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ミシャ式魅せる攻撃的サッカー、北海道コンサドーレ札幌

おはようございます。

何かのご縁でこの記事を閲覧して下った方、いつも読んでくださる方々、フォロー、スキしてくださる方々ありがとうございます♪

新年になり2023年シーズンに向けてJリーグ各クラブが新体制発表会を行っています。
24年シーズンからJ1リーグが20チーム体制になるため、今年はJ2に降格するクラブがわずか1チームのみとなるのでよりシビアな戦いが生まれると思います。

新シーズンにむけて今回は北海道の雄で超攻撃的サッカーを繰り広げている
『北海道コンサドーレ札幌』について個人的に思ったことを書きます。

1.エレベータークラブから常連クラブに変貌

J1参入は1997年からと歴史あるクラブです。
クラブ名の由来は『道産子』を反対から読み、ラテン語の”オーレ”「頑張れ」を掛け合わせた造語です。
元日本代表監督の岡田武史さんもクラブの監督として率いたことがあります。

1999年の年にJリーグでJ2が誕生してからは何度もJ1、J2を往復をするエレベータークラブでした。
エレベータークラブが大変な理由として、選手、監督、戦術が一気に代わること。
J2に降格→年俸払えないorJ1クラブに引き抜かれる→監督、コーチも一刷される→戦術も1からと負の連鎖に陥りやすいのです。

降格後1年で復帰出来る力があれば選手も残留することも多いですが、昇格を逃し2年目を迎えると年俸問題や個人昇格などで一気に人が離れ、スポンサーも離れる”沼”という状態に陥りチームを立て直すのが大変なのです。


またコンサドーレ札幌のフロントは安くていい外国人選手を見つけるのは比較的上手なのですが、見つけた外国人選手含め結果出した主力選手がどんどん引き抜かれていたため、その度にチーム作りをし直す必要がありました。

2010年、2014年W杯メンバーの元日本代表今野泰幸さんも元は札幌でスタートしています。

なかなかチームとしての基盤、礎が築けない。
それでも粘り強くJ2に降格をしても大体1年でJ1復帰する力があるのとJ1に残留し続けたことで選手たちに自信がついたように感じます。

そして今のチームの基盤となる戦術をミハイロ・ペドロヴィッチ監督就任とともに攻撃的で魅力的なサッカーで今では上位争いにまで食い込めるほどのクラブとなりました。

2.1-0で勝つより3-4の魅せるサッカー

2018年より就任し5年目となるミハイロ・ペドロヴィッチ監督
ミシャ式のサッカーの大きな特徴は、超攻撃的サッカー。
GK・DFラインからパスを繋ぐポゼッションサッカー重視かつ、連動したパスワークが特徴。

3バックの両サイドがサイドバックのごとく攻撃参加をしかけます。
カウンターを食らうと脆いというリスクもあるが、それ以上になんでここにDFがいるんだという攻め方をしてくるので相手からするとマークの枚数が足りなくてやられるという攻撃のメリットもある。

またウイングバックと呼ばれるサイドのポジションの選手が時にDF、時にFWと大胆にポジションを変えるなど頭と運動量を求められるので特に理解力がある選手が特徴的。

たとえ1-0で勝つよりも3-4でというくらいとにかく点を獲ることが大事というスタイルです。

見ているファンからしたら1-0でもいいからJ1に残るために勝ってくれと思うのが心情ですが、それを超えるレベルで魅せるサッカーなのがミシャ式のサッカー。
とにかく選手が連動して走り、ダイレクトパスなどきれいなパスワークをするため、ゴールが決まった時の快感がじつに魅力的です。

基本システムは3-6-1(3-4-2-1)と広島を率いていた時代からずっと変わっていません。
信条と哲学を貫いている監督。
イビチャ・オシム氏を師と仰いでいるのもあり、とにかく考えて走ることを選手に求めるため、選手の理解度が高いほど効果を発揮する戦術です。

前に浦和レッズで指揮していた時は圧倒的攻撃力で2015年シーズンの1stステージで無敗優勝をしたこともあります。

3.魅力ある選手が育つ

ミシャ監督のすごいところはシャドーと呼ばれるセンターFWと攻撃的MFの間、1.5列目と呼ばれる位置でプレーする選手と攻撃的なDFの育成がずば抜けていることです。

過去の広島時代は李 忠成選手、浦和では武藤 雄樹選手、札幌ではチャナティップ選手など代表クラスにまで成長した選手を育てた実績もあります。
今の札幌のシャドーを務める小柏 剛選手、駒井 善成選手も代表にいつ呼ばれてもおかしくないレベルです。

DFも先日今シーズンでの引退を決めた槙野 智章さん、現愛媛の森脇 良太選手を筆頭に札幌では福森 晃斗選手、田中 駿汰選手など攻撃に厚みを持たせかつ見ていて楽しい選手も輩出しています。

4.補強と期待したい展望

ここ数年の順位はJ1の中で中位で落ち着いてはいますが、過去のエレベータークラブだった時とは違い安定し余裕も生まれ、主力の選手が他のチームに移籍しても同じくらいのレベルに匹敵する選手が移籍してきている傾向が見られます。

中でもヴィッセル神戸からMF小林 祐希選手、サンフレッチェ広島から浅野 雄也選手、J2で活躍をし争奪戦になった東京ヴェルディのDF馬場 晴也選手、タイのブリーラム・ユナイテッドFCからタイ代表のMFスパチョーク選手の獲得は良い補強だと思います。

またGKもベテランの菅野 孝憲選手のみが通用しておりセカンドGKが中々育たなかったが、つい先日韓国での兵役を終え2015年シーズンから正GKを務めていたク ソンユン選手のクラブへの復帰が発表されたのが一番大きな補強になったのではと思います。

ただ気掛かりなのが高卒あがりの若手がフィットせず他チームへ頻繫に移籍しているので若手育成にも力を入れてほしいところ。
ミシャ式サッカーは常にポジショニングを考えて走るのが前提のため、経験とフィジカルが乏しい若手が適応するのに時間がかかっているのではと推測します。

他にも札幌はけが人が多いイメージがあるが、今回MFの補強が多めとなったのでセカンドチームでも問題ないくらいの戦力になりそうではあります。

また補強のラストピースだと個人的に思うのがずばりセンターFW。
興梠 慎三選手、岩崎 悠人選手、ガブリエル・シャビエル選手、ドウグラス・オリヴェイラ選手などFW登録選手が軒並み退団していることも影響があり、通年固定されていないポジションなのでここが盤石になったときは必ず上位に食い込めると予想します。

できればフッキ、オルンガ的な圧倒的個性のあるFWが獲得できたらいいですが、個人的には日本人選手の和製ハーランドと呼ばれる中島 大嘉選手の覚醒に期待したいところです。

さいごに


クラブ経営についてJリーグチェアマンになった前社長の野々村さんの時代から健全な経営ができていますが、一つ懸念なのが来年から同じく札幌ドームを本拠地としていたプロ野球チーム日本ハムファイターズが札幌ドームと決別したため、今まで費用の一部を日ハムに出していただいていた分その反動で運営費などが圧迫しないかが心配です。

あと今シーズンこそ毎年札幌のホーム戦で決められている川崎フロンターレFW小林 悠選手にゴールを割られないことをお祈りいたします。

サッカー自体は魅せるサッカーなのであとはここに結果が乗ってきたら日本代表選手も出てくるかもしれないポテンシャルを持った選手はたくさんいますので期待しています。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
ではまた。


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