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〇〇でクリシンを鍛える?

色々なスキルを身につけようと努力してきたが、コスパが良かったスキルは、クリティカルシンキング(クリシン)の気がする。
20代後半で、何か新しいスキルを身につけたいなーと思ってグロービスに通い始めた。当時のグロービスはそこまでメジャーではなくて、クリシンのクラスも2クラスのみだった(今は10クラス以上?)。自腹で通ったから12万は痛かった。。

初日の講義から新鮮だった。

あなたはビルのオーナー。
10階建てのビルにはエレベーターが1基設置されているのみ。
エレベーターは古く速度も遅いため、待ち時間が長くなってしまい利用者の不満が募っている。
この不満を和らげるにはどうすればよいだろうか。
解決策を最低10個あげてください。

早速チーム内で議論しながら「エレベータを増やす」とか「エレベータを入れ替える」とか思付いたものを付せんに書いてホワイトボードに貼り付けていく。

そしてある瞬間、イシュー(論点)は何ですか?と聞かれる。
そこでイシューは「不安を和らげる」ということだったということに気づく。そして「音楽をかける」とか「鏡を置く」とか新しいアイデアが湧いてくる。

アイデアが出きったら、今後はグルーピングしていく。そうすると待ち時間を短くするには?というのと待ち時間を変えずに不満を和らげるには?という大きく二つに分解できる。そして、その下にツリーを作っていくという作業である。

抽象と具体を行き来しながら、アイデアはこうして生まれるんだと思い感動した。そして、イシューを押さえることの大切さを学んだ。

一通りクリシンを学び、早速ビジネス現場で活かそうとした。例えば、顧客との会話、顧客へのプレゼンテーションなどで使ったが、いまいちうまく使えている実感がなかった。会話は相手とのキャッチボールなのでなかなかコントロールできないし、プレゼンテーションの機会もそんなになかったのだ。そこで、話し言葉ではなく書き言葉(ライティング)に適用してみようと思った。まさに前提を疑うクリシン的な発想であったが。。

例えば、議事録をまとめるときに、今日の論点はこれで、こういう議論がなされ、こういう結論になった、というのを時系列ではなく、ツリーで表現した。そうすると、商談中はもやもやしていた会話がすっきりをまとまり、やるべきことが明確になる。これが顧客に好評だった。それまでは議事録は新人の仕事だと思っていたが、自ら率先してやるようになった。

新人も増える季節。まずは議事録でクリシンを鍛えてみたら?


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