Google Analyticsの直帰率の見方、分析とアクセスアップについて

Google Analyticsの解析データで、直帰率、ページ/セッション、平均セッション時間が重要であることは、良く知られていると思います。

しかし、それらのデータについて、意外と知られていないこと、分析の仕方について、具体的な例を示して紹介します。

また、具体的に直帰率を下げるために行った方が良いことについても紹介しています。

ある程度の期間、ブログを運営して、アクセスも増えてくると、アクセス解析データを分析することも重要になってきます。アクセス解析ツールとして、Google Analyticsが有名です。

イケダハヤトさんのブログ運営の教科書の中にも、「Google Analytics、どこを見ればいい?」という項目があります。

私はイケダさハヤトさんのブログ運営の教科書は読んだことがありません。

ここでは、私の考える「Google Analyticsで、どこを見れば良い」かについて書きます。

基本的な話のため、イケダハヤトさんの教科書と内容は、大差はないかもしれません。または、かなり違う視点で述べているところもあるかもしれません。

Google Analyticsには、実にたくさんの解析データを見ることができます。また、色々な分析解析をすることができます。

最も基本的で重要なところは、「ユーザー」の項目の中の「サマリー」にあります。 セッション数、ユーザー数、ページビュー数、ページ/セッション、平均セッション時間、直帰率、新規セッション率です。

下の画像は、私の運営するブログ・サイトの一つのユーザー・サマリーです。

細かく言うと、セッション数、ページビュー数、ページ/セッションの内二つあれば、一つは計算で求められます。

直帰セッション数、新規セッション数も重要ですが、全体のセッション数と率の計算で求められます。

セッション数、ユーザー数、ページビュー数は、多い方が良いに越したことはありません。ブログの直接的なパフォーマンスを表すデータとも言えます。

これらの数は、誰もが気になるところです。重要だと言われなくても、分かっているし、気にしていると思います。

一方、直接的な数字ではないのですが、ページ/セッション、平均セッション時間、直帰率、新規セッション率は、そのブログ・サイトの状況、将来性などに関わるデータです。

直帰率は、訪問したページを見ただけで終わりとなったセッション数の比率です。言い換えると、訪問して、他のページを見ずに去っていったセッションの割合です。

基本的に、直帰率は低い方が望ましいです。

一般的には、70%を越えると高い方です。60%を下回ると比較的低い方です。50%以下はかなり低いと言え、同様に直帰率が80%を超える場合はかなり高いと言えます。

直帰率が高い時、非直帰のページ/セッションに注目する

直帰率が高い場合、より注目する必要があるのが、ページ/セッション、平均セッション時間です。

以下に具体的な例を示します。例えば、以下のような数値がAnalyticsのサマリーにあったとします。

セッション数:3,000
ページビュー数:5,250
ページ/セッション:1.75
平均セッション時間:1分30秒
直帰率: 70%

非直帰率は、30%。セッション数に非直帰率をかけると、非直帰セッション数が求められます。

この場合は、3000 x 0.3 = 900です。

直帰セッション数は、セッション数から非直帰率をかけたものです。

3000 x 0.7 = 2100です。

直帰セッションは、1ページしか見ずに立ち去ったセッションなので、直帰セッションのPV数は、セッション数と同じ2100になります。

全体のPV数から、直帰PVを引いたものが、非直帰のPV数になります。

5250 - 2100 = 3150です。

非直帰のページ/セッションは、3150 / 900 = 3.5になります。

直帰せずに残った人は、平均3.5ページ見ていることになります。非直帰のページ/セッションが、3.5位あるのであれば悪くないです。

直帰率がさらに高くて、ページ/セッションは同じ1.75であれば、非直帰のページ/セッションはさらに大きくなります。

直帰率が高いときは、非直帰のページ/セッションは、特に注目すべきデータです。

目安としては、3.0より低いのであれば、サイト、ブログのコンテンツが、訪問者にとってあまり魅力的でない可能性が高くなります。3.5位あれば、OK。4以上あれば、直帰率が高くても、コンテンツ自体は魅力があるものが多いと考えることができます。

平均セッション時間について

平均セッション時間で、考慮すべきことは直帰セッションの時間が0であるということです。

上の例と同じ数値を使用して、説明いたします。

平均セッション時間:1分30秒
直帰率: 70%

この場合、非直帰セッションの平均セッション(滞在)時間は、300秒、5分です。

大雑把なところで、非直帰セッションの平均滞在時間が5分であれば、まあOK、4分だとちょっと短い、6分くらいあればコンテンツは興味を持って読まれていると考えて良いと思います。

直帰率、ページ/セッション、平均セッション時間は、SEO的にも重要

SEO(Search Engine Optimization)で、最も重要なのは、コンテンツです。コンテンツが興味を持たれて読まれていれば、検索エンジンは、そのサイトを高く評価し、検索結果は上がっていきます。

検索エンジンが、サイトのコンテンツの質を評価する上で重要視されるのが、直帰率、ページ/セッション、平均セッション時間です。

上で説明したように直帰率が高くても、ページ/セッション、平均セッション時間が良ければ、検索エンジン、アルゴリズムから高い評価を得られる可能性が高いです。

検索エンジンの順位向上は、訪問者数の増加に非常に重要です。

炎上マーケティングで、数多くの訪問者を集めているイケダハヤトさんのブログですら、検索経由の訪問者は全訪問者の半分以上あります。

直帰率を下げ、ページ/セッション、平均セッション時間を上げるには?

最もシンプルな答えは、まめに投稿することです。イケダハヤトさんが、以前(少し前まで)、「ブログは1日3記事投稿しなさい。」とおっしゃっていたのは、直帰率、ページ/セッション、平均セッション時間を改善するのに非常に有効な手段だからです。

定期的に訪問する人は、新しい記事が複数、投稿されていれば、それらを読む可能性が高いです。これは、直帰率を下げることに直接貢献します。

また、訪問した時、新しい記事が投稿されていない場合は、そこで帰る可能性が高くなります。これは、直帰率を上げることになります。

直帰率を下げるためには、1日の決まった時間に投稿することが有効です。

2015年、イケダハヤトさんは、1日の平均投稿数を増やし、毎日朝、5記事程度新記事を一度に投稿していました。

これは、直帰率を下げ、ページ/セッション、平均セッション時間を上げることに本当に有力です。

毎日、複数の記事を朝、一気に投稿することが有効だと分かっていても、中々出来る人はいないと思います。そのこともイケダハヤトさんの強みです。

イケダハヤトさんをまねできなくても、1日1記事、毎朝6時に投稿すれば、直帰率を下げ、ページ/セッション、平均セッション時間を上げることにつながります。

一般的には、投稿する時間は、夜よりも朝の方が有効です。しかし、そのブログの種類にもよります。毎日決まった時間に投稿することが重要(望ましい)です。

専門的な内容であれば、投稿頻度よりも内容が重視される場合もあります。

ブログに更新頻度などを告知するのも有効です。

「毎日更新します。」「平日は毎日投稿。土日は休みます。」「月曜日以外、毎日投稿します。」「投稿は、基本的に月、水、金のペースで行っています。」「投稿はできるだけ、xx時にします。」

など、告知しておくと、直帰率を下げることに寄与します。

投稿頻度や時間、記事数などを色々試しながら、直帰率、ページ/セッション、平均セッション時間との関係を見て、有効なペース、頻度を見つけていくのも重要です。

当たり前のことですが、Google Analyticsの解析データを見て、分析しているだけでは、アクセスは上昇しません。分析に時間をかけるよりも、記事の製作・投稿にできるだけ注力する方が、アクセスアップに直接的に繋がります。

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