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人々の生き様が織りなすまちの空気に魅せられて。川とアートと人と。神山時間【8月16日〜19日 香川県善通寺市〜高松市〜徳島県神山町】

100日間日本一周の旅も、もう3/4を過ぎた。長い岡山滞在を経てようやく、本当にようやくの四国入り!瀬戸大橋を渡って上陸したのは香川県。ならばまずはうどんでしょ、と、香川県善通寺市にある超有名店「長田in香の香」を目指す。

瀬戸大橋から車で少し走ると、ありましたありました!外には既に行列が…でもお店の方に聞くと、回転が早いので15分ほどで着席できると言う。であれば!と、行列へ加わって、名物・釜揚げうどんを注文。店内に入ると調理場からは威勢のいい声。手際よく次々にうどんが茹で上がっていく。あぁ、楽しみ。まもなくかまあげうどんが到着!つやっつやのおうどんは、コシがあってしっかりとしたお粉の味がして、うん、美味しい。これからの四国旅への期待感も高まっていく。

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お腹いっぱいになった私たち、今夜は高松まで行ってみよう、と、あれこれ検索。そうそう、今はちょうど、瀬戸内国際芸術祭2019の会期。瀬戸内海の島々は、岡山滞在が長引いたので断念したけど(いつか必ず…!)、高松も会場になっているはず。あれこれ調べて瀬戸芸は明日見学することにして、この日は高松市内の「まちのシューレ963」でスイーツとショッピングを楽しんだり、高松市美術館を少し見学したり。この美術館、「こどもアートスペース」が常設されていて、いつでも素材を自由に使って工作が楽しめる。工作好きの娘、目をキラキラさせながら、ストローで吹くと飛び出るおばけを2つ作成。「ひとつは助の」だって。パパとママも1つずつつくり、4つのおばけが完成!そのほかにも、アート作品のジグソーパズルが楽しめたり、子どもが体感・体験できる美術館。いいなぁ、ここ。美術館って子どもに厳しかったりして、私も何度か窮屈な思いをしていたけど、本来アートは誰にでも開かれているべきもの。ここなら図書館みたいに利用できるものね。

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この日は遅くなったので、そのまま近くの道の駅で就寝。高松の夜は…やっぱり蒸し暑い!久しぶりの車中泊だったけど、旅の途中で扇風機を置いて来てしまったこともあり、なかなかの寝苦しさ。8月後半の酷暑を乗り切れるのか…これからまだまだ勝負だなぁ。

翌朝、今日もギラギラと太陽が照りつける中、まずは高松市内の瀬戸芸会場のひとつ「北浜アリー」へ。倉庫街をリノベーションしてつくられた商業施設。チャペルやショップ、カフェなどが並び、その中に作品も展示されているらしい。足を踏み入れると…わぁ、めちゃくちゃおしゃれ!おしゃれなのにアンティークでナチュラルでどこか落ち着ける、私たちも好きな雰囲気。テンション上がって、朝から白桃のパフェ(これまた絶品!)なんかをいただいちゃったりして。

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そしてすぐとなりの「北浜の小さな香川ギャラリー」で、アートも鑑賞。「Watercolors」と「希少糖」の2作品見たけれど、どちらも香川の資源を活かした作品で、触ったり足を踏み入れたり、帽子を被ったりできて、子どもも一緒に楽しめて良かったなあ。アートの敷居が下がっているのを感じて、しみじみうれしく鑑賞。

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あの人の暮らす神山のまちへ

さて、少し高松でのんびりしたけれど、この日は目的地がありました。人口約5,300人が暮らす山あいのまち・徳島県神山町。人口地方創生の文脈で今や知らない人はいないまちだけれど、私にとっては恩師や友人が暮らし、活動している大切な場所のひとつ。一度は訪れたい…!とずーっと願い続けていたまち。途中、お昼休憩を挟みながら、徳島方面へ。徳島市からは高速を降りて、国道の一本道を西へ約30分。車窓から見える景色は徐々に山深くなり、美しい清流も見えてきた。神山では川遊びを楽しみたいな、なんて期待感とともに車を走らせて、まずは朝ごはん用のパンをフードハブ・プロジェクトの「かまパン&ストア」で買い出し。夜は地元の夏祭りがあるとのことで、神山温泉で汗を流したあと、「KAMIYAMA BEER」を片手に神社へ。

