法務の本質

今回は、法務自身が法務の仕事をどう捉えて、何をやっていくべきか考えたことについて記している。法務と縁のない人には、伝わりづらい話だが、誰にでも分かるように書いたつもりである。

法務って何?

「法務をやっています」と言っても、ピンと来てくれない人も多い。

「ホーム…?」

「会社内の法律関係の仕事…例えば契約書チェックしたりとか」

という補足説明をしたりすると、なんとなく伝わるが、これは本質

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ESG要因の知見を取締役に求める機械・電機メーカー

スキルマトリックスの最終回は機械・電機メーカーです。前2回は以下から読むことができます。過去の投稿同様、それぞれの業種で取締役を目指している方は特に参考にしていただけたら幸いです。

機械・電機メーカーで今年の株主総会招集通知でスキルマトリックスを公表しているのは荏原製作所、栗田工業、ダイフク、イビデン、安川電機、太陽誘電の6社です。

過半数の企業が取り上げているスキルは以下のもので、素材・化学

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法務がやるべきこと、やっちゃいけないことをくそ真面目に考えてみる

私は普段企業法務の仕事をしています。(1社目はベンチャー企業で法務以外にも営業やライティングもしてました。2社目は上場企業で法務として働いています。)

一般的に法務の仕事とされるもののうち、主に契約法務、商事法務、訴訟法務、内部統制などを行っていますが、一番時間を割くのがやはり契約法務です。

そういった仕事の中で、多数の法務の方との交渉などに関わりこうした方が上手くいく、あるいはこういうことは

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ITベンチャーの法務を2ヶ月担当して感じたこと

法務に入る前に読んだもの

 弁護士としては中堅に近づいてきていましたが、法務としての立ち回り方はよくわかっていなかったので、このあたりを参考にしました。

やっていること

BtoC、CtoC、BtoBのプラットフォームサービスをしているため、契約管理、CS回り、外部弁護士の窓口などをしています。ほかにもやりたいことはあるものの、パートタイム法務の限界とのジレンマを感じつつ、優先順位をつけてやっ

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弁護士、辞めます。

2011年より9年弱所属した西村あさひ法律事務所を8月末で退所し、9月1日より株式会社Holmesに入社します。

Holmesとは、契約マネジメントシステムを提供しているスタートアップです。

入社後は、事業戦略の策定や組織構築、ファイナンスや提携など、事業を成長させるためのあらゆることをする予定です。法務として働くわけではないので、将来的に弁護士登録を外すかは悩み中です。(弁護士会費60万円…

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『日本人としての義を貫いてほしい』市川総合研究所 代表理事’’大藏八郎さん’’

幕末史を趣味とする法務コンサルタントの大藏八郎さんにお話を伺いました。

プロフィール
活動地域:千葉県、全国各地
経歴:1949年生。1975年東京大学法学部卒業後、東洋エンジニアリング㈱で営業契約、知的財産等担当。1992年通産省より知的財産権委員委嘱。1999年国際知的財産権コンサルタント就任。2000年㈱エフテック・カナダ現地法人役員。2003年米国ジョージア州現地法人、2004年エフテッ

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人として。

昨日の記事、

を書いたあとも、まだ吉本の二つの会見を観ていた。

そして、芸人さん二人の会見の最終盤、レポーターから「応援しています、という声が届いています」と聞いた時の、田村亮さんの泣き崩れる姿とその後の言葉にやられた。

「このあと自分がどうなるとかは、ほんとに、どうでもよくて、それを観ててくれた方が『応援している』と言ってくれたことは、今後別にどんな活動をしていくとかほんとに考えていないで

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PPP/PFIの法務 - コンセッションPFIの現状と課題〜運営権者SPCの株式譲渡(セカンダリー譲渡)

1. はじめに

「PPP/PFIの法務」と題するこのシリーズでは、PPP/PFIの契約実務や法務、制度改正の動向などについて、特に近年、本邦で注目されているコンセッション方式を中心にしつつ、筆者の実務経験も踏まえて、ご紹介します。

さて、本稿では、前回の記事(「PPP/PFIの法務 - コンセッションPFIの現状と課題〜分野横断的な論点の紹介」)の最後で触れた「運営権者SPCの株式譲渡(セカン

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スタートアップにこそチャンスあり。 AI時代に求められる「攻め」の企業法務とは?

法務といえば、ときにはビジネスにストップをかける「守り」の存在と思われがちです。しかし今後ビジネスでは「攻めの企業法務で差がつく」と淵邊善彦(ふちべ・よしひこ)弁護士は指摘します。

AIの普及にともない、技術に法律が追いついていないケースも見られるなか、企業は事業と法務の判断をどうくだせばいいのか。AI時代の企業法務のあり方について、淵邊さんに話を聞きました。 

グレーゾーンからイノベーション

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素材・化学メーカーの取締役に求められるスキルとは

今回から数回はスキルマトリックスで取締役に求められる素養を業種別に取り上げていきたいと思います。それぞれの業種で取締役を目指している方は特に参考にしていただけたら幸いです。

スキルマトリックスについては以下の投稿を参考にしてください。

今回は素材・化学メーカーです。この業種で今年の株主総会招集通知でスキルマトリックスを公表しているのはワコールホールディングス、三菱ケミカルホールディングス、積水

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