動物として思うコト

 いま送迎している人々は殆どが90歳代で、みんな歩くことに苦労している。
 杖や他人の手が必要になると、歩くのが億劫になる。必然的に世界が狭くなり、刺激が薄れるとともに興味も失っていく。

 18時から20時の仕事なので夕方のジムのレッスンに出られなくなった。最初はすこし諦めかけたが、カラダを動かさないことの結果を日々見ていて、考えが変わった。

 午後イチのビギナーズ・ウォークにはすべて出るようにした。21時過ぎのレッスンにも出る。もともと下半身と心肺機能を中心に鍛えていたので、初心者クラスでもアレンジ次第でどうにでもなる。

 歩けないと、生きる喜びが無い。仕事は手抜き勝負だが、遊ぶためには体力が要る。作文も肉体労働で、書き続ける集中力は体力以外では支えられない。

 40歳を越えた頃、左足アキレス腱の完全断裂をやって運動のやり方が変わった。肉離れや捻挫は無くなった。
 65歳でまた変わろうとしている。骨は横から負荷が掛かると折れてしまうが、縦の負荷では骨が丈夫になる。常に走り回り跳び回ることが必要だ。

 いまの延長で80歳までは行けると思う。15年は現在の運動習慣を続ける。
 80歳から先は良く分からない。「人間が、アチコチ壊れて行く」年代だと聞いている。野生の肉食獣は歯がダメになると死んでしまう。

 野生の人間は下半身だ、と思う。


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