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地元の小さな神社でのお祭りは、カラオケ大会にはじまり、神山の伝統行事である棒搗き(ぼうづき)や、アフリカ太鼓&紙芝居などもあり、見どころ満載。老若男女、どんな人でも楽しめた。私たちみたいなよそ者でも、「どうぞどうぞ〜」と招き入れてくださり、子どもにはお菓子、私には飴湯、主人にはビールを振る舞ってくれたり。何気なく会話したママさんは、旦那様が神山の方で、結婚を機に移住してきたとのこと。知り合いのいない土地だったけれど、気さくであたたかな地元の人たちに囲まれて毎日を楽しんでいるという。移住者も多いまち。多様性を受け入れる土壌があるのかな。それでも大変な部分は多いのだと思うけど。娘も自然に地元の子どもたちと遊んでいたり、夜のひとときを楽しみ、そのまますぐ近くの道の駅で就寝。神山の夜は、風が吹き抜けて涼しい。今夜の余韻と明日への期待感で、よく眠れそう。

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翌朝、道の駅で目覚めて身支度を整えると、3年半ほど前に神山へ移住した友人の高田友美ちゃんがお迎えに来てくれた。わぁ、友美ちゃん、何年ぶりだろう。友美ちゃんとは、とあるワークショップで学びをともにした間柄。お互いあのときの経験が今につながっているねーなんて話ながら、再会を喜びあう。今日は1日、友美ちゃんのご厚意に甘えて、神山を案内していただくことに。ありがたや〜。

友美ちゃんの車に乗り込み、まず向かったのは「隠された図書館」。神山町神領地区にある大粟山を登ったところに、ひっそりと看板が。その先に小屋が見える。なんだか秘密めいていて、ワクワク。

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鍵を持っている友美ちゃんとともに中へ入ると、ソファ一つ、ストーブひとつが置かれ、窓の外に見える木々の緑が美しい空間が現れた。本棚には、手書きでタイトルが書かれた書籍がずらり。ここには神山の人が人生に大きく影響を受けた本が納められているのだとか。本を納めるとここの鍵をもらうことができ、いつでも自由に出入りできるという。なるほど面白い仕組み。一人で本を読み耽るには最高の空間だなぁ。

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この「隠された図書館」、神山町が1999年から取り組んでいるアーティスト・イン・レジデンスでつくられたものなのだとか。他の作品もこの山に点在しているとのことで、しばし山をお散歩。普通の杉林かと思えば、アートがひょっこり現れる。馴染みすぎず、浮きすぎず、自然とともに朽ちていくことも考慮された作品たち。あ、この東屋も作品なんだ、とか、これ、動物が登ってそうだよね〜、とか。なんだか山歩きが楽しくなるなぁ。

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木漏れ日の中、あれこれ話しながら山を散策し、風景を眺めて感動し、気持ちよく下山。まるで観光ガイドさんのようにテキパキと私たちを導いてくれる友美ちゃんの案内で、今度は「西分の家」へ。長く使われていなかった古民家を改修し、現在はまちの人の共有スペースとして開かれている「西分の家」。ここで、今日は天然染料の染めものやさん「染昌」さんが、藍染ワークショップと展示販売会を開催しているのだとか。旅ですっかり染め物も魅力にハマっている私、足を踏み入れるなり、思わず「わぁ♡」と歓声を上げてしまった。カラフルで、それでいてナチュラルな色合いに美しく染められた麻や綿の衣類や小物がずらり。店主の瀧本昌平さんにご挨拶し、さっそく商品を拝見させていただいた。

