3.11の日

あの日は、中学3年生。丁度、学校の先生への謝恩会を体育館で行った。

中学生の頃は、学校の子と仲良くて、クラスもいい雰囲気で私のクラスだけみんなと肩組んでユラユラ先生へ歌を合唱していた。

すると、ひとりの先生が

「やめろ!!!!!!!!!!!!」

と大声をあげて止めた。
おそらく初期微動があったのに、
私たちのクラスだけはユラユラ動いていて「そんなに歌ズレてた?」と呑気に質問してたら

いきなり、体育館が大きく揺れ始めた

上に吊らされた電気が落ちそうなくらいガタガタガタガタガタガタ

ビビった。初めて起きる現象でビビった。

私は怖がってる友達と電気が落ちたら危ないと思い、外へ飛び出そうとしたが

「ここで出たら更に危ない!」

と全然仲良くない男子に言われてその時は正直に意見を聞いた。たしかにあの時出たら危なかった。3人で出口付近にずっといた。

そして本揺れが終わり、
外へ出た時に、地面なのに波を打っていた。
固い地面なのに、自然現象で、こんなことがあるんだと、ただただ唖然した。


謝恩会は強制終了。
校庭へ一時待機になり、当時流行りのワンセグ携帯でみんなとどんなことが起きたか振り返った。
東北の方が大変だったと情報が入ったら、そこの人たちが心配になった。
私たちの中学は東北へ修学旅行に行ったから。あの美しい自然と美味しい料理は
綺麗な思い出は大丈夫だろうか。心配になった。東北に祖父母が居る子は泣いていた。隣の友達も泣いて、

私だけが感情が追いつかず、

ただ冷静に「校庭へ出たら親が向かいに来るんだろうな」

と勝手に思い込んでた。

隣の泣いてる友達の肩を摩ってたら
先生が「解散だ!!もう帰れ!!」
と言われて、冷静な私は泣いてない子と「え?帰っていいの?」とテストの採点これ違くない?のテンションで話してた。

まあ、親からメールは来てないが、
友達は親から帰ってきて欲しいと
メールがたくさん来ていて、迎えに来れる様子ではないことを悟った。

いつもだったらみんなバラバラな話題で帰るけど、その日だけは、ワンセグ携帯を持って現在の様子をじっと見ながら帰っていった。

家に帰ったら、皿は奇跡的に割れていなかった。

次の日はどれくらいの被害があったか
みんなで話した。
そして、
大体的な新聞記事
広告が一切ないTV
異様なことが起きていると感じた

だけど、私たちの卒業式も刻々を近づき

同じ時を過ぎているのに
世界が2つ並行に起きている感じがして気持ち悪かった。


あれから11年

正直、足から感じた、地面が波を打つ感覚はもう二度と感じたくない

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