見出し画像

イタリアで買える日本食材2021 スーパーマーケット篇


先日紹介した、アジアンスーパー篇に次いで、イタリアの全国にあるスーパーマーケットで扱っている商品を紹介する。

アジアンスーパーに比べると、専門的な商品は扱っていないが、大型店だから揃えられるものがある。

では、いったいどんなものが手に入るのか見ていこう!

ちなみに、このスーパーマーケットは、イタリアでも有数の大型店で、1975年にミラノで創業。ニューヨークの起業家 ロックフェラーと供に作り上げた、アメリカの血が流れている。イタリア北部を中心に全土に店舗を構えている。
店内はカートが3台は通れるほど幅があり、品揃えも豊富。大きなサイズや大容量のものを安く手に入れることができる。お店を出る頃、買い物袋は予想以上にパンパンに膨らみ、溢れたものは小脇に抱えることになる。

ズッキーニ、ナス、パプリカ、キャベツが密になりすぎるくらいある。こうでもしないと、何度も棚入れしなければならないのだろう。休日のこの日は雨ともあり、混雑していた。


まずは、何に出会うだろうか…

◆ Sushi!!
野菜コーナーから、肉や魚コーナーに差しかかるところで、日本食の冷蔵棚がデーンと構えている。そこに溢れんばかりのsushi sushi sushi。一人前からパーティーサイズまで揃っている。
細巻きと、サーモンとマグロとエビの握りと、サーモンの刺身、裏巻きのセットで、
一パック一人前なら約1600円
二人前のセットなら約3300円

私が務める、sushiレストランのお客さんも買っているという目撃情報が入っている。寿司を冷蔵で販売すると、酢飯は固くなり不快な舌触りとなる。やはり、作りたてとは雲泥の差が出る。が、人気があるようだ。

寿司の他に、こんなものも。

◆ Onigiri
三角の形のパックに入ったおにぎり!サーモンかエビが具材として入っている。一つ約345円もする!小腹が空いたので…と、コンビニ感覚では食べられない。

◆ Edamame!!
すでに剥いている。90gで330円。

◆ ワカメのサラダ 約426円。

調理済みの日本食コーナーが棚いっぱいに並ぶお店は、大きなスーパーならでは。小ぢんまりしたスーパーなら、冷蔵や冷凍で一人前が数食ある程度。いかに売れるのかが分かる。

寿司コーナーを後にして、次にやってきたのは、アジアンフードの棚。

見よ、この品揃え!!

上から、寿司にまつわる商品が並ぶ。
◆ お米 500g 約243円。
◆ 寿司キット (巻き簾・お米・海苔・調味料・お箸)は約1000円。新鮮な具材さえ買えばすぐにできる。
◆ ワサビチューブ 約546円
◆ 白味噌 300g約 514円。味噌が簡単に買えるのはありがたいが、肝心な出汁がない。これで挑戦したイタリア人たちは、美味しくない味噌汁にガッカリするはずだ。意外にもグルテンフリー味噌。
◆ 醤油 種類が豊富。小瓶で約287〜682円。KIKKOMANは高い。安いものはブラジルで作られているようだ。また、グルテンフリー、オーガニック、プレミアムなんて醤油も。

ビーフンや春雨の下の段に、
◆ 生うどん 3玉入り 約566円。茹でて常温で販売している。讃岐人としては悲しくなる。
◆ 乾麺のうどん そうめんのように細い。100g 約450円
◆ ラーメン用の麺も同じくらいの値段
◆ soba 日清フーズのカップヌードル焼きそば。sobaと書いてあるが、蕎麦ではなく焼きそばのこと。安売りで50円安く約243円


では隣の棚へ

それぞれにズームイン!

◆ S&B ゴールデンカレー 美味しそうなカツカレーの写真に金色の煌びやかなロゴ。日本人なら、よだれものだ。92g 5皿分 約423円

◆ 抹茶餅 約424円 話のタネにいいかも。

◆ 純米酒 180ml 約733円。安いワインがボトル数百円の国で、小瓶のお酒がこの値段だと、お猪口で飲んでもらわないと、いくらあっても足りない。

◆ 出前一丁 約150円。インスタントラーメンの定番は、イタリアでも「出前一丁」。隣にあるKラーメンは韓国語の表記。でもMiso wakame味らしい

◆ カップラーメン
サイケボンというシリーズのラーメンは、イタリアのブイヨンメーカーにより製造されている。一つ約109円という値段の安さには驚き。味は、日本のものと似ているが、具材は日本と違うのて、イタリア人好みになっている。


次のソースは、アジアンスーパーにはない!

◆ 生姜焼きのタレ
初めて見た!一本180gで 約487円。味噌ダレもある。これが販売される日が来るとは!「生姜焼き」という言葉はまだあまり使われていないが、生姜のオリエンタルな味は喜ばれること間違いなし!

そしてもう、イタリアでも一般名詞になりつつある。

◆ パン粉
イタリアのパン粉は、硬くなったパンを粉々にしたもので、粒が小さく揚げると食感はザクザクになる。
一方で「日本のパン粉」は、生のパンをおろしにかけてほぐされ、それを乾燥しているから、ふわふわのサクサク。その食感の違いを日本語で表現している。"pan"から簡単に連想しやすいだろう。150g 約384円



総評


スーパーの日本食は、主に、寿司・ラーメン・醤油・タレを豊富に扱っている。同じジャンルでもメーカーやブランドが違うので、選ぶ楽しみや食べ比べができる。日に日に増える新しい商品に、少しずつ日本の文化が認められているようで、日本人として誇らしい気持ちになる。

食品だけでなく、お弁当グッズや優秀でオシャレで便利な日本ならではの商品(ラップ、炊飯器、詰め替えボトル、手拭い、5本指ソックスなど)も、一つの棚に並べると売れるのではないだろうか。

食品以外の発展も待ち遠しい。


今後、実際に日本食を扱うsushiレストランで食べられているものや、使われている日本語、また、日本の食品を製造する会社と市場についても紹介していく予定。乞うご期待。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?