植物の葉や樹皮から色を取り出す染昌さんの商品。子どもの衣類は、裁断も面白く、独特の味わいがある。聞くと、「ばあちゃんが縫った」ものなのだとか。ロゴマークもたまらなくかわいい。おばあちゃんとのコラボ作品なんて、感動だなぁ。いくつか試着させていただき、娘と息子に一着ずつ選んだ。娘は気に入って脱ごうとせず、そのまま着て帰らせていただくことに。

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私は今日はガマン…と思っていたけれど、運命を感じる一着を手にとってしまった。「試着だけ」と思って着てみると…あぁ、好きすぎる。麻の肌触りも絶妙な色合いも。悩みに悩んだ末、神山の特別な一着として連れて帰ることに。絶対絶対、大切にします!!と、心に誓って。

お買い物のあとは藍染体験の様子も見学させてもらい、天然染料にこだわる瀧本さんのお話に、娘も興味津々。衣類が生まれ変わる染め物、最高にクリエイティブだなぁ。茅ヶ崎に帰ったら娘と一緒に、あれこれ染めて楽しみたいと思う。瀧本さん、心に沁みる時間をありがとうございました!

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時間が経つのも忘れてのんびりさせていただき、気づいたらもうお昼。今日は大切なランチのお約束をしていたのでした!ダッシュで「かま屋」へ。お店に先に入って待っていてくださったのは、西村佳哲さん。友美ちゃんも一緒だった「インタビューのワークショップ」を受講させていただいたご縁で、その後もことあるごとに相談させていただいていて。今回、ランチをご一緒する幸運に恵まれた。私にとっては、“インタビューの師匠”と言える存在の西村さん。東京ではなく、西村さんの「いま」が詰まっている神山で、しかも家族まるごとでお会いできるなんて、とてもうれしい。地元の食材をふんだんに使った「かま屋」のとびきり美味しいランチをいただきながら、神山での近況をお聞きしたり、私たちの旅の話を聞いてくださったり。子どもたちにもとてもあたたかく接してくださり、ありがたく、幸せな時間。

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「旅はどう?」と聞かれて、うまく言葉にならなかったけれど、そのまだ言葉にならない感覚でさえ、受け入れてくださった感じがする。西村さんに出会い、「聞く」が大きく変わった私。改めて西村さんの「聞く」のあり方に触れて、あたたかなものが心に宿るのを感じた。最近ふんわり感じていた「同じ人に何度も話を聞く」ということの効能について、西村さんと少し対話してみたかったけれど、残念ながらタイムアウト。また神山にお邪魔したときは、今度はじっくりと、インタビューについてお話してみたい。東京じゃなくて神山で、ぜひ話したいな。西村さん、お忙しい中お時間をいただき、本当にありがとうございました。

さて、とことん付き合ってくれる友美ちゃん。午後もご自宅でヤギを飼っている方のお宅でヤギのミルクをごちそうになったり、サテライトオフィスや神山の町並みを見学させていただいたり。この日のハイライトは、滝!山を少し登ったところに、巨大な滝があるとのことで、マイナスイオンを浴びに山へ。

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息子を抱っこして息が切れてしまったし、台風後の倒木で道が塞がれていたり…いろいろなハプニングがありながらも、友美ちゃんと娘とパパは、滝に到着!いつもなら滝の下で泳げるそうだけど、今日は台風後で様子がまったくちがったらしく、見学だけになってしまった。でもでも、その迫力は素晴らしく、マイナスイオンも存分に浴びることができましたよ。足元が不安で息子と一緒に少し下で待っていた私も、肌はひんやり、気持ちよかったぁ!

