男の子になりたかった

はじめに

これは私のLGBTQの話ではなく、
ずっと心の中の隅にある、気持ちの話。
ある人にとっては「女の子でもできるよ〜」ってなるけど、私の中では「男の子の方がいいんじゃないかな〜」の話。

何故こう思ったかの出来事

初めは小6の頃

クラスの男の子たちが「クラスの女子で誰が一番かわいいか」を話してて私含めて女子数人で聞き耳を立ててた。
私の中では「〇〇ちゃんかな」と当時一番仲が良く、そして今でも親交がある女の子が出るかなって思ったら全然出てこない。
〇〇ちゃんも一緒に聴いてた。

男の子の話が終わった後、〇〇ちゃんは
「男子って最悪だね〜笑」って愚痴を言ってたけど、
「私は〇〇ちゃんが一番かわいいよ!私が男だったら絶対告白するレベル!」
が恥ずかしくて言えなかった。当時、そんなのことを言ったらレズじゃないか?とか騒がれそうだし、実際には好きな男の子(初恋)がいて違うからムズムズした。
その時の帰り道、紅葉を踏みながら「男の子だったらな〜」ってションボリした。

つぎは高校生

通学は満員電車に乗ってた。痴漢されたよりは、痴漢をしている現場を良く見かけてた。
この時ほど「私が強い巨漢だったらグーパンするのに」って見て見ぬフリをしてた。

虚しい気持ちがいっぱいになりたくないから、次の降りるはずのない駅で車両を変えたり、降りてベンチに座って考え込んでた。それに見返りが怖い。自衛できるだけでも偉いが何か悔しい気持ちもある。

また、共通の趣味の友達がいなかった。
私は女アイドルが好きでアイマスとかのいわゆる男性がよくやるゲームが大好きだった。私はそういう女の子と同性の友達が欲しかったのに、いざ入った高校はBLやら少年漫画とかいわゆる腐女子の女の子しかいなく、同じオタクだったのに、孤独がより一層感じた。
それに自分の趣味話をした時の「同類じゃない」って目をされた時はこの高校クソつまんないなと高1で失敗したと感じた。

最後は20歳

自分は一応家事などはできる能力はあるし、当時通ってた大学もそこそこ良かった。ただ難病を発症したばかりで体調は不安定だった。
親戚の人に「将来いい人のお嫁さんになれば大丈夫よ〜」と言われた。
よく言われる一言だが、なんだかムカついた。

女だからか収入が少ないのはしょうがない
家事ができるから嫁ぐことはできる
病気がちだから長くは働けないからパートナーに頼りな

考えすぎだが、そう言われたように感じた
私も家主並みにガッポリ働きたいのだが。

現在

私は私の中の漢を出して、嫌なことを足で蹴っ飛ばしながら生きている。
それに、今はかわいい女の子に素直に可愛いって褒めて言える世の中になったし
痴漢も女の子でも告発しやすい世の中になった。趣味を話しても聴き入ってもらえる世の中だ。

けどやっぱりどこかで男だったら
どんなに楽か考えるし、涙は女の武器って言われるのがムカつく。こっちは好きで泣いてんじゃねえ。てめぇが泣かせるようなことを言うからだ。道徳を学べ。
また、深夜一人で散歩にも行ける。私は「東京の夜は女の子が一人で歩いちゃダメ」と呪いのように教わり、本当に歩けない。実際夕方歩いてても不審者がいるのは事実。見取り図の盛山ぐらいになりたい。一時期はマジで願ってた。

ただ、暮らしやすい世の中になってる
もう少し私の中の漢を出してもいいかな。
今日も可愛い子にかわいいって褒めよう。そして筋トレしよう。

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