してしまうようなのです。

でもやっぱり、そこで「切実な劣等感」を感じるのは少し辛いけど、劣等感を受けて勉強しようと思うのは良いガソリンなので、今の勉強会のようなチャンスは大事にしたいなとも思っています。

本が出版できてウキウキに思われがちなのですが、最近は意外と甘やかされて育ったのかもなぁ、もっと頑張らないとなぁ…みたいなことを噛み締める春が到来しております。

先輩から手に入らない辛辣さは、同期の背中から学ぶしかないのかも


社内はひとり法務なのでそもそもフィードバックしてくれる先輩がおらず、社外だと先輩後輩である前に友人なので、そこまで辛辣なフィードバックってもらえてないし、今後ももらえないのが普通だよね、という当然のことを、今回の件で強烈に自覚した訳です。(あ、先輩方決して今後はきつめに当たって欲しい訳じゃないです!決して!!)

ちょうど勉強会と同時並行で「じょしほう」というイベントを準備していて、今までのわかほうと圧倒的に違うのは、運営チームに自分より経験豊富な先輩方がいて教えてくれるということなのですが、やっぱり社外の先輩方って優しい。

私が考えが及んでいないところはやんわり指摘してくれるし、強く主張するものは通そうとしてくれるし、まだまとまっていないことも「何やりたいの?」とWillを聞いてくれる。これって、自分ができる後輩だからなんじゃなくて、後輩である前に多分一人の友人だからなんだよなって。優しい沼の中でしか泳げないようになるのは、怖いなと。

そう考えると、先輩から教えてもらえるものって参考になるし、勉強になるけど、優しくなるというのは忘れちゃいけなくて。情報を参考にしたいときにはありがたいけど、そこに安心して浸かっちゃうのは気をつけないといけない。

一方で自分に対して(愛のある)辛辣なコメントをくれる人って社外で見つけるのはハードルが高いし、そんなにメンタルも強くないので、そうなるとやっぱり同期の背中とかを見て、自分で自分を劣等感で追い詰めるしかないのかな〜みたいなことを最近は考えています。

まとめ

先輩からの情報は、道を照らしてくれるけど、無意識のうちに「もう少し先のこと」って思えてしまう。一方で、同期から得るものはもっと切実な「今の実力のずれ」や明確な「力の差」。こっちは言い訳が効かない分残酷だけど、そこは糧にして頑張ろうっと。

多分、今までの社外の先輩達がすごく優しいという幸運に恵まれていたということもあり、法務歴が浅いこともあり、将来のキャリアについて考えるために同期よりも先輩の情報がありがたかったのかなと。

一方で、最近行きたい道が割とはっきりとしてきたこともあり、まずは先のことではなく足元をちゃんと固めたい。法務として「もっと勉強したい!同期達に負けたくない!」。って思えてきたのは良い傾向なのかなと。ポジティブに受け取りつつ、もう新人期の言い訳は辞めようと決意した法務4年目の春でした。

告知Festival

4/17 オンラインセミナー(申込は4/16まで!!)

そんな繊細な?笑、若手達がウヨウヨしている中で、先輩達はどうすれば若手を伸ばせるのか?みたいな視点でお話しさせていただくセミナーがあります!!4/16(火)12:00までしか申し込めないらしいので、ぜひ!

4/18(木) 一日店長@恵比寿(飛び入り参加大歓迎)

そして、翌日にイベントスペース付属のBarで一日店長をさせていただきます!私を焦らせてくれる同期の方も、優しい先輩方も、このnote読んで励ましたくなった方も、みなさんお待ちしております。書籍購入してくださった方、持ってきてくれたら限定ステッカー差し上げます🦈

4/22(月) 女性法務交流会@西新宿

そしてそして、優しい先輩達に助けてもらいつつ、初めて開催する「女性法務交流会」も、もうすぐです!!女子と言ってますが、企業法務所属の女性の方なら年齢制限なしで参加できるので、是非気軽に絡みにきてください。

Hubbleさんに寄稿させていただきました!

NOBISHIROさんに取り上げていただきました!

盛りだくさんの告知までしっかりお読みいただき、ありがとうございました!!


最後に有斐閣さんが書いてくれたさめぽっぽーを自慢に置いておきます笑

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