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一日歩いて見て、神山のまちの懐の深さを存分に感じて。あぁ、お腹いっぱい。でもでもでも。この日はまだ、夜にお約束がありました。ライター仲間でかつて鎌倉に住んでいて、今は西村さんや友美ちゃんと一緒に「神山つなぐ公社」の仕事をしている藤本あやさんファミリーのご自宅にお邪魔することに。「ごはんを食べていって」というあたたかなお言葉に甘えさせていただき、夜ごはんの時間にご自宅へ。新しくできた集合住宅にお住まいの藤本家、旦那様も2人の息子くんたちもあたたかく迎えてくださった。素麺にお野菜に、おにぎりに…。この地方ならではの家庭料理を用意してくださり、じわじわ感動。この旅のテーマのひとつ「誰かの普通を体験させていただく」を、ここでもまさに体感させていただいた。こちらでの仕事、暮らし、子どもの教育のこと。同世代の子どもを持つ親として、同業に近い仕事仲間としても、共感するところが多く、また、愛情たっぷりで自然体な藤本家の魅力に虜になってしまい、ついつい話し込んで長居してしまった。

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あやさんと、パートナーの直紀さんは、ものづくりユニット「KULUSKA」として、子どもから大人まで、みんなでものづくりを体験できる場をつくっている。鎌倉から神山に移住して、活動のかたちは少しずつ変わっているし、お子さんたちも一緒でご苦労も大きかったのだろうけど、そのスタンスというかあり方は揺るぎなく、とても自然体でこの地に溶け込んでいると感じた。神山という小さなまちに家族まるごとで根を張り、人々とのつながりの中で生きている藤本ファミリー。このまちでも、家族で冒険をする生き方の同志に出会えた感覚。あぁ、とてもうれしいな。茅ヶ崎にもぜひ来てほしいし、今後もつながり続けていきたい。心からの「ありがとう」をお伝えして、藤本家をあとにしました。

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藤本家と同時に、友美ちゃんともお別れ。1日、本当に丸々1日、貴重なお休みの時間を私たち家族のために捧げてくれた友美ちゃん。移住してから、新しい暮らし、仕事、もちろんうまくいくことばかりではなかったことも、いろいろな話の中で感じられた。それでも。このまちの人々との関係性を丁寧につむぎながら、信頼できる人々とともに前を向いて歩み続ける友美ちゃんの姿は、本当にたくましく、美しかった。インタビューのワークショップで出会い、お互いをさらけ出したこともあって、なんだか勝手に同志のように感じている友美ちゃんのあり方に触れて、私も大きな勇気をもらいました。本当に、ありがとう。今度会ったときは必ず、恩返しさせてね。

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この日は、ゲストハウス「moja house」に宿泊。夜も遅くなり、私は少し頭痛もあったため、ほとんど寝るだけになってしまったけれど、フカフカのお布団で熟睡できたおかげで翌朝にはすっきり。まだ子どもたちがすやすや眠るお部屋の窓からは、自然豊かな神山のまちが一望できる。ぼーっと朝のまちを眺めていると、もじゃさんが声をかけてくださった。「眠れましたか?」「昨夜はすみませんでした。でももうすっきり!」なんて会話をしていたら、子どもたちも起きてきた。そして一緒に朝ごはんづくり。そう、moja houseは、さまざまな”体験”を通して、神山の暮らしを体感することができる宿。まずは夏野菜の収穫のため、畑へ。

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収穫した立派なオクラを使って、もじゃさんと一緒に朝ごはんをつくる。南瓜のポタージュ、ニンジンシリシリ、茹でオクラ、かまパン&ストアのパン。野菜たっぷりの朝ごはんと楽しい会話に、子どもたちもごきげん。地域おこし協力隊としてこの地にやってきて、その後ゲストハウスを開いたもじゃさんの生き方の話も、実に興味深くて。のんびりゆっくり話しながらお腹いっぱい食べたあとは、ギターを触らせていただいたり、カードゲームをしたり、くつろぎすぎ?と思うくらいくつろいでしまった。moja houseのくつろぎ空間、そしてもじゃさんのほんわかしたお人柄が、わたしたちをふにゃふにゃにしてくれたのだろう。あっという間にチェックアウトの時間。あぁ、名残惜しい…。娘はお別れが嫌すぎて最後グダグダになっちゃったけど、また会いに来ればいいもんね。もじゃさんの笑顔に見送られ、次の目的地へ。

