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夢の行く先は天国か地獄か

大人になったら何になりたかったか覚えてますか?
一時期はユーチューバーとかでしたけど、調べると小学生男子は警察官、女子はケーキ屋さんらしいですね。子供の時の夢は自然と修正されたりしますが、大きくなった時に見る夢は引きずってしまったりします。

というわけで、今作『二階堂地獄ゴルフ』は、あの『カイジ』や『アカギ』で有名な福本伸行先生の最新刊になります(2023年12月発売ですが…)


あらすじ:
今作の主人公である二階堂進(にかいどう すすむ)は26歳の時、ふとしたことをきっかけにプロゴルファーを目指すことに。それは彼個人の目標というだけではなく、団体として初のプロゴルファーをデビューさせるという目標でもあった。

それから9年。彼はいまだにアマチュアのままである。
夢をあきらめていく先輩や同期。追い抜いていく後輩たち。もう期待しなくなった団体の幹部。それでも、自分の存在価値がプロゴルファーになることであると考えている二階堂にとって、夢をあきらめるという選択肢はない。

支援もなく、後輩に馬鹿にされても、精一杯努力をしている二階堂だが、結局10年連続プロテスト不合格。しかし、そのテストを一緒に受けていた後輩がテスト中に・・・


詳細は読んでいただくとして、個人的にぶっ刺さったのは。夢をあきらめきれない35歳の行く末です。

30歳を超えると夢をあきらめて一般社会に戻るのもなかなか厳しいものがあります。しかし、だからといって夢を追い続けたとしても、たいていは叶いません。でも、叶わないからこそすがってしまう。夢に向かって頑張っていることを免罪符にしてしまう。でもお金はない。希望もない。二階堂の場合はテストに不合格という現実も突きつけられてしまう。

いや、実は芸能界に片足ツッコんでる身としては、こういう人いるなぁ・・・と悶絶してしまいました。
だから、読んでて結構ツラかったです笑

今のところギャンブル要素はありませんので、カイジ的展開を期待して人はちょっと期待外れかもです。一方で、『最強伝説 黒沢』が好きな人は楽しめるんじゃないかと思っています。

夢と現実のはざまで悶え苦しむ二階堂進の行く末を、皆様も見守ってください!

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