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部下が「明るい」「元気」になる”承認”の方法とは!?『元気のない、やる気のない部下の上手な扱い方』

こんにちは、心理学コミュニケーション講師の『いからず』です。

今日のタイトルは『部下が「明るい」「元気」になる”承認”の方法とは!?』ということで、きっとこの記事をご覧いただいている方は、職場やチームで「暗い」「元気がない」「やる気がない」と感じる部下をお持ちの方だと思います。

そして、そんな部下が「明るい」「元気な」「やる気のある」状態に変わってもらいたいなって感じているんじゃないでしょうか。

中には、そのためにどんな方法があるか調べたり、心理学やマネジメントの本を読んだりして『承認』が大切だってところまで行き着いた方もいるかもしれません。

承認とは、相手のことを「認める」ということです。部下が自信を持って明るく、元気に仕事に取り組めるように部下に自分から言葉をかけたり、悩み事がないか聞いてあげようと、もうすでにいろいろ試したけど、部下がどうしても変わらないと悩んでいるなら、この記事にたどり着いてラッキーです。

この記事をご覧いただくと、なぜいくら承認しても部下が変わらないのか、どうしたらこの部下を変えてあげることができるのかがわかります。

(もし、部下と関わる上で”承認”がいかに大切かを詳しく知りたい方は先にこちらの記事をお読みください↓)

<まず知るべき2つの承認欲求>

実は、承認の欲求には2段階あります。
「自己承認」「他者承認」です。
まず”他者承認”があり、この他者承認が満たされたときに”自己承認”が生まれます。

どういうことかというと、例えば、どんなに他人が「お前には価値がある」「きみは素晴らしい」「お前なら絶対にできるよ!」って言ったとしても、本人が「いや、僕には無理です」って感じてしまうことがあります。
つまり、他者承認が『満たされていない』状態では、自分で自分のことを認めることができなくなってしまっているんです。
最悪に近い状態では、他人からの「お前ならできる!」という承認の言葉も、本人がネガティブに受け取って「そんなに僕のことをいじめないでください」って言うかもしれません。

人は自己承認ができるようになると、つまり自分で自分のことを認めて信じられる状態になると、他人の言葉もしっかりと受け止めながら、明るく、元気に、自信をもって進んでいける状態になるんです。
たとえ、人から批判されても、上司から厳しく叱られることがあっても、ブレない軸を持って仕事に取り組めるようになります。

つまり、そのために大切なのは”他者承認”ということになります。

ここまで読まれて、「でも、おかしくない?」と思われた方もいるんじゃないでしょうか?
どんなに他人が「お前には価値がある」「きみは素晴らしい」と認めても、自分で自分を否定してたら意味ないじゃないか。結局自分で自分のことを認められなきゃダメじゃないか。
って、思われても無理はありません。

でも、あえて言います。

それでも、まず必要なのは”他者承認”です。
他者承認なくして、自分で自分を認める”自己承認”は生まれないからです。

<必要なのは"他者承認">

この話をうまくお伝えするための良い例があります。
コミュニケーションのプロフェッショナルでYouTube講演家の鴨頭嘉人さん方が、この承認のイメージを「バケツ」「黄金水」というすごく伝わりやすい言い方をされていましたので、この表現を使わせて頂きたいと思います。

人には、”承認”を溜めるための目に見えない”承認のバケツ”を持っています。
この"承認のバケツ"は他人からの承認という"黄金水"を溜めていくことで満たされていきます。

黄金水="他人からの承認"
承認のバケツ="黄金水を溜めるためのもの"

じゃあ、この"承認のバケツ"が空っぽだとどうなるか。その人は”承認のバケツ”を「何でもいいから満たしてほしい」という他人への欲求が生じます。「黄金水じゃなくてもいい、泥水でもいいから入れて!」と行動を起こすようになります。
これは、子どもたちであれば"非行"であり、部下であれば"問題行動"となって現れてきます。その根底にあるのは、「私のことを見て!」という注目されたいという思いです。これは、"承認のバケツ"が空っぽなのが不安だからです。

じゃあ、どうしたら良いか。他人がこの"承認のバケツ"に"黄金水"を入れてあげれば良いんです。他人が"承認"という"黄金水"で、その人の"承認のバケツ"を満たすことができたとき初めて、その人は自分への承認ができるようになります。

でも、やっかいなことに、その"承認のバケツ"は目には見えません。だから今どのくらいの"黄金水"が溜まっているのかも確認することができません。そのため、どんなにたくさんその人を承認して、バケツに多くの黄金水を入れて、「こんなに承認しているのに、変わらないじゃないか」と言ってみても、まだバケツを満たし切れていなかったりもします。

しかも、人によっては、バケツの底に穴が開いていて、「きみ、頑張ってるね!」「すごいじゃないか!」「それで良いんだよ」と、どんなに承認の黄金水を注いでも、次々とバケツのそこからこぼれ落ちて、なかなか溜まらない人もいるかもしれません。

でも、その人が自分のことを認めてあげられる自分に変わるためには、やっぱり他人が承認し続けて黄金水をバケツに注ぎ続けてあげるしかありません。できることなら、その人の周囲の人たちも一緒になって黄金水を注いであげられると良いです。その人のバケツが黄金水で満たされるまでは、きっと「明るく」「元気で」「やる気のある」状態にはならないでしょうが、いつかバケツを満たすことができたら、その人は必ず変わります。

もし、あなたの部下に、この人「バケツが空っぽだな」って感じる人がいたら、"承認"の"黄金水"を注ぎ続けてあげてください。時間はかかるかもしれないけれど、その人が変わることができるとしたら、その人自身の力だけではなくあなたの"承認"が絶対に必要です。そして、その部下が「明るく」「元気で」「やる気のある」状態に変わったときに、きっと一番嬉しいのはあなた自身になるはずです。

<まとめ>

今回は、『部下が「明るい」「元気」になる”承認”の方法』についてお話ししました。もしも、職場やチームで「暗い」「元気がない」「やる気がない」と感じる部下がいるなら、この記事をお読みいただいて、その部下のために必要なことがもう充分にお分かりかと思います。

「なぜいくら承認しても部下が変わらないのか?どうしたらこの部下を変えてあげることができるのか?」と部下のことを考えて頭を悩ませているあなたなら、絶対に承認の黄金水をその部下の心のバケツに注ぎ続けてあげることができるはずです。

その部下が「明るい」「元気な」「やる気のある」状態に必ず変わると信じて、そう変わったときの部下の姿を楽しみに、ぜひ"承認"を続けて行ってあげてください。

私のnoteでは、仕事の様々なシーンで役立つ”承認”の方法や、心理学にもとづく効果的なコミュニケーションについてもまとめていますので、興味のある方はフォローお願いします。

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