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moja houseをあとにして向かったのは、神山町を流れる美しい鮎喰川。一昨日、神山温泉に入ったときに見えていた場所がちょうど水遊びに良さそうだったので、行ってみることに。外は小雨。少し寒いかな、と思ったけれど、すぐとなりに温泉もあるし。一度この美しい川で、じゃぶじゃぶしてみたかった。娘は水着に着替えて浮き輪を持って、大張り切り。同じように川遊びに来ていた女の子と一緒に、ぷかぷか浮いたり魚をつかまえてみたり。私はやはり寒くて足だけ入水。ひんやりとして、あぁ気持ちいい。この透明度、本当に宝物だなぁ。今度天気の良い日に、ずっとこの岩に座ってのんびり読書でもしてみたいなぁ。息子も少しだけじゃぶじゃぶ。楽しくて、雨のことなんて忘れちゃった。

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冷えた身体を温泉であたためて、神山最後のランチに向かったのは、Yusan Pizza。友美ちゃんからも西村さんからもオススメしていただいていて、事前に問い合わせたら快くお席をあけておいてくださった。本降りになってしまった雨の中、到着したのは懐かしい佇まいの古民家。

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お店に入ると、人の良さそうなご夫妻が出迎えてくださった。広いお座敷をまるごと使って良いと言ってくださって、眠ってしまった息子のためにブランケットを貸してくださって。そのお気遣いに感動しつつ、待つこと10分ほど。大きなピザ窯から運ばれてきた熱々のピザは、香ばしいのにみずみずしく、素材の良さを感じる美味しさ。塩分がききすぎていないのもうれしい。ピザ好きの娘も、この笑顔。前菜も一品一品、手の混んだ味わいで楽しめた。あぁ、幸せ。

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食後、店主の塩田さんと少し話をした。食材には神山の有機野菜などを使い、できるだけ身体に良いものを、という想いで食事を提供しているという。大阪から3人のお子さんとともに家族で移住してきた塩田さん。新しい地での挑戦はきっとご苦労も多かったはず。でもピザ窯の前で目をキラキラさせて、塩田さんは言うのです。「神山は大阪よりもずっと刺激的なんです!本当に面白い人が多くて」と。一見、この里山の風景とは似つかないように思える「刺激的」という表現。でもこの数日神山に滞在し、人々の生き様や神山の自然に全身で触れてきた私の心には、この言葉がすんなりと沁み込んでいった。「刺激」の強さは、情報や選択肢、出会いの多さだけで測れるものではない。多くの人と浅く付き合うよりも、濃密な人生を生きている少数の人々と関わり対話を重ねていくような生き方のほうが、よっぽど刺激的だし、その刺激や感動が長く自分の中で長く深く生き続ける、ということもあるだろう。シンプルなのに忘れられない、このピザの味わいのように。

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塩田さんに心からのお礼をお伝えし、同時に神山ともお別れ。2泊3日、たくさんの人々の生きざまに触れ、濃密な時間を過ごした神山に「ありがとう」を言いながら、キャンピングカーを走らせ、この地を去りました。

いろんな人の、家族の、生き方、あり方。その地のことを思うとき、私が思い浮かべるのは、必ず「人」のこと。地域があって、そこに住む人がいるのではなく、人がいて、その人の暮らしがあって人生があって、地域がつくられていく。きっとまた訪れたときは、違う人との出会いがあって、地域が違って見えるのでしょう。そして、旅を続ければ続けるほど、また訪れたい場所が増えていく。だから、旅はいい。やめられない。

旅ができる幸せを噛み締めながら、次は高知方面へ。いつの間にか、8月も終盤に差し掛かっていた。

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貴重な時間を割いて読んでくださったこと、感謝申し上げます。みなさんの「スキ」や「サポート」、心からうれしく受け取っています。