見出し画像

ゴリゴリとした音楽を聴いて感傷的になった話

学生時分、ビートルズとかのポップなロックやブルース由来の音楽を中心に聴いていたんですが、なぜかやっていたバンドはハードコアバンドで新宿のアンチノックや当時その系列だった高円寺の20000Vとかに出演していました。対バンの演奏はもちろん、自分たちの演奏すらも「うるさい音楽だなあ」と思いながらやってた記憶があります。

バンドに関しては割となんでもやりたがりだったので、並行してビートルズのカバーバンドだったり、女性ボーカルのポップバンド、フォークデュオ、色々節操なくやってたんですが、メインはハードコアバンドでした。仲の良いバンド仲間がハードコア好きということで、気の合うメンバーと楽しくやることを優先したら結果的にゴリゴリとしたバンド活動になっちゃってたんです。

そっち方面の音楽にはあまり詳しくなかったのですが、色々勧められて聴くうちに悪くないなと思うようになりました。うるせえ音楽だなあという気持ちは変わりませんけど。今回は当時勧められて聴いたゴリゴリ音楽のうち、印象に残っているものを思い出してみようという趣旨です。

▼COCOBAT - COCOBAT CRUNCH

ココバット、名前がいいです。ハードコアのスラッシュメタルの典型的な感じで、今聴いても洗練さを感じますし、イイですね。楽しいです。私がいたバンドもこんな感じを目指していたように思います。

▼Pantera - Cowboys From Hell

ココバットと来ればパンテラを連想せずにはいられません。音楽百科事典があったならば同じページに掲載されていますね。この曲とデゲデンデンデンデンデンデンデンでおなじみの「Mouth For War」はギターを手にするとついついイントロのリフを弾いてしまうほど刷り込まれてしまってます。

▼ザ・スターリン  -  アザラシ

こちらは前の2曲とはちょっとサウンド的な系統が違います。有名なスターリンです。スターリンはビート感の強い曲が多いですけど、この曲はけっこうメリハリが効いてて楽しいです。どういういきさつか忘れましたが、この曲をカバーして演奏した時はなぜか私はドラムでした。叩いたこともなかったのに。

▼Body Count feat Ice-T - Cop Killer

ボディカウントもアイス-Tもよく知りませんが、ラップ系の人らしいです。それはそれとして、実にパンクで気持ちの良い曲です。友達のバンドがカバーしているのを聴いて知りました。英語はわかりませんが、何てことを言うんだ的なことを歌ってることだけはわかります。穏やかじゃありません。

Discharge - Protest And Survive

忘れちゃいけないのがディスチャージです。今現在どうなってるのか知りませんが、2017年のライブ映像というのがYouTubeにありますね。この曲は有名で、アンスラックスもカバーしています。

▼SOD - Speak English or Die

アンスラックスつながりで、SOD。アンスラックスの人がやってる企画もんみたいなやつなんですが、実に良いです。アルバム「Speak English or Die」を聴いて寒い冬を乗り切りましょう。聴いて心地よくなるも良し、爆笑するも良しです。

▼Napalm Death - Live in Tokyo 1989

こちらも忘れちゃいけません。ナパーム・デス。11曲演奏しているライブ映像のようですが、16分41秒。短い?いやいや、ナパーム・デスにしては長いと感じます。今聴くと、懐かしさの方が勝っちゃう感じ。2~3曲でお腹いっぱいかな。

ゴリゴリ、ジャリジャリでテンション上がりまくり、血が煮えたぎる、そんな曲ばかりです。ところが感情の中で懐かしさが支配的になってしまって当時のことを思い出して感傷的になったりします。

別に普通の音作りでライブに臨んだのに、20000VのPAさんによってものすごいゴリゴリな音になってた自分のギターの音とか、客がメンバーよりも少なかったこと、対バンのゴリラみたいなボーカルがこっちに近寄ってきてビビってたら超腰の低い兄ちゃんで、今日はありがとうございましたみたいなことを言われて拍子抜けしたこととかを思い出しましたよ。

ちなみに当時のバンドメンバーとは今でも一番の仲間で、定期的に顔を合わせています。今でも彼らとバンドをやったりもしますが、音楽関係なく大事な仲間です。こんなしっとりした事をナパーム・デスを聴きながら書いても自分の中で違和感がないというのもヘンなものですが、懐かしい思い出の一部ですからね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?