圧迫骨折したらどうする?
圧迫骨折をしたら、必ずコルセットをつけます。
1人1人採型してつくるため、1週間ほど時間がかかることがあります。
この間はベット上で安静が必要になりますが、コルセットが完成したら24時間コルセットをつけて生活します。
これは潰れた骨を固めるためです。
この時に自分勝手にコルセットをのけてしまうと、潰れた骨がさらに潰れることがあります。
確かにコルセットをつけて生活することは窮屈で動きにくいかもしれません。
しかし、潰れてしまったら骨は元には戻りません。
圧迫骨折後は、いかに骨の形を変えずに骨を固めるかが勝負です。
骨の形が変わる=背中が曲がるという事です。
窮屈でも動きにくくても、コルセットをしっかりと締める事が一番の治療です。
そしてレントゲンで骨の固まり具合を確認してもらいます。
個人差がありますが、2~3か月で骨が固まってきます。
間違っても、痛くなくなったからと自分でのけてはいけません。
コルセットをのけるタイミングはお医者さんに判断してもらいましょう。
圧迫骨折は痛みが強く、動きたくない人が多いです。
しかしコルセットが完成したら、痛み止めを服用してでも動くようにしましょう。
筋肉は1日寝てしまうと3%萎縮するといわれています。
すると翌日は97%からさらに3%、翌日はさらに3%とどんどん萎縮します。
1週間もすると79%まで筋力は低下します。
もともと筋力が低下していれば、このまま寝たきりになる可能性もあります。
圧迫骨折後は、①コルセットを24時間しっかりと締めて、②できるだけ動く、③栄養を取る、④骨粗鬆症の治療を継続して行う事を心がけてください。
しつこいようですが、勝手にコルセットをのけてはいけません!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
骨の構造は、鉄筋コンクリートに例えられます。
鉄筋は骨質、コンクリートは骨密度です。
骨質はタンパク質の一つであるコラーゲンの質や量が関係します。
骨密度は骨の中のカルシウム量で測定されます。
骨質の低下とは、鉄筋がさびることで、強くてしなやかな骨が、弱くてもろい骨になってしまいます。
骨密度が平均以上あるのに骨折する人は、骨質に問題があります。
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