おっさんが、知恵熱で脳を沸騰させつつ「現代思想入門」を読んだの巻き。

千葉雅也さんが面白い。Twitterでたまたま見かけてなーんか他の人とは違う雰囲気。

柳に風じゃないけれど、なんか文章の達人?みたいな、古流武術の使い手のよう。

こりゃどういう人なのかしらん?ということで、「ツイッター哲学」「勉強の哲学」「ライティングの哲学」などペラペラ。

うん、難しい概念が多くわからん(汗)がツイートから感じる物事に対する構えの裏に、広大な知識の蓄積があり。意図的にやっているのだとガッテン。

自己イメージは他者との関係の中で作られるのが前提だけれど、それでもそこから自由になるためにアイロニーとユーモアを使うとか、文章を書くときは、書こうとしないで書くとかね、浅い理解で恐縮だけれど、なーんか惹かれる、この達人感はなんなのか?

ちゅーことで「現代思想入門」ですよ。

正直言います、哲学的概念のほとんどが一読しただけでは、よく分かりません!(笑)が、Twitterで見かける千葉さんの佇まいがどういった哲学的思考に基づいているのか、そのヒントが幕の内弁当のようにぎっしり詰まった本で、折を見て読み返しつつ理解を深めたいな、そんな手元に置いておきたい一冊でした。

そもそも無学な私にとって、哲学なんてーのは雲の上の話しでした。でもそれは日常をどう生きるかに直結するし、何よりも千葉さんの、生きるとは否定神学的な大きなXにとらわれる事ではなく、個別の問題に有限に取り組むこと。世界は謎の塊ではなく、散財する問題の場なのだというのは、とても爽やかなのでした。

世界は我々を闇に引き込み続ける謎ではない、明るく晴れた空の、晴れているがゆえの謎めきです。

なんて、ぐっとくる文章ですよねぇ。いやはや、哲学的概念のイメージを理解するのに脳が沸騰してますが、とてもよい読書経験でした。

次は東浩紀さんの「存在論的郵便的」を読んでみやす。ふーとりあえず甘いものでも食べたいね。

じゃ、また。


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