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まちがまるごと仮想会社 【企画書から公開して実現しちゃおうnote】

企画書から公開して実現しちゃおうnoteとは

これは、「企画書を公開した方が成功確率があがるんじゃないか?」という仮説のもとで行っている、note上での公開プレゼンです。

企画を初期段階から公開した方が、

○ みんなの反応が分かるんじゃないか?
○ 詳しい人からアドバイスがもらえるんじゃないか?
○ 実現するための仲間が出来たりするんじゃないか?

つまり、実現に近づくのではないか?と考えました。

今回は、第4弾の公開プレゼンです。

まちがまるごと仮想会社 茅ヶ崎カンパニー

もし、まちがまるごと仮想会社だとしたら?

まちのみんなが一つの仮想的な会社に入社して、
それぞれが自分のスキルを活かせる部署に所属して、
まちのさまざまなプロジェクトが起こるたびにチームが結成されて、
どんどんまちがおもしろくなっていく。

そんな妄想のような企画がスタートしようとしています!


きっかけは、Cの辺りでの友人との会話

Cの辺りの会員でもあり、一緒にこども選挙をやってくれた仲間でもある渡部さんという方が訪ねてきて、突然言い出したんです。

「まちの人事部みたいなのをつくりたい。」

渡部さんは、NPO法人湘南スタイルの代表で、茅ヶ崎の地域課題に積極的に取り組んでいる方で、彼のところには地域のことに関わりたい!と、月に3人くらいの問い合わせが来るそうです。

彼は、そんな人達がもっと地域に関わることのできる人事部みたいな受け皿を作れないかと相談してくれました。

僕は、「はーなるほど!地域に関わりたい人って案外多いよな」って思いました。

例えば「こども選挙」
茅ヶ崎市長選挙と同時に、投票権を持たないこどもたちが本物の候補者に投票する模擬選挙プロジェクトをやった時のこと。ロゴやホームページの作成から、ワークショップまで、地域の有志10人がそれぞれのスキルを持ち寄って実現できました。さらに、市内11ヶ所に投票所を作ったのですが、その開拓や運営などに合計60人ものボランティアが携わってくれました。

街に関わりたい人は多いけど、きっかけがないだけなのかもしれません。

地域に関わりを持ちたい。
地域をおもしろくしたい。
地域に居場所が欲しい。
地域に仲間が欲しい。

そんな人が、実は多いのではないか?
特に最近、茅ヶ崎は移住者が増えており、都内でバリバリ働いている人も多く、実はすごいスキルやポテンシャルを持つ方が非常に多いんです。

一方で・・・

一方で、茅ヶ崎は地域活動が非常に盛んな街です。
地域のため、こどものため、街をおもしろくするため、いろんな想いを持った人が、さまざまなプロジェクトをやっています。
しかし、ほとんどの活動に共通する課題は人手不足です。
各プロジェクトは個人ベースで行われており、茅ヶ崎のおもしろい人が個々に活動し、情報を知り合いベースで個々に発信し、点在する様々な場所で活動が行われることで、大きな求心力や市民の一体感が育まれにくい環境になっているのも事実です。

つまり、街でプロジェクトをやりたい人は「助けてほしい!」と思っていて、街に関わるきっかけのない人は「関わりたい!」と思っている。

そんなことを、渡部さん含め数人の友人と会話していると、ぼんやりと考えが進みました。

そうか、この構造は俯瞰してみると、何かに似ているかもしれない。

そう、「会社」という組織だ。

会社という組織の中には、特有のスキルを持ったさまざな部署があり、プロジェクトごとにチームが組まれて協力し合いながら進めていきます。
いろんなプロジェクトを起こして、そのプロジェクトをやりたい人や必要なスキルが合わさって進んでいく。
つまり、プロジェクトを「やりたい人」と「関わりたい人」が有機的にチームをつくって、いろんな事業を実現していく組織体。

