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記憶とキオク

昔の自分を知ってる人が
ひとり、
ひとりといなくなる。
それは、私がこの世で薄くなっていくようだ。

私が思いせない赤子の頃の記憶を
知っている人はもうこの世にいない。

私が思い出す、幼き記憶は
私でさえ薄ぼんやりしていく。

読み書きができるようになっ頃からの
私の生きてきた記憶は
どこまでが本当で、
どこから私の願いなのだろう。

何度も思い出す度に
思い出は修正され、
私の願いが織り混ざり、
暖かいキオクになっていく。

それは救いなのか、
裏切りなのか。

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