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廃課金を笑える立場にない

スマホのソーシャルゲームに400万円注ぎ込んだ人の話、私は「それを笑える立場」にない。

https://anond.hatelabo.jp/20181224032047

2010頃、mixiに「サンシャイン牧場」というソシャゲがあって、課金「も」出来るシステムになっていました。ただ、私はケチだったので(今でもそうですが)、ソシャゲに「1円も払ったことはありません」。けれど、お金を払ってのめり込んでしまう人の気持ちは、とてもよく分かります。分かるというか、あの、レアアイテムが出た時の「脳内麻薬」のような喜びってあるよな、みたいな。

「サンシャイン牧場」の前は、確か「動物広場」というゲームにハマって、それが、要するに動物を育てるわけですが、レアな動物を効率よく出すには課金を払えばよかったのだと思います(よく覚えていない)。でも私はケチなので1円も払わなかった。でも、その代償はやはりあって、もの凄く時間を注ぎ込みました。布団に入ってノートPCを開いて徹夜したり。隣で猫の朔が「もう寝ようよ~」みたいな顔をしてシパシパしているのに、私はゲームにのめり込んでいました。(画面に「円」の表示がありますが、課金ではなくゲーム内ポイントです。)

20100425_ペンギン

こういう画面を作っては「オールペンギンキター!」とか喜んでいたのです。

「動物広場」「サンシャイン牧場」ともサービス終了となって久しいですが、今、何か後悔することはないか?と自問してみると、あります。

「もっと朔と一緒に居る時間を大切にするべきであった」。

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サンシャイン牧場が終了した後に来たのが「ポケモンGo」。こちらも「課金をしなくても」手間暇掛けて距離を歩けば、少しずつレベルが上がって「ポケコイン」(課金と同じ効果を持つゲーム内ポイント、もちろんお金で買うことも出来るけれど、一定の条件を満たせば1日50ポイントまでゲット可能)が溜まると嬉しくて、それで、朝早く起きて町内を歩き回っては、ゲームにいそしんでおりました。で、私が午前4時くらいに起きてゲームに行ってしまうと、その後朔が「にゃーん、にゃーん」と鳴いて、ひなを起こしていた。ひなさん大迷惑。朔は私に「ゲームなんかに行かないで、一緒に居て欲しい」と言いたかったのでしょう。

「もっと朔と一緒に居る時間を大切にするべきであった」。

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それを痛切に教えてくれたのが、他ならぬ朔自身。
2017年7月、朔が他界。

親が死んでも、あんなに悲しい思いはしない。むしろ「親の定期預金解約して葬式代払ったら10万円くらい残るかなうわあぃ」。

最近、ポケモンGoにほとんど行かなくなりました(止めてはいない)。朝なんか絶対に行かない。
朝起きると、たいてい、ひなより私の方が先に起きるのですが、起きるとぴいよが「ぴいよちゃん」とか「かわいいよ」とか小さな声で言うんです。「早くカゴから出してー、一緒に遊ぼうよ」と言っている。だからポケモンGoに行かない。ぴいよをカゴから出して、そうするとぴいよは一回り部屋を飛び回りますが、それからりんごを剥いて一緒に食べる。そうこうしているうちにひなが起きて、ぴいよは私たち全員が揃うと凄くうれしそうなんです。ぴいよにとって私たちというのは「羽がなくて飛べないくせに無駄にでかいオカメインコ」、オカメインコというのは元々群れを作って暮らす習性があるので、私たちは「群れ」。
壁に朔の写真を貼っていますが、朔が言うのです「ひな・ぴいよを大切にしなさい」と。

私を救ったのは、朔。

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