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昔、僕らはカセットテープを聞いていた

昨日、息子がネットで購入したレコードが私の家に届きました。息子は結婚して自分たちのマンションに住んでいますが、レコードプレーヤーは私の家にあります。レコードを聴くことができない息子は、買ったレコードを私の家に送ってくれました。

レコードの音をデジタルデータにする方法は?

私たちの家から息子のマンションまで、約245kmの距離があります。すぐにレコードを聴きに来ることができないので、一番聞きたいと言っていた1曲だけ録音してギガファイル便で送ってあげることにしました。この話を聞いた妻や息子は「どうやって録音したの?」と不思議そうに聞きましたが、私にとっては不思議に思うことが不思議でした。なぜなら、デジタルデータになる前の時代は、レコードを買ったら自分のカセットデッキで録音して、普段はカセットテープを聴いていたからです。

「え?そこじゃなくてアナログをデジタルにどうやって変換したの?」という点が、不思議に思われたのかもしれません。最初に頭に浮かんだのは、ステレオマイクやモノマイク2本を使った空気録音だと思います。

昔のオーディオ

レコードを再生するには、フォノイコライザーアンプが必要で、RIAAカーブを戻す必要があります。また、スピーカーを鳴らすためには、パワーアンプが必要です。私たちの家には、何十年も前に持っていたアンプがあります。そのアンプには、表に「TAPE1」「TAPE2」というスイッチが付いており、裏にはそれぞれ「PLAY」「REC」というRCAコネクターがあります。レコードをかけると、何もしなくても「TAPE1」の「REC」にはその音(LINE出力)が出てきます。そのため、あとはそれをパソコンで録音すればいいのです。


パソコンへのおトイレ

パソコンでの録音方法はいろいろありますが、私はUSBオーディオインターフェースを持っていないので、PCのライン入力を使いました。もしかしたら、「それじゃあ良い音じゃないね」と思われる方もいるかもしれませんが、急に機材をそろえるわけにもいかないし、実際録音の聞いてみても問題なさそうだったので良いとしました。PC は Windows なのでフリーウェアがいろいろあります。そのうちのひとつを使いました。Windows 標準のボイスレコーダーはビットレートの変更や、ステレオ録音できるかわからなかったので今回は使用しませんでした。

エアチェック~ダビング

今思えば4,50年前は、レコードを買ったらカセットテープに録音し、ラジオ番組から流れてくる音楽もカセットテープに録音し、お気に入りの曲を集めたカセットテープを作るのに「TAPE1」から「TAPE2」のカセットテープにダビングするという生活でした。アンプが無くてもお気に入りテープを作れるダブルカセットデッキという製品もあったほどです。

お気軽、お手軽なリスナー

しかし、一方でデジタル化によって、音楽を手軽に手に入れることができるようになったという利点もあります。以前は、自分が気に入ったアーティストのCDを買うために、遠くのレコード店まで足を運ぶ必要がありましたが、今ではインターネット上で簡単に購入することができます。また、ストリーミングサービスを利用すれば、手軽に多くの音楽を聴くことができます。

クリエーターが増えた

また、デジタル化によって、音楽制作や配信の仕組みも変わってきました。今では、自宅で音楽制作を行うことができるソフトウェアや、音楽を配信するためのプラットフォームが多数存在しています。これによって、音楽制作や配信に参入するハードルが下がり、新しい才能や音楽性が発掘されることもあります。

世の中は変化してしまった

しかし、一方で、デジタル化によって音楽産業全体の構造が変わり、音楽制作者や音楽配信業者、レコード会社などのビジネスモデルも変化しています。そのため、音楽産業に関わる人々は、常に変化に対応するための知識やスキルを身につける必要があります。

可能性はまだある

以上のように、デジタル化は音楽産業に大きな変化をもたらしましたが、その一方で、音楽を聴く側や音楽制作者、音楽業界の関係者にとって、新たな可能性を生み出すこともあると言えます。

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