それが可能になっている理由は、会社という枠組みの中では、人材が可視化されていて、かつ協力関係が出来上がっているからです。

この「会社という環境」をメタファーとしてグッと俯瞰して捉えて、
「まち」に適用したら面白いのではないかと思いました。

想像してみてください。もし、街がまるごと会社だとしたら。

そこには、
街に関わりたい、自分を活かしたい、地域に居場所がほしい、
いろんな動機で集まった仮想社員が所属しています。

例えば、移住してきたけど、地域に関わりを持てていない方。
茅ヶ崎に住んではいるけど、都内の会社に往復しているだけの方。
他の街に住んでいるけど、茅ヶ崎にも居場所が欲しい方。
もちろん、昔から茅ヶ崎に住み街に関わり続けて来た方も。

彼らは、ひとりひとりが力を持っている。
自分のスキルや時間を活かして、街のことに関わりたいと思っている。
誰かに頼まれたら、思わずやってしまうバイタリティがある。

一方で、街を良くしたいと願う市民や地元の企業立ち上げた、
さまざまなプロジェクトがあります。

そのプロジェクトは、誰かのスキルが加わるだけで
見違えるほど輝くものになるかもしれません。
一人の力では限界があっても、誰かの協力があるだけで
大きな成功を成し遂げるかもしれません。

茅ヶ崎カンパニーは、そんな「まちのヒト」と「まちのコト」が気軽につながる場。
茅ヶ崎の街に関わりたいすべてのひとが、
地域の活動や地元企業のプロジェクトと気軽につながって、
ひとりひとりが活躍しながら自分を活かせる場があったとしたら、
この街はきっとおもしろくなるはずです。


茅ヶ崎カンパニーには、さまざまな事業部があります。

例えば、

企画部:地域活動や企業活動のプロジェクトの企画立案に携わることができる。
プロデュース部:地域のイベントなどのプロデュースを通じて、仲間を広げることができる。
デザイン部:クリエイティビティを生かして、地域活動のデザインクオリティを上げることができる。
広報/編集部:ライティングや情報発信を通じて、茅ヶ崎の魅力を発信して地域を盛り上げることができる。

などなど。
仮想社員は、自分が活かせる事業部に所属して、プロジェクトごとに街に関わる機会を持てます。

茅ヶ崎カンパニーは、街の人材を可視化します。

参加した仮想社員は、自分の経歴やスキルをホームページに掲載でき、部署名が入った茅ヶ崎カンパニーの名刺を持つことができます。
これによって、街の人材バンクとしても機能すると考えています。

プロジェクトは、こんなイメージを想定しています。

●無償プロジェクト
例えば、焼き鳥屋さんがお店を出す時のロゴを作りたいと思ったとします。
そのリターンを「1年間焼き鳥食べ放題権」にすると、ロゴを作ったデザイナーは街に居場所ができます。
これは、決してお金だけでは手に入れることの出来ない価値だと思います。

●有償プロジェクト
例えば、茅ヶ崎の企業がWEB制作しようとした時に、多くの企業が都内の制作会社に仕事を出している現状があります。自分の街に優秀なWEBデザイナーがいることを知らないだけで、外に出しているのです。
茅ヶ崎カンパニーで人材が可視化されれば、茅ヶ崎での経済循環がもっと進むはずです。

つまり、まちをまるごと仮想会社として見立てた、地域の人材プラットフォームです。

「街に関わりたい人」と「プロジェクトをやりたい人」が、もっと繋がって、茅ヶ崎の中で仕事も地域活動も人材が循環するようになれば、助け合いの機会が生まれ、経済効果が生まれ、関係人口の増加につながると考えます。


関係資本主義の会社のあり方


茅ヶ崎カンパニーは、僕の中では「関係資本主義の会社」という社会実験と考えています。
関係資本主義とは、「関係性」を「資本」と捉えた時に、お金だけに頼らない良きパワーを持つ、幸せな世界をイメージできるのではないか?
という、社会システムの仮説です。

※「関係資本主義」についてはこちらのnoteをご覧ください。

茅ヶ崎カンパニーでやりとりされるのは、「金銭的報酬」よりも「精神的報酬」がメインです。
もちろん「金銭的報酬」も将来的には増やしていきたいですが、根底にある「精神的報酬」をとても大切にしていきたいと考えています。

