今日も世界は平和です。

今日もどっかでは人が死んだり生まれたりしていますが
そんなことは平和の中に当たり前のように含まれています。

今日もどっかでは国と国とが睨み合ったり
人と人とが神の違いを理由に殺し合っていますが
そんなことも平和の中に当たり前のように含まれています。

つまり基本的には平和なんです。
少なくとも僕と僕の生きる世界は。

人生の使い道について悩んでいるふりをしてみる。
お金の使い道について考えているふりをしてみる。
両者は同じだ。
あるだけで使わなければ全く無意味だって事。

朝が来ると
夢が僕を現実へと追いやる。
昼が来ると
僕は用事を作り出して出かける。
夜が来ると
僕は少し真面目になる。

どの時間を、どの場所で過ごそうとも
逃げ場なんてものはどこにもなくて
そもそも何から逃げたがっているのかすら曖昧になって
いつか逃げ切れるだろうなんて
想像もつかなくて。

たとえばの話
誰かが「幸福」っていうのをはっきりと定義してくれれば
僕はきっと幸せにもなれるし、不幸せにもなれる。
「幸福の形は人によって様々ですが……」
なんていうから
僕も、世の中の人のほとんども
幸せにも不幸せにもなりきれずにいる。
あぁ、またそうやって誰かのせいにしようとしてる。
でもたとえばの話だからね。
あんまり目くじらたてて怒らないでほしいな。

これが僕の日常の、あるいは心象の
当たり前なんだから

ほら、今日も世界は平和だ。