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−瑠璃紺− トマたまカレーうどん、下北沢から新代田

昨日は、心身を消耗するタスクをこなしました。
だから、自分をねぎらうために、丸亀製麺に行って「トマたまカレーうどん」を食べました。

これがめちゃウマなんです。
昨日が人生2回目のトマたまカレーうどんだったんですが、声を大にして、自信を持ってお伝えします。
めちゃウマです。

トマ&たま&カレー&うどんにしたろ!って思いついた人、天才です。
酸味と甘味と辛味と食感のバランスが完璧。
おまけに、最後に余ったカレーに浸して食べる用のひと口ご飯までついてくる。
はぁ、ため息が出るほどのおもてなし。

おかげさまで、心身が少し回復しました。
ありがとう、丸亀製麺。


ところで、ぼくは人生初のトマたまカレーうどんを食べた日のことも覚えている。
2021年9月7日。

その日の夜は推しドラマーさんのライブがあった。
少し早めの晩ごはんに、と思って、当時TwitterのTLでよく見かけて気になっていたトマたまカレーうどんを食べに行った。

念願のトマたまカレーうどんにありつけた嬉しさ、
その余韻と口に残る辛味に浸りながら、初めて推しを生で見るためにライブ会場に向かった高揚感。

トマたまカレーうどんの雰囲気をまとったぼくは、かつて最寄り駅としていた下北沢に降り立った。

下北沢から引っ越して3年半、最後に訪れてからも2年くらい経って、下北沢の駅前は、ぼくが知っているそれとは違っていた。
(下北沢の変貌ぶりは、時間の経過の象徴としてよく都民の話題に上がる。)

昭和の雰囲気を残したごちゃごちゃした東口は、令和最先端のスッキリ洗練空間になり、
シャレオツなお店が並び、
井の頭線と小田急線の改札は別々になった。

そんな変化に、驚きと少しの寂しさを覚えつつ、南口商店街に足を向ければ見慣れた光景が広がっていて、シモキタの民だった大学1、2年生の当時にタイムリープしたみたい。

4歳若返ったぼくは、当時住んでいたマンションまで足をのばし、ぼくの部屋だったところに見慣れぬ洗濯物が干してあるという当然の事実によって4年の歳月を実感した。

でも大丈夫。実年齢のぼくには、初めて推しのライブを見にいくというこの上ない楽しみがある。

ぼくは、ライブ会場のある新代田に向けて歩いた。

駅前の、井の頭線の上を通る環七から西の空を見たら、夕日できれいに染まっていた。

ライブ会場に到着。
めちゃくちゃ喉が渇くと思ったら、下北沢から歩いてきたのに加えて、トマたまカレーうどんを食べたんだった。

そういえば、この記事も、トマたまカレーうどんの話から始まったんだった。
下北沢のくだりが長すぎた。

肝心のライブの感想を述べておこう。
もう、最高だった。
まず、推しが3m先でドラムをぶっ叩いているという尊さ。
バスドラムがお腹にずしずし来る。スネアもべしべし来る。

そして1曲目から「透明人間」、ぼくが世界で一番好きな曲。
「(透き通る気持ちでちゃんと応え)たい♩の♩さ♩」の四分音符3つ、楽しそうにシンバル叩くトシちゃん。

ライブの最後には、「茜色の夕日」を歌ってくれた。
手ぶらだと落ち着かないから、って、アンプに繋がってないギターを持つだけ持って歌ってた。
魂がこもった歌にグッときた。

ライブが終わって外に出たら、茜色だった西の空には夜の帳。
トシちゃんの「茜色の夕日」、きっと富士吉田の空に届いたと思うよ。


トマたまカレーうどんのおかげで、大事な思い出もよみがえってきました。
ありがとう、丸亀製麺。



【瑠璃紺】るりこん
深みのある紫みの青。
下北沢と新代田は京王井の頭線で、そのラインカラーは大体こんな色。





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