「精神的報酬」とは、

まちに関わることで生まれる地域への愛
仲間が増え、地域の一員として迎えられる自分の居場所
人の役に立つことができる、自分を必要としてくれる貢献感
おもしろいプロジェクトを実現することによる達成感
自分のスキルが街に活かされることによる充足感
人からありがとうと言われる根源的な喜び

実際の会社での仕事よりも金銭的報酬は少ないかもしれないけれど、
必ずこのような「幸せ」に直結する仕事になると思います。

食べていくのにお金を稼ぐことは必要です。
でも、食べていく以上に稼ぎたくなるのが人間の性です。
僕も出来ればたくさん稼ぎたいです。
しかし、ある程度の年収を超えると、収入に比例して人の幸福度が上がることはないという研究結果があります。それは事実なんだと思います。

では、「幸せになるための仕事」とは何か?

「幸せになるための仕事」は、もしかすると身近なところ、自分の地域に落ちているのかもしれません。

なぜなら、

地域の仕事は自分がやったことが自分の住む街に反映され、
自分がやった仕事にありがとうと言ってくれる人が目の前に存在し、
その仕事を通じて、自分のまちに仲間が増えていくからです。

そこには、確かな手触りと、土着した手応えがあります。

僕自身も地域に関わるようになってから、幸福度は何倍にも上がった実感があります。

例えば、ちさきこども選挙

一人の親としての会話からはじまり、
10人の有志で実行委員が結成され、
15名のこども選挙委員が仲間になり、
その親たちが想いを共有する同士になり、
60名のボランティアに広がり、
今や全国にその活動は広がっています。

さまざまなスキルや想いが重なり合って、地域みんなで汗を流しながら実現したプロジェクトです。
このプロジェクトは、いわゆる市民活動にもかかわらず、なんと内閣総理大臣賞を受賞するまでに至りました。

こども選挙の投票が終わり、みんなで投票用紙を集計して終わった瞬間、僕は涙が出そうになりました。

実現した達成感、自分が活かせれた充足感、より強くなった地域への愛。
そして何よりも、その感情を関わってくれた子どもから大人まで、その場の全員が感じていると確信できた瞬間だったからです。
みんな、いい顔してたんだよなぁ。

それぞれが貢献し合い、それぞれがスキルを発揮し、それが目の前でカタチになり、地域の仲間と共にその喜びを共有する。

それ以上に幸せな仕事を、僕は知りません。

本業のかたわら、ほんの少しの時間でも、そんな仕事に関わることができたら、きっと誰しもが幸福に近づくのではないかと、考えます。

パタゴニアの創業者、イヴォン・シュイナードは、コミュニティについてこんな言葉を残しています。

「同じことに信念を抱く人たちの小さなグループを集める。そして同じ方向に進めば、どれほどのことが達成できるか驚くはずだ」

パタゴニアの創業者 イヴォン・シュイナード


そしていよいよ、茅ヶ崎カンパニー始動します!


実は茅ヶ崎カンパニーのコンセプト自体は、1年前からありました。
立ち上げの中心となるメンバー渡部さん内波さん順平さんと定期的に、あーだこーだと打ち合わせをしながら、妄想を構想に落として込んできました。そしていよいよ、スタートします。
市川さんのデザインによりホームページを立ち上げる段階にまで来ました。

初期メンバーは、共感してくれた有志35人でスタートします。
まずは立ち上げメンバーの知り合いベースで紹介制で広げています。

ぜひ、ホームページをご覧ください。

見てください!既に、すごいメンバーが集っています!
各領域の第一線で活躍するような方、街に熱い想いを持って行動している方、自分で事業を立ち上げている方、NPOの方、市役所の方、
多種多様な人々が、茅ヶ崎カンパニーの趣旨に賛同してくれて仮想社員になってくれました。

みんながまちに関われば、茅ヶ崎はもっとおもしろくなる。

さぁ、これからどんなおもしろいことが起こるのか?

茅ヶ崎カンパニーはまず紹介制でスタートしていますが、今後オープンにしていきますので、ご興味ある方はぜひよろしくお願い致します!

まちに関わりたい人。
まちでなにかやりたい人。
茅ヶ崎が好きで、おもしろくしたい人。
茅ヶ崎に住んでいる人も、そうでない人も、
ぜひ、あなたのスキルをここで活かして頂ければと思います。


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