silence Kenji Minami

silence 自称「雲水」禅の僧侶のように旅する 。 陸路でユーラシア大陸横断…

silence Kenji Minami

silence 自称「雲水」禅の僧侶のように旅する 。 陸路でユーラシア大陸横断。ヨーロッパ縦断。 シングル。家族はいない。家もない。 風に吹かれる雲のように。 川を流れる水のように。 世界中、終わりのない旅。

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  • Never Ending Journey

    2019年4月20日鳥取県境港を出航。ユーラシア横断、ヨーロッパ縦断。果てしなく続く旅を綴る。 

  • Unsui traveling like Zen monk

最近の記事

006 国境は線か面か

モスクワに着いたのは6月。 2ヶ月足らずで来れた。 モスクワに入るまでに洗車をしたかった。 大量の蛾や虫がぶつかって凄まじい汚れ。 草木も生えてない不毛の大地。 砂埃もすごい。 フロントガラスは時々ペットボトルに入れた水で拭いた。 すぐに汚れるので途中に洗車はしなかった。 ちょうど街に入る手前に大型の洗車センター。 ありがたい。 過酷な旅。 あの荒野を走り切った。 都に入る前にキレイにしてあげることができる。 一番高いコースでも日本円で1000円ぐらい。 乗車し

    • 005 全身ヒョウ柄サンクトペテルブルク姐さん

      世界三大美術館の一つ、エルミタージュ美術館に行くことにした。その周辺もステキな街並みで自転車で縦横無尽に走り回った。 美術品の価値は皆目わからないが、せっかく来たのだから行ってみよう。観光をするつもりはない。と言いながら、結局いつもそういう場所に行ってしまう。 とにかく建物が大きすぎて、入り口がわからない。 1周半ぐらい回ってやっと入り口に到着。 海外の美術館は入り口で持ち物検査がある。 検査ゲートから入ると広いロビーになっていて、 たっぷり休憩ができた 次々やってく

      • 000 Tales of across Eurasia

         The first time you went out on your own as a child. Do you remember it? I can't for the life of me remember. I found myself playing outside as a matter of course. What is the end of this road? What's on the other side of the river? On the

        • 004 イライラするほど世話好きなPavelくん その1

          2022年前半。ロシアとウクライナが大変なことになった。年末になっても止むことはなさそうだ。地方に住む貧しい若者を徴兵して戦地に送るという話も伝わってくる。ボクが出会った彼らはどうしてるんだろう。 人には積極的に話しかける方ではない。ましてやロシア語はほとんど学ばずに出発した。「こんにちは」「さようなら」以外は英語で話すボクでも、何人かが声をかけてくれて友達になれた。 中でも印象的だったのは世話好きなPavelくんである。モスクワまでの道中、ほぼ中間地点のノボシビルスクに

        006 国境は線か面か

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        記事

          003 Rice is Nice のサンクトペテルブルク

          モスクワからサンクトペテルブルクまでは高速道路もあり軽く1日で着いた。今までの悪路が嘘のような快適なドライブ。 そして何と言っても2か月ぶりの海。近くに車を停めて自転車で街中を走り、嬉々として向かった。ウラジオストクで見納めた海。海より広い大地を横切った達成感はハンパなかった。 モスクワよりだいぶローカルだった。ラーメン店が何軒かあって繁盛していた。ウインドには「No Ramen No life」「Rice is Nice」 注文すると慣れない日本語で「はい喜んで〜。」

          003 Rice is Nice のサンクトペテルブルク

          002 北のキムさんが同じ日にウラジオストクに来た。

          2019年4月20日に鳥取県境港で乗船。 時化るイメージの日本海。しかし何の準備もしてなかった。想定すらしていない。 乗船して初めて、船酔いヤバイ!と思ったが、海は常時穏やかで、波ひとつない。快晴で雲もなくナギ。 車ですら読書できない私が、船内でいつでも読書ができた。 ウラジオストク到着は22日の予定だったが1日延期になった。 なんと港で一晩停泊。 先に入った船が停泊しているので入港できないらしい。 2泊した船内。韓国船籍の食事はどう説明していいかわからないが、毎回似た

          002 北のキムさんが同じ日にウラジオストクに来た。

          001 もう運転するのイヤ〜

          コペンハーゲンに着いた時、いい加減イヤになった。 とにかく落ち着きたい。 フィンランドに入ってからは英語が通じる。 人は上品。  しかし、まがいなりにも2ヶ月慣れ親しんだロシアとはかってが違う。 相変わらず運転は緊張の連続だった。 スウェーデンから繋がる橋はヨーロッパでも有数の規模。 空を飛んでいるみたい。 初めての有料道路。 料金はちゃんと支払えるかなあ。 無人支払い機で難なく突破。 50€ぐらいだったか。 安くはなかったが納得できる値段だ。 橋を渡るといきなり大

          001 もう運転するのイヤ〜

          000ユーラシア大陸横断の噺

          『4月から車でユーラシア大陸横断します。』 出発までの間、会う人にそう話していた。 『本当にそんなことできるんかい、、、』 話しながらいつもそう思っていた。 幼い頃、初めてひとりで家を出た時のこと。 あなたは覚えていますか? わたしはどうしても思い出せません。 気がついたら、当たり前のように外で遊んでいました。 この道の先はどうなってるんだろう。川の向こうは?山の反対側は?となりの町は? 帰りのことを考えず進み続けて、暗くなってしまったことはありませんか?   あー

          000ユーラシア大陸横断の噺